本当は食欲なんかないの
コーヒーだって飲みたくない
だけどわたしは駅のカフェに行く
その駅のカフェは
窓がちょうど改札に面しているので
入り口から入ると
カフェの中だけは
駅の中になる
...
もう今さら
言いたいことなんてないし
毎日
言いたいことばかりで
今は
それと同じ


「冷たい」なんて
言われたことがなかった
反論も 
きっとできる
でも 自信がないのは
...
月がでているよ
青と夜の間にいるんだよ
赤は明日のじゅんび
巡るように運ぶじゅんび
あれが彼です
と称されるところのわたし
火を燃やしているわたしが
彼ですのね
夜明けとの距離を埋めている燃焼
遮断する
いくつかの人影
少し離れたところにテント
もっと離れたところに村 ...
その女は
爪先から
生れ落ちてきたので
岬の先端の
切り立った崖から
飛び降りるときも
やはり
爪先から
落ちていったそうです

波頭が捲れ上がるように
荒れた岩場に
打ちつけ ...
 
テレビの上に並んだ二つの観葉植物のヴァランスが悪い

テレビが斜めになってるみたい
 黒い画面に映るあたしも斜め
  のっかっている台も斜め
   フローリングの床も斜めだし
    ...
キミの左手をそっと握れば
伝わってくる微かな体温
すらりと細い指で

握り返して何も言わない
その紅い唇に何も宿っていないの、

そっと取り出したケースから
レースで包まれたプラチナの ...
お腹を痛めて7人目までは頑張った
8人目は途中で力尽きたから
中途半端な形で生まれた

8人目の小人さん

なんにもできないおばかさん
母さんが悪いわけじゃないのよ
何人も ...
寒波襲撃
そんなニュースを聞いた 真冬の14時
近くの雑木林に 散歩にいったときの できごとです

季節はずれに咲いてしまった
きいろい ぽぽんたと 出会いました
冬の装いにも 物おじしな ...
黒、白

別れ道

左、右

厄介だ、厄介


俺は一人

両方捕まえたい


そうだ

半分に裂いてしまえばいい
「女の人生はまるで芝居だ」と云ふ貴方
貴方は分かったように云ふけれど
命を賭けた名演技
貴方に添うその女も
科白をなぞっているだけよ

乞い買われて
飼いならすかのような錯覚 ...
ボクはキミを知らない

キミはボクを知らない

ボクはボクを知ってる

キミはキミを知ってる

もっと キミのことを教えて

ボクも ボクのことを教える

そして いつか

...
冬やただひねもす悲しみ狩り行かむ犬のなくのをしずめぬばかりに

はしたなく言ふりまいて恥を知る夕日もまれて赤きかな顔

こんばんわこんやの雨には注意して甘くべたつくピーナッツバター
...
手すりのない屋上で
そらをとりもどす、わたしがいる
{ルビ限界線=ちへい}に浮かぶ遠い筋雲の
気流の音に耳をすます
わたしがいる
まぶたの裏に
真昼の月を新月と焼き付け
まぼろしではない ...
食べる物があり
寝る場所があり
やりたい事があり
少なくともそれに触れ
五体満足に風邪もひかず
昔より少し親密な友達と
少し酒を呑める

僕は自由になりたい
わがままだけれど
そう ...
またジャングルに入り込みすぎてしまった
道を歩いていてジャングルを見つけると
どうしても入りたくなる
秀逸だったのは
丸の内仲通りで見つけたこのジャングル
最先端のオフィス街
周囲が升目上 ...
ピッ。
目的地マデ300mデス。
冷タイ風バカリガ吹キスサブ、
冬ノ一本道ヲ抜ケルト
悲劇ハ喜劇ニ一掃サレルト
悲劇ノ劇中歌デ歌ワレテイマス。
ソノ旋律ハ伸ビ伸ビトシテ
左手スラ届カナカ ...
ポイントポイントポイント
ぽいんと ほい
拇印と拇印がぶつかって
猫の小判に笑われた

ポイントぽいんと切り損ね
列車の窓から舟が出るぞと
大声小父さん叫んでる

ポイントポ ...
僕が川面に平坦な表情を映して

都会の水は緑色してて、細かい、本当に細かい小さなたくさんの滓を

とかしこんで

混ぜ込んで

漂わせて

気が向いたらめちゃくちゃに掻き回している ...
{引用=
伝えたいことがないけど帰らない 歌う自由が僕にあるから}


ギロチンが雨の代わりに降る夜に野外ライブは実施されない


陽の当たる時間短いこの国はかいわれ大根生えたス ...
欠けていく月のように

心が黒く闇に染まってゆくならば

いつか

満ちてゆく月のように

心は明るく丸く光に満ちてゆくと

そう 信じよう
農家のおばあさんが
小さな乳母車に載せているのは
自分の畑で育てた花だった

生まれながらにして背が低かった
歳をとり腰も曲がってしまった
それでも車いっぱいに花を積み込んで
今日も花を ...
君の横顔を覗いてみよう

少しうつむきがちなそのまつげに

触れてみよう

僕は

君のかけらを

毎日拾い集めては

つなぎ合わせて

毎晩君を想う

...
  
私でよければ
シンガポール
一緒に逃げましょう
 
1月31日
夕刻の成田発
2月1日
シンガポール深夜着
 
そしてそのまま身を売って
もうここには帰らない
 
いい ...
助けて、と
泣いてみた
 
助けて、だけが
泣いていた
 
春めくのか夜になると
もぞもぞするもの
それは
あなたのつくしんぼう
今夜のわたしは疲れているのに
背中を向けた闇のなかで
何かを探し蠢いている
辛抱が足らないから
貧乏なのか
芯棒 ...
小指が解ける時にこそ
毎回本当は幸せでいる
また同じ形に手を絡めることを
望んでいたわけではないのに


どちらから果たそう
この黙約は
愛すこととされることの価値を
い ...
真夜中の闇に 月は満ちて


恐怖に駆られる表情を






面白そうに眺めていた






















不安 ...
ちっちゃいころ
わたしのおへやはピアノでいっぱい
わたしのすわるばしょなどなくて
ピアノばっかりおおきなおかお
ひきたいうたなどひとつもないのに


なのにいまは
わたしのこころはピア ...
ひろしくんは
歴史を調べました
 
広島に
大きなキノコが落ち
たくさんの命が奪われた事を
知りました
 
「僕のキノコは
命を作る事が
出来るのに…」
 
ひろしくんは
と ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
駅の中チアーヌ自由詩607/1/19 9:51
世界はときどき美しいはな 自由詩11*07/1/19 9:50
ほらふく携帯写真+...6*07/1/19 8:10
グレイン黒川排除 (...自由詩5*07/1/19 6:34
世界の終わり大覚アキラ自由詩5*07/1/19 3:23
だからあたしは幸福の木を殺したの砦希(ユキ)未詩・独白5*07/1/19 2:29
AKiHiC...自由詩307/1/19 1:41
8人目の小人なかがわひろ...自由詩0*07/1/19 1:37
ぽぽんたりん自由詩7*07/1/19 1:33
二兎を得る那人自由詩107/1/19 1:19
女の一生なかがわひろ...自由詩5*07/1/19 0:48
キミとボク狗の骨自由詩207/1/19 0:31
教育課程ふもと 鈴短歌007/1/18 23:57
その日、屋上の扉があいていたんだたりぽん(大...自由詩17*07/1/18 23:54
月夜は小さな祈りの窓でプル式自由詩4*07/1/18 23:50
丸の内ジャングル九谷夏紀未詩・独白207/1/18 23:40
カーナビ・サウスポーブルース瀬戸...自由詩307/1/18 23:39
復活ポイント制あおば自由詩1*07/1/18 23:34
堀川水町綜助自由詩3*07/1/18 23:28
ピッピ短歌17*07/1/18 23:22
満ち欠け朱華携帯写真+...2*07/1/18 23:18
花売りぽえむ君自由詩14*07/1/18 23:00
横顔yoshi自由詩2*07/1/18 22:53
シンガポール逃避行ソラリスst...自由詩107/1/18 22:46
悲鳴?樺?村キシ...自由詩107/1/18 22:35
つくしんぼう恋月 ぴの自由詩32*07/1/18 22:26
漠然10題/約束の価値茜井ことは自由詩0*07/1/18 22:20
滴る血から自由詩007/1/18 22:19
ピアノのおもいでふぁんバーバ...自由詩9*07/1/18 22:17
キノコの子?樺?村キシ...自由詩107/1/18 22:13

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加筆訂正:
つくしんぼう/恋月 ぴの[07/1/19 6:44]
1行加筆しました
5.88sec.