狂気は茸の胞子のように弾けて、部屋中を漂い、石膏ボードを隠す味気ないベージュの壁紙に羽虫のように止まる、ばらばらの間隔で点在するそいつらは、どこかの阿呆の妄想があれば星座になることだって出来るだろ ...
どこかの町の帰り道
駅に向かって歩いていると
ふと足元たぬきの置物が三匹目に入る
それぞれ違う楽しそうな
わははと笑い
おっとっと戸惑って
今にもおしゃべりしだしそうな
通り過ぎるには惜 ...
エンジンを切った軽ワゴンの屋根を打つ
冷たい春の雨のリズム
捉えきれないπの螺旋を
上るでも下るでもなく蝶のタクトで
震えている灰を纏って朝は皮膚病の猫に似る
考えている
...
あなたが死んでほしいと思ってきたけど
あなたがなかなか死なないから
早く自分が死ねたらいいと思うようになりました
だから
きれい好きになったし
いろんなものも捨てたし
死ぬまでにするこ ...
にゃにゃにゃにゃ
にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ
にゃにゃにゃにゃ
にゃおーんにゃんにゃん
にゃおーんにゃにゃ
にゃおーんにゃんにゃん
にゃおーんにゃにゃ
にゃんに ...
スマートフォンは
冷蔵庫を目指したのだ
一定の温度で保存ができて
いつでも取り出せる
冷凍食品で時間も短縮できる
情報の冷蔵庫を作りあげた
しかし冷蔵庫に
人間を閉じ込めたら死に ...
「メールは受信しただけで
金がかかるんですか」
「はい、かかります」
「開かなくてもですか」
「はい、かかります」
「不審メールでもかかりますか」
「かかります」
...
やがて舟が来て
ここから出ていく
サンタクロースの長いてあし
踏みつけられた赤い帽子
全裸の女に灯りをともす
「おなかいっぱい だから痛いの」
部屋からとて ...
せまい巣箱で
愛を買い
そして死なせた
原液に
浸っていく翼をみて
いやだと言ったのは
誰だったか
それとも
愛だったのか
ra- rarara rara
ら、ーららら、ら、ら、ーら、ら、 ら、ら、ら、
...
高台に古い教会が見える
海辺の街を見下ろしている
結婚式でよく使われている教会
華やかなエネルギーが流れて
街全体が愛で潤う
私もあなたも
生まれ育ったこの街が好き
愛のある ...
巡る季節の儚さは闇夜に隠れた月のよう。
一人娘の待つ家に抱える苦悩の薄化粧。
橋の欄干飛び越えてその身を投げる決心も
ひと時待てば揺らぐもの。
支えはあるか?いや、ない。 ...
聞き覚えのある旋律に耳を澄ますと白樺の林が見える。
よく冷えたアールグレイを静かに飲み干す今日の朝だ。
旅から帰った私の半身が私を書斎へと誘う。
白紙のページに厳かに書き下す旅日記。 ...
アンタはねぇ
産むつもりなかったのよ
子供なんて
別に欲しくなかったし
ああ、やっぱり
流しとけばよかった
ごめんねぇ
もう母さんたちダメだわ
アンタたちだけ
...
花の盛りは
誰が決めるの
きれいだね
そう言われたのは
遠い午後のこと
あの日の花盛りが
今甦る
花の盛りは
あなたが決める
振り返り
花ほころぶ
バスに ...
今どきブルセラショップが
あるのかどうかも分からないし
私はおばはん大好き人間なので
ブルセラには全く興味がないが
今日のヤホーニュースで
獣医師がブルセラ症に感染したことを知った
なんで ...
雪がひらひら落ちてきて
皆少し嬉しそう
お父さんが両腕を前に出して
赤ちゃんを仰向けに抱えて
ゆらゆらゆら
嬉しそうに笑う二人
そばを歩くお母さんも微笑んで
...
大きな目覚まし時計が鳴っている
戸が少し傾いて
人気のない古い平屋から物が少しはみ出している
誰もいないのに
隙間を埋める古い記憶
戸に少し手をかけ躊躇い
後にする ...
あの海はどこにあるのだろうか
光り輝く波に乗せられて漂う
時折記憶の中で身体の中でさざ波うつ
色彩が揺れ包まれる温かい感触
いつの間にか私は山の中を歩いている
光り輝く緑 ...
あなたが いなくなった時
静かに 呟いた 一言が
忘れられない
あの人ならば 世の中を
変えてくれるような気が
していた
ただ 奇抜なダケじゃなくて
何か 凄いことを し ...
困るんです
私の夢に現れては
困るんです
迷惑です
ええ、そりゃあ昔は、好きでした
あなたのことが、好きで、好きで
たまらなかった
そういう時期もあったとさ
お願いですから ...
むかし
死んだ人たちのことを思う
うっすらとした
哀しみのにおい
病院の夕暮れ
ピンクのカーテンが
淡くて、淡くて
おかえり
行ってらっしゃい
気をつけるんだよ
絵の具 ...
三月の花の香りが
鈍色の空に流れている
降り頻る静電気
うつむく電灯
美しい花粉
わたしはいつも
静かな電気を知っている
春が来る前に
触れられ弾ける孤独、のこと
...
千差万別、十人十色、人それぞれと言ってしまえばそれまでで、それが行き着くと意味が消えてしまったり、無用な争いを招いたり、巻き込まれたり。
友人で所謂鉄道オタクという人物がいて、別の人物が「俺は乗 ...
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ
日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ...
雪の下から現れた枯れ葉が
鉱に
戻れぬ場所への標にかがやき
夢の行方をささやいている
雪が止み
誰もいなくなり
灯は黙り 径は白く
径は 明るく
川 ...
もはや
どこまでも かけはなれている
わたしの言葉が言葉であるなら
あなたの言葉は言葉ではなく
あなたの言葉が言葉であるなら
わたしの言葉は言葉ではない
...
唾液の中で紛糾を結ぶ。
飴玉の中で本質を隠す老人の眼玉は義眼で随分色褪せている。
結ばれた線から記憶が流れ、君は宇宙の真理を見る。
琥珀色の君の魂
蝿がいつまでも死者を見ている
...
本当に悲しいとき
人は絶対に
悲しいなどと思わないし
悲しい言葉も浮かばない
少し時間をおいて
悲しみを相対化して
ちょっとずらすことが出来て初めて
やっと言葉による表現が
可能となる ...
1、
夜
雨が降って
コンビニに入った
志田は煙草を買った
僕は電池を買った
そのままずっと
コンビニの屋根の下にいた ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
いつだって気づかないところで孵化は続いている
ホロウ・シカ...
自由詩
0*
18/3/10 23:03
たぬきの置物
灰泥軽茶
自由詩
4
18/3/10 14:55
金の林檎
ただのみきや
自由詩
4*
18/3/10 14:31
片付けじょうず
朧月
自由詩
7
18/3/10 12:50
にゃにゃにゃにゃにゃーん
溶融
自由詩
0
18/3/10 12:34
冷蔵スマホ
イオン
自由詩
4*
18/3/10 10:17
メール不信
zenyam...
自由詩
1
18/3/10 9:58
メロウクリスマス
タオル
自由詩
2
18/3/10 9:43
巣箱
はるな
自由詩
6
18/3/10 7:31
自らの内の無詩の子ども、ら が/破壊をくりかえす、ものを
水菜
自由詩
0*
18/3/10 5:26
教会が見える
夏川ゆう
自由詩
4
18/3/10 5:06
美誠を築く
ヒヤシンス
自由詩
9*
18/3/10 4:53
徒然に~白樺の林の中で
〃
自由詩
2*
18/3/10 3:45
ペーパームーン
もとこ
自由詩
7*
18/3/9 21:50
花ざかり
腰国改修
自由詩
4*
18/3/9 20:24
水虫ジュク夫「ブルセラ症」
花形新次
自由詩
0
18/3/9 19:53
雪ひらひら
灰泥軽茶
自由詩
4
18/3/9 10:54
大きな目覚まし時計
〃
自由詩
1
18/3/9 10:45
何処パラダイス
〃
自由詩
2
18/3/9 10:32
抗いの唱
藤鈴呼
自由詩
0
18/3/9 9:32
困ります
うめバア
自由詩
5
18/3/9 9:30
ちらりちらり
〃
自由詩
5*
18/3/9 9:18
境界
ヤスヒロ ハ...
自由詩
5*
18/3/9 2:34
『書きたいことを書く人』と『自由』に関する話
腰国改修
散文(批評...
2*
18/3/9 2:20
早春の詩集
長崎螢太
自由詩
4*
18/3/8 23:59
ひとつ 残る
木立 悟
自由詩
2
18/3/8 22:13
ノート(54Y.2・24)
〃
自由詩
1
18/3/8 22:11
嚥下
古具をふね
自由詩
0
18/3/8 22:09
水虫ジュク夫「盟友」
花形新次
自由詩
0
18/3/8 21:07
志田
flygan...
自由詩
0
18/3/8 15:34
1276
1277
1278
1279
1280
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1282
1283
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1300
1301
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1315
1316
3.44sec.