満月が
 飽和してゆく


そっと
するどい涼しさは
船乗りだけの
うろこです

ただ一言でかばわれて
消え入ろうにも
悔やまれて

丸みを帯びた
涙の甘さに
...
空をオレンジに染め上げる夕暮れ
長く伸びた影
久しぶりに笑った僕の
それはまったく笑っていなかった

夕焼けに目を
目を、射られて
降る{ルビ朱=あけ}に手を
手を、伸ばした

あ ...
わたしは あなたのすべてをしっている
あなたは わたしだから

「貴方は私の王女
かわいい玉座の王女
だから私は貴方の前で
畏れながらも武勇伝を語るのです

貴方は私の小鳥
...
言葉のひとつ
近づいてきたら  追いやって
離れそうになれば 手繰り寄せている
縁側でする遊びのようで 意味なんてないのだけれど

笑顔の会話を 遠くにききながら
追い払われたひとの行方を ...
湿った風が吹くのが人生さ
昨日のことなんか忘却れてしまったよ

両手・両足も 名前もあるけど
何かが足りない気分
一瞬で 埋めてしまいたいんだ

震える指先で触れたい
言葉を交わしたい ...
              080107




机龍之介は居るか、
槍のような声が、
ヘルメットを突き破る。

耳を塞いでアクセル全開、
オーパヒートのエンジンは、
金切り声 ...
そうやって必死になると
するりと逃げていくから
君が求めるのは最期の、 。
(ほら、目をつむってよ、僕もつむるから。)
目をつむっている君を見ている3センチメートル


心の部屋 ...
眠れない夜は見つめる冬の月

正月の空晴れ渡り気分いい

初暦まだ慣れなくて何処か変
そうだ
こいつが
オレのソウルだ

バンズに挟んでくれ
ソウルはよく焼いて
焦げ目がつくくらいにな
バンズも軽く焼いてくれ

トマトも入れて貰おう
レタスはいらない
新鮮かつ神聖 ...
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム


始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ...
この手紙があなたに届けばいいと思います。
お元気ですか。


こちらでは、毎日少しずつ、何かが消えていきます。
壊れるとか、崩れるとかいうのではなくて、
昨日までそこにあったものが、今 ...
神さまに与えられた特別な権利を持て余しながら、
風に身を任せ流れるままに言葉を紡ぐ。
星の瞬きを数えながら隣にいれた日々を、
今でも僕は忘れちゃいないよ。

あっという間の太陽は子供の時代を ...
誰もいない月の下
息を潜めて
泣きだす声をかみ殺す

遠く聞こえる喧騒を
無関心にやりすごして
夜の街にひとり迷う

君はどこにいる?
僕はどこにいる?
帰る場所が無いんだ

...
知らないから触れてみたいと思う。
分からないから知ってみたいとそう思う。
感じたことのない痛みを、まだ知らぬ絶望を、
どうしようもなく味わってみたい時がある。
渦中の自分は肩幅ほどの範 ...
悪魔を見た
安いビニルの身体で
人の空虚を食っていた

記憶は物質だかんの
食えるんじゃ
塩気やら辛味のある
辛気臭えのが美味え

長すぎる手を
折り曲げて立ち
瞳は大きいが細め ...
ひしゃげた真実を
縫い合わせる、ように
なにやら、はたはた
と、せっかちな右手


寂れた街にも
喧騒という虚栄心を
夜に素直なことも
混沌で覆ってしまえば、いい
欲に ...
還ってきた
眠りの海から
少女たちが
空の窓をひらく
光がくる
鳩がくる
少女たちの鳩だ
待っていた
この朝を
この命を
おそろしいほどに
光を浴びて
はかないほどに
人に ...
午前の木漏れ日に
瞳をうつし
手を差しのべると
遠い煌めきの中
太陽を追いかける
私がいる

木は語らない
何故ここにいるのか
何故いつの日か
いなくなるのかを

私は風と話 ...
なっぱ飯塩気の足らぬ一人飯

冷麦も喉を通らぬ一人飯

魯山人忌砂噛むに似る一人飯
背伸びして掴んだギリシャ文字を
ノートの隅にしたためる
方程式をプログラムした紙飛行機
その切っ先は水銀の鍵ということを
疑いもせず
七時間目の学校
屋上の手すりから放つ

サッカーボ ...
印象が輪郭を伴い
アダルトな
情景を形成してゆく
 
見つめ合った対岸の先に
儚さを具象化した
華が独りで歌っている
 
 その、潰れそうな空白に
 揺らめく一億の風達は
 つまら ...
都市部には真っ黒な雨が降り
空を染めて夜が始まる
世界中のカーテンは
住人を慰め始める
高い声は犬の声
盛りをつけた犬の声

許しはいらない
首輪は遠くの国に繋がっていて
引っ張れば ...
窓辺の鉢植え
赤いスイートピー
 
穏やかな陽を浴びて
そよ風を受け
真白なカーテンと共に
ゆらゆらとリズムをとる
 
 
この部屋とも
今日で別れ
 
明日には
新たな一歩 ...
ひと房の
情事を食べ終わってしまって僕達は
ク・フルリ
とぜりぃの海で溺れているのです
{引用=見つからない緑の月を背に}
月曜の朝が嫌いだとあなたは言って
ル・クフルリ
と永遠をわらう ...
オープニング
どこまでも行く
つきあたりを右折
空港がある
  教師のAさん(仮称)は空港を黒板に板書していく
  重要なところは赤いチョークで
  重要だがそれより重要度の低いところは黄 ...
ビールのね 泡だけを飲めばいいんだよ

泡だけならお酒じゃないんだよ


子どもという妙な枠組みの中にいる僕たちの
小さな小さな世界の中で
小さな小さなグループの
リーダーであるけんち ...
隣に誰かが住んでるのは
わかっているのだ

ときおりの咳(しわぶき)
まだ夜になりかけの時間に
聞こえるラジオの音
ゆるやかにまわる
洗濯機の水音

彼は
食事を終えると
すぐに ...
マシュマロの軽さで君と交わった優しい音のするこの部屋で

窓の外月のメロディー聴きながら繋ぎ合わせる昨日と今日を

おやすみと笑顔の数は数えない信じたいからもう泣かないよ
ラクダに乗って楽だ!
チーちゃん待って
じゃんけんポン
たんすでダンス

くだらない事言って
生きてゆく。
時間の共有
時間の長さに満足

如何に有意義に生きるか?
死とは何か? ...
雲ひとつない産業的な快晴だ。
その空に向かってタバコの煙を吐き出す。
炎症した気管支の血の味も心地よい悲劇性を放つ。
今日も工場の地響きをバックグラウンドにして、
レクイエムをこのまなざしで奏 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
銀食器千波 一也自由詩9*08/1/10 15:55
朱の珠へ雨宮 之人自由詩1*08/1/10 14:51
結婚の頌Ⅰ音阿弥花三郎自由詩008/1/10 14:38
水辺clef自由詩6*08/1/10 10:50
ALCOHOLIC000自由詩008/1/10 9:26
[ミルクを飲んでフラフラの僕は、空気のような空想を描く]あおば自由詩2*08/1/10 8:38
キスを使用理由。哀詩自由詩008/1/10 8:05
初暦夏川ゆう俳句108/1/10 7:50
Soul Burger風音自由詩1*08/1/10 7:37
薄荷時間A道化自由詩2108/1/10 3:52
Country of last thingsUtakat...自由詩608/1/10 3:37
『かくれんぼ』東雲 李葉自由詩1*08/1/10 3:02
『冷たい夜』自由詩008/1/10 2:59
[いたみ]自由詩008/1/10 2:40
悪魔はできるならば嫌われたくなかった木屋 亞万自由詩2*08/1/10 1:40
スロゥテンポのお化粧。うわの空。自由詩608/1/10 1:34
鳩時計中毒小川 葉自由詩2*08/1/10 1:31
木陰自由詩208/1/10 1:04
一人飯亜樹俳句1*08/1/10 0:27
ソクラテスの左側悠詩自由詩6*08/1/10 0:06
連詩 未熟狭間善寛。自由詩108/1/9 23:45
ピッピ自由詩308/1/9 22:53
スイートピー秋桜自由詩4*08/1/9 22:32
ク・フルリエチカ自由詩4*08/1/9 22:22
オープニングたもつ自由詩808/1/9 22:21
ビールの泡柚木自由詩108/1/9 21:48
A Man Next Door風音自由詩5*08/1/9 21:13
月の詩ユメミ リル短歌2*08/1/9 21:02
美感的死ペポパンプ自由詩3*08/1/9 20:28
まなざし、不可知、忘却ケンディ散文(批評...0*08/1/9 19:32

Home 戻る 最新へ 次へ
5147 5148 5149 5150 5151 5152 5153 5154 5155 5156 5157 5158 5159 5160 5161 5162 5163 5164 5165 5166 5167 5168 5169 5170 5171 5172 5173 5174 5175 5176 5177 5178 5179 5180 5181 5182 5183 5184 5185 5186 5187 
加筆訂正:
たま/もこもこわたあめ[08/1/9 23:28]
タイトル他一部変更
たま/もこもこわたあめ[08/1/9 23:27]
タイトル他一部変更
8.98sec.