冬のあたたかな日
つめたい花が咲く
君はひとりで黙々と
空の写真を撮っていた

君の背中には羽がある
そんなことに気づいた

夕方になると
影を踏みながら
石を蹴りながら
帰 ...
いつも

憎まれ口叩いて

それが結構

楽しかったり する

好きな人なんていないし

恋 なんて

おぼえてない

でも さ

こんな風に

君と

笑って ...
街を流れる群衆の 
人と人の間に 
彫刻の手が{ルビ垣間=かいま}見え 
まっすぐに立つひとさし指は 
ひとすじの光をおびていた 
 
石畳
わたくしの爪先は
ようようと白く
染まり、
その足音は
薄暗い灰色の中
に、溶けて
いくのです
 
短くなった、指が
弾き出す旋律は
やはり
赤や黄をまといながら
...
ぎざぎざの空
柔らかなゴムでつながった
ビルと車
自転車に乗った悪人と善人

いっぱいになっても
まだ注ぎ続けられて
あふれる
あふれた 泣き笑い
一目 会いたい と

背中を 向けて

反対方向に

走り出した




精一杯の

つよがり
 
  

あそこで
庭木の手入れをしているのが父です
もう随分彼は
そこから動かないので
毎日
朝夕の水遣りをするのが
私の日課です

週に一度
伸びすぎた腕や増えすぎた首の ...
切なくなるなら、その名前を呼ばなければいい。
悲しくなるなら、振り向かなければいい。

ハルシオン飲んで寝なきゃ。
ネルボン飲んで寝なきゃ。
ロヒプノール飲んで寝なきゃ。
テグレトール ...
あ わ い こ え

聞こえた

確かに

さ よ う な ら

と言っている

これは

あ わ い こ い

まるで桜

まるで紫陽花

お わ り だ よ
...
山に踏み込むジャリ道で丸いタイヤを転がして
シガーウェルターその棘で猫は光りを失った
ロックースターは窓の向こう黒いスーツを得意げに
金縛りだか転寝を擦れた声で叫んでる

紅の豚

紅の ...
一.


青を
反故にした

よりも
事情がある

真昼につき、
雨はふらない




二.


鋏の持ち手が緑だったことから
分け合いたくない
ままの
手 ...
今日も一日中パソコンの前に座り込んだまま
生まれもしない言葉を待ち続けて
何時間も何時間も白紙の画面とにらめっこしていた
こんなことに時間を費やしている場合なんかじゃ
ホントにホントはないんだ ...
田村隆一がいうには、金子光晴の詩の上手さを最初に教えてくれたのは鮎川信夫であったという。
ここでは金子、鮎川のふたりに共通すると思われるある種の感性、
――はじめに種明かしをしてしまえば、ぼくはそ ...
ちかごろでは、
神様の御札も
値段があがってきた。
不景気だったり 物騒だったりで、
あがったらしい。

そんなわたしたちを見て、
神様は、どういうだろ?
さぞかし心外だろ ...
深夜のもがりぶえに鳥肌がたち
  どうしても探しだせません「気」の論理が
       聞きだせません「血」の鼓動が
       掴みきれません「水」の神秘が
              
...
別に、慌ただしい人生を過ごして来た訳じゃないけれど。

今、ゆっくりとした時間がもどかしくも愛おしい。

そして、不安で満ち溢れてる。

いつまでも続くとは思わないが、もどかしいこの曖昧さ ...
おれはきっと
あんたが死んでも
泣いたりなんかしないし
この先二度と
あんたに会えないとしても
たぶん平気だ





たぶん ね





実際のところ
ほと ...
待ち合わせ ほんとは早く 着いたけど わざと3分 遅れてみたの
待ち合わせ 仏頂面は 照れ隠し 昨日何度も 練習したんだ


窓の外 恋人同士が 歩いてる あたしと君も そう見えるのかな
い ...
朝の陽を受けて
ピンク色に染まる
建物たち

朝陽のあたらないところは
暗くても

わたしも
あのひとの光を受けて
輝く

こころの隙間は
暗くても
お前の星は俺の手の中 (オマエハ スデニ シンデイル!)
お前の命は俺の手の中 (オマエハ スデニ シンデイル!)
お前の夢は俺の手の中 (オマエハ スデニ シンデイル!)
お前の恋人俺の手の中 ...
その


畳の変色は


きみの作品でしょ。
遠くでサイレンが聞こえる
緑化の葉が落ちていく
スロープしていく道も
高架下のグラフィティアートも
下校する女子高生たちも
出口のない夕暮れに染まり
その残光は誰の瞳にも吸い込まれ
...
真っ白な心を持った白兎

紅葉や今とばかりに染まりゆく

買うよりも手編みのセーターあたたかい
君とは
そんなふうに終わりたい

マグネシウムの燃えるように


一瞬の
火花のように

記憶を全部消し去るように


そうして
何ごともなく

日々に戻っていくように
...
寒風に手指をかばう
待つとも待たないともいえぬ朝まだき
冷え切った空気が
空高くから透明に降りて
ちいさな公園の
遊具に残る最後のぬくもりを絶やす
ほぅ、と湿った息を吐く

...
静寂のなか
小雨に
濡れそぼった落葉は
ますます
赤く燃え

赤く赤く

いずれは色が変わるとしても

この瞬間は
深紅に染まる

泣けばそれだけ
こころの色も変わる

...
シロヒトリ
玄関の番人
団欒に混じれず
いつも引き戸にいるさみしいやつ
外灯
衝突して身を削り、飛び回るクスサン
カブトムシとクワガタを探す子供
鱗粉
死んでた蛾には粉がなかった
粉 ...
買った父が誇らしげに笑う。ぎゅっとつまった、初みかんの味。

暮れどきに見た木の、やわらかな色彩に、心からこの町をいとしいと思う。

天気予報見ずに失敗した、とふるえるあなたに、この赤いマフラ ...
二十世紀らしく
賑わっていた街が
二十世紀の博物館になった
二十一世紀の街

欲しかったものは
当時の十分の一ほどの
価値で手に入る今
戦争の意味さえ
その程度のものだったらし ...
鱗を詰めた反射
町は光を散りばめて
何もかも忘れ晩餐を始める
牛色の車が走り
ファンデーションの声が聴こえ
君の目にはレコードが挟まっている
何かこうやって来てはいないのか

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
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友ウタ〜男友達に捧ぐ〜愛心自由詩2*07/12/6 20:26
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vector李伍 翔自由詩007/12/6 19:28
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淡くそらの とこ自由詩2*07/12/6 17:36
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かえりみちパンダコッタ自由詩107/12/6 11:32
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マグネシウムuminek...自由詩1*07/12/6 8:12
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博物館小川 葉自由詩207/12/6 3:05
世界の端っこたけ いたけ自由詩007/12/6 1:31

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