みず色の空に 浮かんだ
白い月

明けたばかりの朝
洗濯物を 干す

厚着をして でた外は
首もとから 冷えていく

夜を終えた 世界に
濡れた 竿から 雫が 落ちる

寒 ...
秋に
葉と葉が
まだ生き合っている
その音が、して
その影と影が、あって
その匂いまでが、生じていて


生じては離れてしまうそれらが
見つめ合っていると ...
夜の更ける頃
君の身体から
今までに聞いたことの無いような
音が聞こえてきた
安らかに君は君の中で
溺れているのかもしれなかった

+

縄跳びの回数を
数え間違えて
少女はずっ ...
豚の目を{ルビ解=バラ}した

肉付きの眼球が二十個 並んで此方をみている
父にもらった手術用の手袋を嵌めて 一つ 掌に置く
冷たかった
どこまでも 質感は在った

メスによく似た鋏を  ...
学芸会でぼくは
ぼくのお母さんを演じた。
ぼくの演じたお母さんは絶賛された。

でっぷり太っているが清潔である。
石鹸の匂いはしないが朝ごはんの匂いがする。
ぼくの間違えた答案を間違え方が ...
いくら キレイな言葉で飾っても

嘘は嘘

どんなに キタナい言葉で責めても

{ルビ真=マコト}は真

見分けれず ゼンヒテイの自分は

正義か悪か

最後の二枚 ドチラを出 ...
画用紙にピンクのクレヨンで描いていた。
好きな音がたくさん詰まっていた。
周りが全てキラキラして見えるから、
墨で塗りつぶした。
眩しすぎて、目が痛いんだもん。

もう、わたし一人でだって ...
嵯峨野線 坊主Macで ネット中 388859
1992*44444111

君への最後の返事
ふと 夜に出れば
中天に 月 あかるく
なおなお 夜 くらく
また 夜 さむく

何者が 見上げる月か
何者を 照らす月か

一度だけの いのちが
それでも ここで
どこにやり ...
手をのばせばとどく思い出の
目を閉じた手触りの
とりかえしつかなさ

誰も悪くない 罪
誰にもわからないのに 罰

今にしてみれば
もう陰っていた光の
ひとつひとつのしぐさ 
...
からだをまるくちぢめて
うたえないうた
かけないことばを
つぎからつぎへと
もてあそぶまよなかに
ただひとつのこる
ほんとうのことは
かなしい

かなでてしまえば
もうそこには ...
二匹の鮭が
内蔵を捨てられ
切れ端をからませていた
私の手はまだ薄いが
母の手は血にまみれている


頸骨ははさみでぶち切り
卵と白子は引きずり出した
その度にあがる、歓声
嬉 ...
都市では
すべての生きて動くものはその死の時に
鳥によってついばまれる
そのようにして葬られる
人も 例外ではない
夕陽が昇るように沈み
そのかたわらでくるった金星が
美しくほくそ笑む時 ...
{引用=私と奴は                   僕と奴は
お世辞にも                   お世辞にも
仲良しとは言えなかった            仲良しとは言えなかった ...
アンケート用紙にずらっと並んだ
「いいえ」を眺めていたら

「え」が物凄く変なもののように思えた

何だこの曲線は バランスがおかしい
「い」はこんなに整然として綺麗なのに

だんだん ...
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした

過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた

キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで

冷えてゆくほど澄ん ...
あたしにも確固たる夢がほしい
誰に何を言われても揺るがない、
あたしだけの


あたしにも確固たる思いがほしい
誰がどう言おうと、
あたしはあなたの側にいたい
といえる
あたしだけ ...
お酒を飲むと
むかしは
食道から火がついたように流れ込み
身体じゅう燃えたようになったのに
いまは
まるで水のよう

そうやって
何杯もやっていると
目が回ってくる
すまし顔じゃい ...
バタークッキーと紅茶

夜のティータイム
星が紅茶に
ゆらりと落ちて
ちょっと熱いじゃないのと
文句を言う

それを無視して
あなたが
さくさくっと
クッキーをかじって ...
日が暮れる 金魚の尾ヒレ 追いかけて 胸の奥にある涙の水琴窟よ

心でろ過された美しき純水よ

悪夢の源泉たる美味しい

ミネラルウォーターよ

かような自由の翼たる飛躍は

我が身をも傀儡のごとく

自在に操るは ...
あの日
僕はいくつかの過ちをおかした

あの日

僕は過ちをおかしたのだ
秋風が吹く枯れすすきの原で
膝をつき泣いていた
誰が僕を許してくれるというのだ
空には縹渺と雲が流れ
手の ...
動物園でペンギンを眺めていたら
一羽のペンギンが
小さい羽をぱたつかせ
しきりに何かをうったえてきた

けれど僕には
ペンギンの言葉がわからない

それが通じたのか
ペンギンは淋しそ ...
   
   冬の空に
   オリオンが南中する頃
   ベテルギウスは涙を零して
   名前が呼ばれるのを待っている


   冬の空の、暗い、
   まるで何も存在しないかのように ...
バイバイ
言い放つ
ニッコリ笑って
鏡の前
コメカミ


君を忘れる為に
バーン
穴を空ける
しぃ、静かに

足音を消し
息を殺し
傘を持つ手が
微かに震える


雨音を丁寧に拾う
小雨に近いそれは
白いせせらぎになって

さわさわと
ざわめきたつ



煙草 ...
    ライラックの関節
    樹脂の花
    石鹸の羽
    咲き誇る



    手も足も
    沼のもの
    たたきつけられる煙


  ...
小春の今日は

黄色い花びら

薫り立つ



※自由詩のカテゴリに投稿した『小春日和』より引用
嗚呼、
空駆ける鳥よ
見上げる僕は土の人

忘れていたね
空白を埋めずに
時は流れて
小春の今日は
黄色い花びら
薫り立つ

グンっと
背を伸ばしても
その翼には届かない
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ほされた かご砂木自由詩9*05/10/23 10:29
アンサンブルの証明A道化自由詩1005/10/23 8:39
小詩集「書置き」(八十一〜九十)たもつ自由詩2105/10/23 8:32
解した眼球に湊でるピアニシモ士狼(銀)自由詩7*05/10/23 8:17
お母さんのモンブランZUZU自由詩705/10/23 7:55
大富豪自由詩005/10/23 4:43
手放した浅野 すみれ自由詩505/10/23 4:42
京都にてやまかつ川柳005/10/23 3:16
388859自由詩105/10/23 3:09
こむ自由詩5*05/10/23 3:03
記憶自由詩1*05/10/23 3:00
うた自由詩3*05/10/23 2:58
「儀式」によせてフユナ自由詩13*05/10/23 2:07
鳥葬岡部淳太郎自由詩12*05/10/23 1:15
にわか雨蒸発王自由詩405/10/23 0:30
「え」自由詩3*05/10/23 0:01
秋7首一代 歩短歌6*05/10/22 23:34
あたしにもことは自由詩2*05/10/22 22:13
よっぱ蒼木りん未詩・独白9*05/10/22 21:54
よるイオ自由詩5*05/10/22 21:37
椎名乃逢俳句1*05/10/22 21:33
「悪夢想のソネット」たかよし自由詩2+*05/10/22 21:04
(秋風が吹く枯れすすきの原で)吉岡孝次自由詩005/10/22 20:24
動物園のペンギンベンジャミン自由詩3*05/10/22 20:24
十一月のオリオン嘉野千尋自由詩21*05/10/22 20:02
バイバイ自由詩105/10/22 19:01
傘の中LEO自由詩8*05/10/22 18:37
ノート(32Y・1.12)木立 悟未詩・独白405/10/22 18:11
小春日和LEO携帯写真+...2*05/10/22 17:57
自由詩5*05/10/22 17:56

Home 戻る 最新へ 次へ
6540 6541 6542 6543 6544 6545 6546 6547 6548 6549 6550 6551 6552 6553 6554 6555 6556 6557 6558 6559 6560 6561 6562 6563 6564 6565 6566 6567 6568 6569 6570 6571 6572 6573 6574 6575 6576 6577 6578 6579 6580 
5.69sec.