アダムの喉に詰まった林檎
人類が未だ飲み込めぬその叡智の一欠け
貴方の皮膚越しに噛み付いて
賢くなった気になりましょう

数多の月日をそれ無しで
無事に過ごせていれたとしても
飲み干せな ...
 「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ

 突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ...
かたちにあらわれるものについて

うまくなりたくなんかない

かたちからはいる、のも

かたちにあらわれないものにむかう

かずあるやりかたのひとつだろう

みえないところをがんば ...
不発弾の深く深くにある腑核弾とウズチカゾヌの犯罪が対峙する
 退治せよ 我らが貴国の胎児どもよ
 疼く疼く 頷き疼く 朽ちて駆逐
 夢中に映る くるると呻く そして歩く

 スタンガンから放 ...
問い掛ける意味だけを
孕んでいた、真夏の空白に
小さく区切りを入れては
その隙間から
意味を取り出していく
 
握り締めたアスファルトに
肌が
焼けただれていくのを
私は知らないふり ...
さらさら、と流れる時間。

アナタと話をしましょう。

永遠などないから。

流れる間。

話をしましょう。

ひっくり返さずに、さらさら流れ落ちたら。

お別れです。

...
深夜
三時半過ぎ
とじた商店前の
歩道にはパンの固まりが落ちて
蟻が数え切れない
ボヤけた視線を落とせば
地面が動いているよう
川のように
列をなして
五つ
うねって
さまざまに ...
 時折強く向かい風が吹きつける
 僕達は髪を風にまかせ
 地平線から昇る太陽に願いを贈る

 元々は花と風と太陽だけのこのランド
 どこへ向かうかで悩む必要なんかなかったんだ

 ほ ...
世界地図の下に貼り付けてある
アイドルの切り抜き

骨髄バンクに登録をって
生前の拳を掲げた姿が
笑顔で写っている

歌声は今も響く
妖精のような可憐な彼女が
何 ...
死んだ体は宙に浮いて
おおきな地すべりがおこった
すべての水が渦をつくれば
奇妙なノイズが響きに響いて
がらんとしていた都会の向こうで
明かりがついてはきえて
ついてはきえた
突然―
...
思い出迷子な僕たちは
南へ南へ
潮騒の子守歌を聞きに
この道に沿って南へ
電車を乗り継いで
南へ
知らない所へ
波音が恋しくなって辿り着く
知らない浜辺に

打ち上げ花火の煙が
...
色を無くした
俺にはもう 色は無い
 
音を無くした
俺にはもう 音は無い
 
君を無くした
君にはもう 俺は無い
 
帰路を無くした
俺にはもう 帰路は無い
 
 
だから
 
俺は
黙って 俺を無 ...
おんなのこ
女の子がやってくると
憂鬱になる
とても疲れてしまうのだ

おんなのこ
女の子がやってくると
不安になる
とても疲れてしまうから

おんなのこ
女の子がやってくる ...
晩夏。
夏も夜を迎える。

眠りかけた夏の夢に
眼を醒ました秋が
そろりそろりと
忍び入って。

とんぼが舞い
夜の虫の音も
秋に変わって

朝の珈琲も
アイス・コーヒーでなく温かい珈琲に

ゆるやか ...
満月の夜


僕は夜空を見上げなくても満月を知ります。
月が満ちるとき、女のコたちの心は猫の背中の毛のように、
逆だつのです。
意味もなく胸がキュンと締めつけられる想い。
足許がゆるゆる ...
たくさんの 約束をしたけど
どうやら この生涯では
ぜんぶ 果たせそうにないから
生まれかわっても また邂逅する
約束を つけくわえておく
目から水を飲み
花になり
やがて言葉に
うたになる


数歩のぼる風の音
ひとつひとつの段の上に
しずくを含んだしずくが震え
空を囲む樹を映している


触れてはこ ...
残暑 ひとしずく 
ゆるゆると溶かす
慣れた絵筆が
パレットの上で色を作る
頬も胸も
灯の色にいろづけて

夕焼けに
どこへも行きたくなくて
どこにも帰りたくなくて
バイクの君の背 ...
種を残した
朝顔

立ち枯れた
向日葵

空になった
金魚蜂

萎びて縮んだ
水風船

細かく汚れた
網戸

風鈴の音が
風にさらわれ

カーテンの呼吸は
深みを ...
夏の重みに
耐えかねた蝉たちが
ぽつり
ぽつりと
落下してゆく


どこまでも
真っ直ぐな彼らは
受け流すこと
なんて 知らず
真っ向から
夏を
受け止めるから
一週間
...
もうすぐ 八月の空が
落ちてゆきそうなので
また わたしたちは言葉を選び
逃げる準備をしなくてはなりません

「またね」を 残してゆくと
来年は とても からっとした
笑顔が ぱぁっ と ...
強がり少女
煙草を吸って
吐き出した煙は
夕風のなか

目の前の赤とんぼ、
空気に
握りつぶされて
空中分解
拍手、ブラボー

ゆうやみどきには
一本の光の線が
大地をつたっ ...
『シッコ』だってゲラゲラおもしろーい訃報を伝える手紙も増える


ロボットだから、といじめ続けていたら死んでしまって学会大騒ぎ


1m50のバーを跳び越えてそのまま自分のベンチに戻る ...
知らない内に咲いたんだ

夏花

柔らかなぴんく色をした

まるで、夏休みに恋をした

小さな女のコみたいで

緑色の細い腕を

一生懸命絡み付けて

この夏、最後の恋命を

たったひとりで

咲かし ...
     熱波のむこうから立ち昇る
      まぼろしとかげをさけて
    けなげな向日葵のまえに立つ
          のはいいものだ
わびしい「時間」の角質を削るように

    ...
ぼくらは ずっと待っていた
ぼくらの町へ 乾いた貿易風が吹く季節を
帆をぱんぱんに張り 胸板の厚い奴らが
また 町を訪れる春の季節を

むすめどもばかりか 近所の後家や亭主持ちすら
こころ ...
蝉がいのち震わせて

ちりちり、じりじり、

暑気の輪郭ふちどりする


あー、キツイゴルフだ

胃は冷えてるけれど

熱は冷める気配なし

夏の色香にやられてる


...
空を展開図にして
組み立て直したら
あなたがいなくなった

もう一度
組み立て直したら
わたしがいなくなった

知らないだれかが
組み立て直したら
あなたはあらわれた

ふたり ...
松ぼっくりも
気づかないうちに
こんなに大きくなっていた

ほんとに秋がくるんだ

黄金色の秋が

色づく秋が
車窓からの透き通った淡い光は流れ空の輝いてしまう唐草に巻いて、ぼやけている。

遠く波打つ一線に、静かな漁り火。それは海岸線の、むこうに、ある地平線との境。

(漁り火はね集まるの。たくさ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
智恵の実亜樹自由詩5*07/8/26 20:19
連動北大路京介自由詩12*07/8/26 20:12
うまくなりたい吉岡ペペロ自由詩107/8/26 11:05
コ人の歌影山影司自由詩007/8/26 10:35
 / 山中 烏流自由詩5*07/8/26 10:15
創書日和「砂時計。」狠志自由詩207/8/26 10:10
あさがけ水町綜助自由詩307/8/26 7:16
新たな旅路山崎 風雅自由詩107/8/26 6:53
シャウト砂木自由詩4*07/8/26 6:48
死んだ体は宙に浮いて蔦谷たつや自由詩207/8/26 6:30
創書日和「砂」虹村 凌自由詩4*07/8/26 6:30
『亡く 想』神楽坂 猶叉自由詩107/8/26 5:48
女の子がやってくるゆうと自由詩3*07/8/25 23:15
晩夏風音携帯写真+...2*07/8/25 23:07
嘘じゃないかもしれないけど、阿片孫郎自由詩007/8/25 22:35
そろもん(金婚式の話)みつべえ自由詩307/8/25 21:27
つばさ みどり Ⅱ木立 悟自由詩1007/8/25 19:19
残暑見舞いさくらほ自由詩8*07/8/25 18:38
来秋明楽自由詩207/8/25 17:40
夏葬自由詩107/8/25 17:40
逃夏自由詩207/8/25 17:39
少女17才ゆうさく自由詩007/8/25 17:26
マヨネーズ・シッコピッピ短歌5*07/8/25 16:51
夏花愛心携帯写真+...3*07/8/25 16:26
処暑(一)信天翁自由詩107/8/25 15:08
貿易風の吹く頃The Bo...自由詩3*07/8/25 14:54
夏の色香吉岡ペペロ自由詩007/8/25 14:53
空の展開図小川 葉自由詩207/8/25 14:46
もうすぐ風音携帯写真+...6*07/8/25 14:20
鉄軌分界点。鯨 勇魚自由詩007/8/25 14:13

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