闇はなめらかなビロードの手触りで
斜めに笑う君の口元にも似ている

僕のストレートな熱が君を抉るなら
声はもうぬかるみの土深くに沈めよう

突然に吠え立てる夜更けの野犬
滑稽に鳴り響く改 ...
ごくたまに、中学生とか高校生に思われることがあります。
はじめはすごくびっくりして、自分が幼いからか、とか、何か人を騙しているような申し訳ない気持ちでいたのですが、だんだん分かってきました。
実年 ...
9号室のミズノさんの指は、
ときどき奇妙に震える。

登山中の滑落事故で全身麻痺、
凍傷に損なわれた右手は人差し指だけを残して。
そのまま数十年を経て皺んだ指、
その指が何かを書いてるよう ...
人の欲には果てが無いとはよく言ったもの
限界ギリギリライン突破していても気づかないのは
脈打つ心臓一つ手に入れてないからかもしれない・・・

僕は、泣きながら

踏出した足に「いい子、 ...
「名乗れば」 と 

 あおざめて、絶つ 色黒の 文みゃく馳す空 やけに音なく
洋光台から各駅停車の二両目に乗って
寝不足な頭は
昨夜の反省をする朝、七時十六分
このまま終着まで眠りたい

飲みなれない酒を勧めたせいか
君はとっても不機嫌で
なのに君のほんとうを見た ...
 草の葉を噛みながら進んだ
 狡猾な蟐蛾の三日月の下
 浸潤する夜の裳裾とたわむれ
 潮風に臭気をさらして干乾びる
 蛇行する隘路の果てには
 屠られた白き幽愁
  
 高波に洗われるト ...
結果のために
努力することと
努力のために
結果を残すことは
一つのループになる

目標のために
努力することと
努力のために
目標をつくることも
一つのループとなる

初めは ...
私は時おり
人生を振り返る。
長い時間であったはずの今までを、
頭の中で、
記憶のカードをめくるよう、
一瞬に。

そして、
開かれた時空の闇に
吸い込まれ消えて行く。

時間と ...
横たわるアスファルトにトマトジュースと云う名の
血を吐く私は死体。

学校から盗んできた白いチョークで人をかたどる
友達はさしずめ第一発見者。
それもとびきり胡散臭い。

アスファルトは ...
わが家では、
大人はみんな無防備です。
すっかり気がゆるんで
世間体が無くなります。

わが家では、
子供はみんなカメラマン。
親のすること漏らさずに
小さな事も覚えます。

わが ...
乳飲み子の
おちょぼの唇
その奥の
ピンクの大地に生えそめし
白く小さき二本の歯

乳首をふくみ
シングをたてる
『アッ』と驚く
母の声

それにびっくり
乳飲み子は
母の驚 ...
黄色から赤信号に 変わった
コンビニエンスストアの 前の交差点

朝 うっすらと雪で凍っていた路上も
お昼を過ぎる頃 スリップする心配もわずかに緩み

直進の列に いつものように 並び
...
連なったテールランプ
眺めながら立ち尽くす

昨日吐いた言葉
今日待ち惚ける時間

振り返る機会に恵まれるほど
自分が切り裂かれて行くようで

冬が深まるほどに
褪せて行く街路樹が ...
耳元で熱い吐息が聞こえる
午前3時
眠りの時間

隣でしんどそうに眠る
お眠り王子 私の恋人
おでこに氷を当ててみた

じゅわり。。。

あっというまに溶けてしまう

眠りの時 ...
献血に行ったら
貴方の血は夕焼けなので
輸血用には使えません

断られたことがある

16歳の頃の話だ


『血液奇談』


今は何の因果か
私は血液職員として献血車に乗り ...
何だこれは このゆらぎは
濃厚な煮こごりは
成熟しきれていない
真っ赤な果実は
音の鳴らないピアノは
きしむベッドは
ピエロが渡った後の
頼りないロープは
はずむゴムボールは
塗りた ...
そいつは
親しげで
愛嬌があって
いつも面白い冗談を言って
みんなからもとても好かれていた
僕も信頼していた
でも最初に裏切られたときに
僕はそいつのすべてを見破ってしまった
そいつの ...
歌詞が邪魔だという彼女はクラシックをかけて
キッチンに立つ
クリーム色のソファと橙色のカーテン
長い髪がさらりとこぼれてきたのを少しうつむいて耳にかける癖
その耳に ...
いつだって 何もしない をしているの

ママは怒るけど本当だもん
ヴィトンのバッグが欲しいの、だめ?
ってねえちゃんを張り倒し
ぼた雪の靖国通りを伊勢丹方面へ

薄暮に連なるテールランプさ
車列が確かに調子はずれの
聖歌をがなりつづけている

お前は ...
あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
...
ヒステリックな叫びの断片が聞こえた気がした
いつもの駅前で振り返ってお母さんの姿を探した
それがわたしの名前を呼ぶときの彼女のやり方だった


もうそばにいない人のことを ...
まるで完璧だった
彼女と彼は
絶妙なバランスで以って
倒れずに済んでいた




大きく開け放した窓からは
四角く切り取られた空の匂いと
入り込んだことにも ...
あたしはあなたと別れるのが怖くて
本音を言えなかった

あたしはあなたと別れるのが怖くて
ずっと我慢してたんだ

でもね でもね
そんなんで付き合ってても 意味がない って気づいたの
...
ぼくのパソコンが
モロウィルスに
感染してしまった

ウイルス越しに
見える世界は
恥ずかしながら
まるみえだ
丸見えすぎて
いけないロケットが
発射する

海にでかけ ...
夕方に飲む
グラス一杯の梅酒
今日も色々あった
人に感動を与える

友人とのカラオケ二件
母の友人の肺がん
遠方の人からの手紙
ベタ誉めの師匠

友人がふと
疲れているねー!
...
ナベダ。と、いえば白菜
椎茸と人参、牡蠣も好いし
牡丹肉も好い、
豚でも鶏でも好いけど
鴨が好い。素晴らしく鴨は美味い

しかし皮ハゲも好い
肝をすり潰したやつとポン酢でいただく
そし ...
ねえ、あなた、
あたしの世界は紙でできているのです。
うすっぺらな、もろい、紙、
吹けば飛ぶ、濡れれば融ける、紙、
古くなったらほろり崩れる、紙、
紙、

もちろんあなたも紙でできている ...
朝夕、ゲロゲロ唱える祈りの声が隣近所から
いや、TVをつけてもあちこちの局で
流される多種多様なゲロゲロ。
誰ひとり信じてなどいないが
とりあえず、まあ平和のために
皆は仕方なくゲロゲロと唱 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
松本 涼自由詩506/12/20 0:18
たまに若い人と思われるふるる散文(批評...11*06/12/19 23:54
Michaelが来る佐々宝砂自由詩9*06/12/19 23:41
上手な恋の終わり方。りぃ自由詩206/12/19 23:24
雨二唄エバつめきり短歌2*06/12/19 23:12
駅・新橋たりぽん(大...自由詩12*06/12/19 23:07
匍匐の夜月夜野自由詩20*06/12/19 23:04
最初の回転ぽえむ君自由詩12*06/12/19 23:03
ネコ助自由詩106/12/19 22:59
トマトジュース朽木 裕自由詩4*06/12/19 22:59
子供は見ているネコ助自由詩306/12/19 22:57
いたずら第一号自由詩106/12/19 22:55
暮れの路上砂木自由詩14*06/12/19 22:49
響く声松本 卓也自由詩306/12/19 22:47
お眠り王子にさくらんぼ色のキスを愛心自由詩306/12/19 22:18
血液奇談蒸発王自由詩14*06/12/19 21:41
それは何だ鳥獲自由詩1*06/12/19 21:41
愛想のいいそいつジム・プリマ...自由詩1*06/12/19 21:38
夜想曲______...自由詩1*06/12/19 21:31
言い訳衿野果歩短歌206/12/19 21:29
歳末狂騒曲佐野みお自由詩106/12/19 21:25
Christmas Song恋月 ぴの自由詩25*06/12/19 21:23
電子レンジのメロディー______...自由詩1*06/12/19 21:20
夢をみたがる君にまたがる自由詩0*06/12/19 21:04
バトル翠茜自由詩0*06/12/19 21:01
まるみえなかやまそう自由詩006/12/19 21:00
一杯の梅酒ペポパンプ自由詩4*06/12/19 20:54
ナベダatsuch...自由詩8*06/12/19 20:53
創書日和。紙 【初雪】佐々宝砂自由詩7*06/12/19 20:53
ゲロゲロatsuch...自由詩8*06/12/19 20:25

Home 戻る 最新へ 次へ
5871 5872 5873 5874 5875 5876 5877 5878 5879 5880 5881 5882 5883 5884 5885 5886 5887 5888 5889 5890 5891 5892 5893 5894 5895 5896 5897 5898 5899 5900 5901 5902 5903 5904 5905 5906 5907 5908 5909 5910 5911 
加筆訂正:
Christmas Song/恋月 ぴの[06/12/19 23:12]
ちょっと加筆してみました^^
8.14sec.