昨夜の暗闇がまだ腕に残っていて
深く吸い込むと、まだ匂いがする
目の奥まで染み込んでくる、とうめいな朝は
ついに溶け残ったあなたと私が、水溜りする隣で
新しい一枚を捲ろうと、もがき続けている
...
丹念な歯磨き {引用=




 月の光があたりを
 照らしています



むかし海辺の寒村に
傾いた粗末な小屋があり
結婚間もない若い二人が
寝ていました
あまりに貧しくて
布団の代 ...
まっすぐに前を見ていた。君は。前以外に、見ることが出来なかった。
となりで君を見ていた。僕は。君以外に、見ることが出来なかった。

大きく見開いた目に涙がたまっていくのをみていた。
出口を失っ ...
明日の中秋の名月に向けて
今日の月は
雲の中でお着替え中
20世紀の赤黒い染みが
今でも時折りフラッシュ・バックする


黒い大きな瞳が見たのは何か


虐殺か
暴行か
母の死か


彼らの瞳の奥の悲しみを
計り知ることはできない
...
なにかしたい

ただ おおきなこの想いに おどらされ

きょうも 自分に いらいらする



夢中にさせてくれる

楽しませてくれる

現実を忘れさせてくれる



そ ...
信号の青が延延続いてて

   都大路を駆ける跳ね馬
  やさしいのか
  やさしくないのか
  雨の日のあなた


  約束の時間に
  遅れたわたしに
  何も言わないので
  カフェオレを頼んだきり
  わたしも黙って俯いてい ...
ようやさけ 猶予だけ
踊り踊って空念仏
常人の温度じゃまだ
非常事態だってわかんねえや
いつだって麻痺 集団は
抜ける勇気ないけど
談合してる? 隙間なくしてく?
積め詰め ...
つれづれな
よるにあきたと
いざなえば
ひとようべなう
とかいのむすめ
 
ぐらすから
らんはんしゃする
まいらばー
らいとがはえる
すいーとはにー
 
いいなめを
いやしさ ...
頬づきの
われた視線 くびる

つけた 前髪敷く

地下に ひらいてる窓
写ってる 引き戸

つつぬけの
息 熱く ガラスに

かかしのように 突っ立って
だけだって 咲いてい ...
できれば

君を抱きしめてしまう
あの日にもどりたい

あの日
君を抱きしめさえしなければ
今も
君の隣で笑っていられたかもしれない

かもしれない

かもしれないだけなんだけ ...
疲れ果てた制服
ひとり、風を切って歩く

見慣れた通学路
憂鬱のひとつ

いつもの癖
何年も前に短く切り落とした髪
触りながら嫌気を紛らわせる

首筋を
秋の風が駆け抜ける

...
宮島の鹿に案内されるように観光地巡る人は賢い

雨上がり光差し込む弥山から見下ろす瀬戸の島は目覚める

東京の路線図を見てすごろくと勘違いする幼稚園児

新宿の高層ビルに阻まれて目的地には ...
友達
いらない
僕の心臓ぐらい

家族
なくていい
僕の存在ぐらい

恋人
手切れ金の代わりに
性器をあげるよ


残ったものは餌にでもなればいい
袋売りで「ナイルの神秘、モロヘイヤ」冒険の前に裏書を読む


食卓にトルコ風の変化球、漬け物ばかりに箸はこぶ父


昼前に起きて強気の勢いのまま揚げ始めるイカリング(えいっ)


菊 ...
精神科病棟に
閉じ込められた私に

夜景が美しすぎて

これは
天使の迎えを
失敗した罰

神さまは
私を
見捨てたんだろう
  胸の孤独に 居場所がなくなるとき
  懐かしい場所に帰りたくなる

  プラットホームの人混みに まぎれてしまえば
  夢を見ながらでも行けるはず

  時を止める力など ないけれど
...
君が俺のことを
       『好き』
   だとか
       『嫌い』
だとか、わかんんないけど

一つだけ確かな思いがある



   俺は君を愛してる

       ...
知覧へは

これで三度目になる


そんなこと

当たり前なのに

単純にそう思う

戦争はXだ


知覧へは

これで三度目になる
桜島

あいつは

男だ
芋焼酎

かるかん

黒豚

さつま揚げ

知覧

指宿

桜島

加治屋町の偉人たち

社員旅行で鹿児島にゆく


ただの土地だよ

それをさぞ楽しそうにす ...
おおきく吸い込んだ
この世界の何かが
わたしの中で今
その命を終えようとしないままで

だれかの心に入りたくて
いつだって柔らかに拒絶
知ってることと知らないことがあること
わたしは勿 ...
舌にフォークを刺してみた


君は笑った


ほら

僕と一緒だろ、この赤色
水を含んだような眼に(投影する、過去)
まっすぐ見れなくて
(代わりに)シャッターを切った

遠くの方で耳鳴りがする
死んでしまった(呼び出し音)みたいな
規則的なリズム


{引用 ...
あのひとは 時間(とき)みたいだ
勝手に進むし
   止まらない
生まれる前から 私の中に 居たみたいだ
間(ま)を越えて いつも 気づかせてくれる
 距離を越えて ふと  感じる。

...
褪せぬ赤
通うぬくもり
繋ぐ糸


降り積もる
言の葉燃ゆる
午前零時


夢語り
遮る醜き
独占欲


毎夜ごと
織り上げていく
いつかの景色


夏の朝 ...
書店で
なんとなしに手に取った本を
逆さまにして振ってみた

パズルのようなものが降るかと思ったのだけれど
うんともすんとも言わずに

  いや、空気はすんすん言っていた

なんだ
...
目次

【 電流の魚 】
【 蜂の巣ピーカー 】
【 細胞の蛇 】
【 卵形UFO 】
【 太陽の網 】
【 シンデレラ・ワイン 】
【 花モグラ 】
【 点々バラバラの地球 】
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
それと、いくつかの朝霜天自由詩207/9/25 0:35
壮年 五A-29俳句007/9/25 0:10
月下逍遥まどろむ海月未詩・独白3*07/9/24 23:58
くだらないrabbit...自由詩307/9/24 23:45
明日はお月見OLGA携帯写真+...107/9/24 23:35
悲しみの大地ルアンダへ渡 ひろこ自由詩4*07/9/24 23:31
合わない休みユウ自由詩007/9/24 23:28
平安ブルー 04北大路京介短歌3*07/9/24 23:23
金木犀嘉野千尋自由詩27*07/9/24 23:12
愛・地球博自由詩007/9/24 23:08
おきゃんむすめ殿様が得る短歌307/9/24 22:32
くもる者砂木自由詩7*07/9/24 22:05
Ooこころゆくま...自由詩6*07/9/24 21:53
秋季登校女子物語緋月 衣瑠香自由詩6*07/9/24 20:20
地名夏川ゆう短歌207/9/24 19:43
失/捧/奪太陽の獣自由詩107/9/24 19:19
幸福堂々ポッケ短歌3*07/9/24 18:59
夜景風音携帯写真+...5*07/9/24 18:44
懐かしい場所西尾自由詩307/9/24 18:19
確かな思いfuji自由詩207/9/24 18:10
知覧吉岡ペペロ自由詩207/9/24 17:15
桜島自由詩207/9/24 17:14
祈り自由詩007/9/24 17:12
停止RIKU自由詩3*07/9/24 14:43
フォークし ん自由詩1*07/9/24 14:32
投影士狼(銀)携帯写真+...7*07/9/24 14:21
居る佐和未詩・独白507/9/24 13:54
『Dear』しろいぬ川柳107/9/24 13:24
さがしものフクロネヅミ自由詩9*07/9/24 12:54
生物図鑑狩心自由詩1*07/9/24 12:23

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