第一話 マコと憂鬱

冷たい風が通り過ぎる。生い茂った背の高い雑草たちがサァーと一斉に乾いた音を立てる。一本頃合のよさそうな古くて大きな木を見つけて、マコはだらしなくそれによっかかっていた。
「 ...
あんた僕に言い過ぎた、ななんて
顔して爪囓ってるケド
平気、謙黙家だよ僕
平気、建設的に
あんたみたいなのには成りたくないって
思ったからさ ピース
煙もくもく
空の口から落ち葉の臭い
...
みすぼらしい着物を着た子が
{ルビ弦=つる}のない弓を持ち
灰と緑の風を見ている
夜の池に浮かんでは消える
銀と金のかたちを見ている


かがやく葉を持ち
誰かが森を歩いて ...
膨大な世界に私は飲み込まれるだけで
大切な人の為に私は今日も呼吸を続けてみる

それだけで156cmの素晴らしい世界は出来上がる

どこかのちいさな終焉は今日も見落とされる
どこかのちいさ ...
目の前のテレビ
電線は私の目に苦しい事を伝えるのが好きらしい

娯楽と言うテレビ
そんなものに殺されそう
温度が変動するこの居間で
誰一人知る由もないこの居間で


誰もが今笑うが
...
刻んだてのひら
じわりと汗ばんだら
ああ、私は生きていた
そういえば、私は生きていた

寒空の下
はあと白い溜息がでれば
ああ、私は生きていた
そういえば、私は生きていた

死に損 ...
目的の為に生きず
生きるためにうまれた僕です
色んな位置からずっと
照らし てらされる顔の群れ
かってに疲れて

自分から夜へと出掛け
行き場の無い―――僕らのつらさ


溢れるま ...
おばさんちに行ったら
けんたがきて
ピーちゃんって言った
おばさんはコラーと言った
そして
けんたは
ピーちゃんだもんって言って
おばさんは木のくまでぶった
たぶん二百千キロぐらい
...
娼婦の罪で石打ちの刑に遭うところを
キリストに救われ改心したマグダラのマリア

それをなぞって自らをマグダラのレナと名乗った先輩

その背丈は子供ほどしかなく
顔も決してかわいいとは言えな ...
何をもって真実と
何をもって虚偽と

その話は本当で、
あの話は嘘で、

一つの出来事は
風船に書いた絵のように
膨らめば、その姿を変えるから

大切なのは嘘を見破る事じゃなく
...
見上げる空は
はるか広く

視界のすみには
そびえ建つブロック

壁際を歩けば
自由でない事を知り

どこまでも続く壁に
それでも世界は
広いのだと知った
よろよろと海岸線を歩いていると
月が見えた
タバコの煙が風に乗って流れた
ああ俺は
照らす光におびえながら立っている

それから海に向かって眼をやった
錆びた商店街が背中にあった
波は ...
たくさん約束してきたよ
色んな人の想い
たくさん背負ってきたよ

君のくれた自信を僕は絶対に無駄にしない
あの時、本当に僕はうれしかったから
だから絶対にあなたとの出会いを無駄にしない
...
知らない人が書いた
解説付きの世界なんかを
ぼくは鵜呑みにしない

たくさんの人たちが
信じきってるデタラメを
真実だなんて思わない

ヌードの女も
どこかでの戦争も
有名人のスキ ...
短い冬が終わりを告げる頃
街並みの全てが水平となり
凍り損ねた思い出たちが
空気の底に溜まります
両手を器としてそれらをすくい
私の体温を少々与えてから飲み干すと
薄氷色の街並みが
私の ...
ぷん と匂う ニョクマム
ごほ と咳き込む 排気ガス
ぱん と鳴る クラクション

夕暮れどき、溢れる人並み、家路を急ぐ人たち。

物売り歩く、路上に広げる、夕立来ず。

ごく と飲み ...
ケータイを「マナーモード」にしたまま寝たら、
自己嫌悪。

寝坊したら、
自己嫌悪。

講義をサボったら、
自己嫌悪。

「もう、どうでもいいや」と思っている自分に、
自己嫌悪。
...
 高く空に刺さる 木の 黒い
 黒い樹たちの隙間から

 降る音 来る音
 その向こうに棲む おと

 冴え冴えと 
 地に降り積んでは
 ゆる、と めぐる

 発した声は
...
見せ掛けの愛の言葉を吐き出して煙草の煙が凍りつく夜 脳が乾いていく
水滴の落ちる音が
点滴のように
少しずつ……
響く


眼を閉じると
幾つもの想いが交差する
心音が呼吸が
響く音を強くする

カメラのシャッターのように
パ ...
きみと、
あなたと、
いればいい。

外と世界も、
内に秘めた心も、
いらない。






目を閉じろ。


脱ぎ捨てて、
裸になれ。

...
“自分が気持ち悪くてしかたがないんだ”


そう、僕は自分が自分で気持ち悪い。
“嫌い”とまでは言えないんだけれども。
どうやら、そこまではまだ捨て切れてはいないらしい。
かろうじて、 ...
私は今日あなたがくれた食べ物を食べた
あなたが買った音楽を聞き
あなたの運転する車に乗った

味わう舌は
足先のリズムは
助手席からの笑い声は

わたしのもの。

ぼさぼさの髪型を ...
自分が何者であるのかを忘却したヤモリが
月夜の草原を歩く
湿った土の上を迷いながら
虫の恋う声を聴いていた

冷えた風がつるりとした肌を撫でる
ヤモリは小さく震えた

きょろりとした眼 ...
窓から
手を外にのばして
ひとすくい
そっと運んで
お茶のポットにほうり込む
ときどき
遠いところから
なにかが軋む音が聞こえる
ごく短いあいだ
輪郭に力が加わって
内側の一番 ...
数週間ぶりの通り雨が
アスファルトを濡らし
埃っぽい匂いが
足元から染み込んでくる

夕暮れの改札口目指して
傘を持たない人の群れが
一目散に突っ切るスクランブル交差点
そのど真ん中に ...
山を見た 
富士山ではなく 
世界一高いエベレスト


鷲を見た
鷹ではなく 
とてもとても大きな鷲 


じゃがいもを見た
なすびではなく 
大好物のじゃがいも


...
僕らはそこでひとつでよかった
呼んだ名前が君でよかった
繋がる世界と漏れる呼吸
ひとつの波、すり抜けるようにして
手探りで橋の、確認すれば
サイレント、どうしようもなく
僕らは欠陥の体だ
...
最近感動して泣いた事無いな
どんな本や映画を見ても感動しない
そんなもんだろ?
って思っちゃう…


やる気なし 苛々 鬱々


この冷めた感じは何なんだろう?
この倦怠感…いった ...
未来に向かい、
書き残しておこう。

わたしが、
まだ。

音楽に対し、
純粋な今のうちに。

やがて時が経てば、
忘れてしまう。

こんな感情など。
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
弱虫魔法使い和泉 誠未詩・独白0*06/1/19 17:51
9BalL第二次テーブ...自由詩006/1/19 17:44
いのち見る者木立 悟自由詩306/1/19 17:20
素晴らしい世界無知アコ自由詩006/1/19 17:13
深夜のテレビジョンRAVE自由詩006/1/19 17:13
life is no title無知アコ自由詩1*06/1/19 17:07
外出便乗鴎自由詩1*06/1/19 16:32
ピーちゃん馬場 こうい...自由詩206/1/19 16:10
マグダラのレナを名乗った先輩和泉 誠自由詩1*06/1/19 15:35
風船くろ自由詩4*06/1/19 15:27
壁際やから自由詩1*06/1/19 15:07
静かな海石川和広自由詩9*06/1/19 14:22
小さな約束和泉 誠自由詩106/1/19 14:10
リアルの値段馬場 こうい...未詩・独白206/1/19 12:38
季節のさなぎ半知半能自由詩706/1/19 12:29
夜風436自由詩006/1/19 11:30
誰も待っていてはくれないまなみ未詩・独白4*06/1/19 11:28
粒 子紫野自由詩406/1/19 9:54
愛のカタチ比呂正紀短歌2*06/1/19 9:11
想い出と記憶の中で*くろいうさ...自由詩1*06/1/19 8:08
「 裸音。 」PULL.自由詩5*06/1/19 5:19
ナイトー自由詩2*06/1/19 4:53
弱者ANN自由詩406/1/19 3:20
守宮物語紫乃未詩・独白3*06/1/19 2:55
クロスワードパズルアンテ自由詩306/1/19 2:11
自由大覚アキラ自由詩106/1/19 1:59
初夢ホソミショー自由詩1*06/1/19 1:56
無音霜天自由詩206/1/19 1:42
脳内物質たかよし自由詩006/1/19 0:40
「 みゅーじっく・らいふ。 - その、いち。 - 」PULL.散文(批評...17*06/1/19 0:33

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加筆訂正:
序(黒髪の視線)/こしごえ[06/1/19 15:48]
すみません。最後の行追加しました。
小さな約束/和泉 誠[06/1/19 15:37]
約束しました。
静かな海/石川和広[06/1/19 14:24]
いったん削除したものを全面改稿の上、再投稿
或る日の凍裂/たりぽん(大理 奔)[06/1/19 9:37]
説明を追加
8.86sec.