長いながいリノリウムの廊下
走るはしるどこまでもつづく
冷たさ等間隔の蛍光灯がつく
りだす光をゴム底のサンダル
が吸収してさっきから一歩も
動いてないみたいなストップ
モーション繰り返す呼 ...
誰も知らないちいさな町の誰も知らないちいさな部屋で暮らしている女の子、エリカの許に毎年三月八日になるとミモザの花束が贈られてくるようになってどのくらいが経ったでしょう。相変わらずエリカは九歳、毎年の ...
帯電するからだ
静電気を帯びる
指先から延びるパルス
ステンレスの手すり伝い
衝撃が走る
瞬間君を思い出した
手の痛みよりも
胸がキリリと痛む
歯を食いしばって
静電気ピリリと火 ...
最期の日には どう過ごそう
想い出の地に 足を運ぼうか
海を見つめて 想い 馳せようか
雪を眺めて 耽けていようか
最期に僕は何をしよう
最期に僕は 何をしよ ...
ラベンダー色の海に身をひたし
悲しみを咀嚼した
ガラスの隙間から
誰かのページをめくる音がきこえる
屈折して
青い血が飛び散る
卵の殻のなかではぐくまれた
そうしていつか 荒涼たる浜 ...
他人の作品を
切った貼ったして
その切り貼り具合で
良し悪しを判断するという分野が
自称詩の世界にあることを
初めて知った
なんだ、パイプなんちゃらって
言ったっけか?
そうそう!パイ ...
いつもともにある
テントウムシや
デンシンバシラが
いつもともにある
ローズピアノや
テナーサックスが
いつもともにある
サンタマリアや
サザンクロスが
いつもともにある ...
その女の名前は珍子 有り得ない名前で生まれた
今夜も薄暗い路地裏の外灯の下 電信柱の物影に珍子は 独りぼっちで佇んでいる
すると宙に、向こうの世界と通じる異次元ポケットが一瞬開いて ポトリ ...
お金が無くて食べられないなら
無銭飲食で警察に捕まれば
食事が提供される
時間が無くて食べられないなら
サービス残業を訴え出て職を失えば
一日中食事ができる時間ができる
心が痛くて ...
倦怠感を憶えて
窓を開ける
細い絹糸のような
雨がいつのまにか
降っている
雨は悲しみに
余りにも似ている
だから私は
雨が好きなのだろう
だから私は
悲しみが好きなのだろ ...
そ、それで検査の結果は?
「奥様も入って頂いて」
「しゅ、主人はどうなんでしょう!」
「はっきり申します
ご主人は・・・・自称詩人です」
ええっ!
「そ、そんなーっ!」
「自称詩人が骨の ...
血液検査の結果が出た
血糖値もコレステロールも
気になったが
何と言っても
一番気になったのは
血中自称詩人濃度だ
この数値が高いと
家族からも見放され
鉄格子窓の部屋に
即入院させ ...
海と山しかない田舎
自然がいっぱいで空気が綺麗
幼なじみから
恋人同士になって
今を生きている
流行りものの服もない
流行りものの新しいものもない
周りの環境が綺麗だから
...
何気ないひとときがとても大切に思える朝。
光はまだ淡くカーテン越しに差し込んでくる。
今を生きている事に幸せを感じ、与え、受け取る。
闇夜の呪いがゆったり溶けてゆくようだ。
...
黒い手鏡にお前はお前の影を映し
真夜中に発汗する。
ぬめりを帯びた白い肌はうっすら染まり
不安の糸をその指先に絡めた。
不協和音の営みがその役割を終えても
残された不安は ...
娘に触れられて
少しだけ水に戻る手の甲の霜。
寒い部屋の中では一瞬で元に戻り
組まれた父の手を冷たくした。
父はもう人では無い。
今朝水揚げされた魚河岸の魚のように
足を縛られ逆さづり ...
思い出したくない。と
思考を捨てた。
声が思い出せない・良い出来事が思い出せない
いなくなったことが悲しいから
思い出すことを辞めたい。と
最初から居ないと思い込むようになった。
「お ...
澄んだ空 霞がかる頃
蕾は次々と押し出され
揺れるまだ冷たい北風
自然と近づき合った 間もなく
また明日ね と迎える未来から
また今度ね と迎える未来へと
...
顔に
ぎっしり種を背負った向日葵は
重そうだ
僕はそう見えた
あの顔がやがて
地面に押し付けられる
やわらかな大地に
けれどここは
都市だ
焼ける ...
まがい物ががやがやして来ると
私は自分の家が
動物園に成ったかのように思って
ウジ虫になったかのような
気分に成る
仲秋の名月に琴の弦を切って
一切弾くまいと心に誓うと
夏目漱石と鏡子夫 ...
啄木鳥が 脳天を
穿つ ヒールの音
充電切れの端末から
伸びるヘッドホンで
耳をふさいだ少年
急所は隠すもので
隠したところから
急所となる
先頭車両の不文律
スーツの背中に ...
聡明な目が おきゃんに くすりと笑ってる
黒板の端から端へと 飛び回るプリマドンナ
人差し指のプロジェクタースイッチが効かないときの
パソコンに急ぐ あのお方のご様子は マドンナなの ...
お茶漬け
シノニム
北回帰線
まるで世界の中心だ、
と言わんばかりに虚勢を張っては
わたしを試そうとする
そんなところも
実にあなたらしく
ただ微笑ましく見つめるだけで十分だった
久しぶりに感じたあなたの空 ...
全方位に焼け剥がれた命は
無限の軌跡を描いて一点に収束する
その最中に見る光景
自覚的な痛みを伴った主観的な光景
ビル群
山間の谷間
火炎放射器を持った昔の軍人の写真
凍てつく凍土
あ ...
貴女に初めてまみえた静かな夜の舞踏会
私は氷漬けになってしまいました
白魚のような指先に軽くキスをして
貴女は月のような頬笑みを浮かべて
互いに頷いた
初恋のような電撃が私の胸を貫き
...
GOCCO
ゴッコ ゴッコ
GOCCO ゴコゴッコ
GOCCO GOCCO
GO GO ゴッコ
COCOCO GOCCO
GOCCO コ
「ココはドコ?」
「ココは”ココ” ...
あなたと話した日に
梅の花が咲いていたことを
私は忘れない
それが夢の中なのか
現実なのかはどうでもいい
あなたの後ろでピンク色の
花が咲いていました
あなたはとてもうれしそうで
...
雨の降る朝
赤い長靴をそろえた玄関に
少し履き潰した黒い革靴。
傘の手入れをする父は今から一人
単身赴任先の東京へと向かう。
靴を履き襟を正す
背広姿の父の横には
母の握ったおに ...
出会っても
離れるのは必至
二人はまるで孤高の猫
月の隣の星もう見えない
一週間前まで
ぴったりと
寄り添っていたのに
泣きたいのに
笑っている
右手は探している
手放して ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
内線303/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
6*
17/3/4 21:28
エリカの缶
もっぷ
散文(批評...
1
17/3/4 20:27
静電気
しずる
自由詩
3*
17/3/4 20:20
最期の日には
黙考する『叫...
自由詩
1
17/3/4 19:19
水族館
伊藤 大樹
自由詩
6*
17/3/4 18:32
パイプカット
花形新次
自由詩
2
17/3/4 17:10
いつもともに
やまうちあつ...
自由詩
0
17/3/4 14:56
名前は珍子
狩心
自由詩
1
17/3/4 14:21
セーフティネット
イオン
自由詩
0
17/3/4 13:25
優しい雨
HAL
自由詩
4*
17/3/4 9:11
告知
花形新次
自由詩
1
17/3/4 7:29
血液検査
〃
自由詩
0
17/3/4 6:43
田舎の恋
夏川ゆう
自由詩
0
17/3/4 5:35
朝に想う
ヒヤシンス
自由詩
11*
17/3/4 4:48
夜に沈む
〃
自由詩
4*
17/3/4 4:11
寒い部屋
梓ゆい
自由詩
0
17/3/4 3:27
寒いときには冷たい手を思い出す
〃
自由詩
0
17/3/4 3:11
春~graduation~
讃岐どん兵衛
自由詩
2*
17/3/4 1:55
向日葵
呼無木
自由詩
2
17/3/4 1:46
伯牙(はくが)
間村長
自由詩
4
17/3/4 1:08
ruby
もり
自由詩
4*
17/3/4 1:07
青い鳥の飛来
るるりら
自由詩
13*
17/3/4 0:50
平成29年3月4日(土)
みじんこ
自由詩
1
17/3/4 0:15
答えを出すのが正しいわけではないということ
AquAri...
自由詩
4
17/3/3 22:48
口紅
倉科 然
自由詩
2
17/3/3 22:39
クイーン
レタス
自由詩
4
17/3/3 22:32
GOCCO
黙考する『叫...
自由詩
0
17/3/3 22:24
手の花
朧月
自由詩
3
17/3/3 21:47
朝の情景
梓ゆい
自由詩
1
17/3/3 21:44
暮らし
猫の耳
自由詩
3
17/3/3 21:31
1412
1413
1414
1415
1416
1417
1418
1419
1420
1421
1422
1423
1424
1425
1426
1427
1428
1429
1430
1431
1432
1433
1434
1435
1436
1437
1438
1439
1440
1441
1442
1443
1444
1445
1446
1447
1448
1449
1450
1451
1452
5.39sec.