指輪を失くしたと
手を擦り
目が覚めた朝は
階段を慌しく降りる
冷たい空気を吸い込んで
駅へ急ぐ
人の波、人の波
わたしを忘れないように
改札機に名刺を入れて
こころだけしゃがみこむ ...
長い一日が終わる
あなたの口癖が移る
ロッカー室の突き当たり
鏡の向こうの世界には
まだ行ったことがない
タバコの煙も
赤く見えるらしいと
誰かが囁いている
笑い声が硬く響き
あなた ...
空の青い昼間
緑が泳ぐ風のなか
メキシコの風の神様が見ていた
あなたの喉は
無防備に剥き出しだった
咬みついてもいいかと問うて
答える間も置かず
甘噛みした
あなたは声を上げなかった
...
どういうわけか
暑さにとんと弱く
夏の多くは廂の内で過ごす

生きにくい季節なのだな

私はそう解釈している


極々私的な話がある
と友達から連絡があったので
私は誰にも秘密が ...
 
ねぇ
大人たち
 
世間体だとか
勝手な都合を
僕らに押し付けないでよ
 
僕らは
あなたたちのために
いるんじゃない
 
尊敬出来る人間の
言葉なら
素直に聞ける
 
だけど
理由もないのに
た ...
ほろり

ほろり


なきむしな
わたしは

ないてばかり


ほろり

ほろり


わたしを
ごかいさせる
ことばがある

こんな
わたしでも

ひつよ ...
 
"そんなの
綺麗事じゃん"って
 
そう言ったら
そこまでなんだけど
 
何もしなければ
今のままなんだよな
 
北風に震える 
枯葉並木の向こうへ 
携帯電話の画面を見ながら 
朝の歩道をのんびり歩く 
ふたりの女子高生を 
追い抜く 

シャッターを開いた 
動物病院の女医が運ぶ 
{ルビ檻 ...
何故君に逢えたのだろう?

何故恋したのだろう?


考えても答えは出ない・・・


運命によって

磁石のように

引き寄せられた君と僕


懐かしい匂いがする・・・
...
少しづつ
変わっていく
木の葉のいろ

少しづつ
変わっていく
あなたのこころ

少しづつ
変わっていく
わたしのいくさき
誰かが
森の中に捨てた
空き瓶

もう誰かは
忘れ去られているだろう

こんな風に
瓶を捨てたことなんて

飴色に変色した瓶は

少し
わたしに似て
バランスを無くしたのは
片側が傾いたから。
飛行船は空の果てを航空中。
上手に舵をとって
進んでいきます。

見下ろした景色が綺麗だと君が言う。
見上げた景色は遠すぎて実感が ...
凍りついた心室
寝息は揃って
誰にも立ち入れない
ふたりだけの国
現実が終わった

瞬間の遅さだけを集める
丁寧に蓄積させていく
折り重なる
落下する
投げる
...
悲しい歌が
君を狂わせる
指を折って
願う


見据えた静かな未来
潔癖な大地
落ちて行く残像
波間に漂う
素足で君が
誘うように手を招く
聞こえてくるあれ ...
ちょっとだけ、時間に余裕が出来て。

散歩に出た。

行くあてもなくて、歩いてたら。

懐かしい通学路。歩いてみた。

どこを通ったかも定かじゃなくて。

何となく向かった中学校。 ...
妻が平日に東京へ行くことになった。
友だちが故郷の鹿児島から仕事の都合でこちらに来るので会いに行くということだった。
ほぼ十年ぶりの再会だそうだ。
鹿児島から東京に出てきて、僕と結婚し、千葉に引 ...
雨を宿して
ポテンシャルある 静寂
また 再び 灰の日

風のない時に

覆いをかけた

雲は空に浮かんでいる
そして 液化燃料の燃えかすは
そっと 灰を地上に降らした

午後 ...
誰かと約束をしていた気がする

明け方に目が覚めた
理由はわからない
悪夢を見たわけでも
喉が渇いたわけでも
催したわけでもない
ただ唐突に
目が覚めただけなのだ

手をめいっぱい ...
冷たい夢 もわんもわん
目覚めの悪い 午後二時

休みが不定期な君に
あわせてとった有給休暇

綿密にたてたデートプラン
直前になって水の泡

しかたのない理由
優しく受け入れるの ...
心の片翼を失って

切なさが
膝を抱えさせる

『大人』にこだわった日々
白いベールはそのままに
今は「これが私」と答えが見える


空想の宇宙は優しい

無重力を許し
膝を ...
JR総武線は今日も素敵な形で走っていて
俺は運転席と客席を隔てる壁に
もたれかかる感じで車内を眺めている
隣ではカップルが終始くだらない話しをしているのだが
ふと見てみれば
女の方はこの世の ...
不意打ちみたいに
恋をしてしまった
もちろん地獄の日々だけど
叶わない恋で良かった
叶えばすべてを壊してしまうし
いろんな人を不幸にするから
なんて理由で
我慢できるなら
それは恋じゃ ...
 古い油紙に
 絵を描いては
 町をふらつくから
 落として
 何度も
 太陽のもとで

 水たまりに
 浮かぶそれを拾って
 濡れた絵は
 ぼやけてしまうので
 また
 晴天 ...
原付の女性は頭から浅い砂利のプールに落ち
彼女は救急車で運ばれ視界から消えた
目撃したのはたったそれきり



知らない十字路で同世代の会社員が跳ねられ
乗用車が反対車線のトラックに突っ ...
倒れ臥す野薊に泣く凩

凩とあかぎれの血と赤い頬

泣きたくも木枯らし痛し寂しき日
その夜のパーティは
だしぬけに終幕のベルが鳴る
窓の外のくらやみに
参加者はそろって目をこらし
降りつづく雨は季節はずれにあたたかい

ピアニストは鍵盤のうえにうつぶせる
すると 会場に ...
美しく色付き。

終わりを知らせる。

葉の命の今年の。

もう、今年が終わろうとしている。
子供の頃 蛇を殺した
公園のグラウンドを引きずり回す
棒で何度も叩き 
ぐったりした体を掴む

尻尾を持って鞭のようにコンクリートに叩き付けた
蛇の丸い目は何処を見ているのか

手を止 ...
一人はさびしくもあり、バーカウン
ターの隅で一人飲むと
よりさびしくもある 心のふくらみ
はある 小さいふくらみ、期待と呼ぶ
には大袈裟なそれ、ふくらんでいる
と同時にしぼんでいる しぼんだ ...
目は私の方が大きいから私のような目になるといいわ
頭は僕の方がいいから僕みたいに賢い子になるといいな
そんな会話から
産まれてしまった僕

誰も注文なんて聞いてはくれなかったの?

突然 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
白く見えた空よしおかさく...自由詩2*07/11/29 20:30
ロッカー室の怪自由詩1+*07/11/29 20:29
咬みつきたい自由詩5*07/11/29 20:28
海遊底辺 藤原有絵自由詩2*07/11/29 20:25
次元☆★自由詩007/11/29 19:30
ほろり三奈自由詩3*07/11/29 19:27
次元☆★自由詩107/11/29 19:26
檻の犬 服部 剛自由詩4*07/11/29 18:45
運命夏川ゆう自由詩107/11/29 18:21
変わっていく風音携帯写真+...4*07/11/29 17:53
遠い記憶携帯写真+...1*07/11/29 17:50
「平 衡」菊尾自由詩2*07/11/29 17:49
「キキ」自由詩1*07/11/29 17:47
「sea」自由詩007/11/29 17:45
通学路。狠志自由詩307/11/29 17:06
今週、妻が東京に行きましたたもつ散文(批評...21*07/11/29 16:38
今 一つの詩はアハウ自由詩107/11/29 16:33
創書日和「指」虹村 凌自由詩3*07/11/29 16:27
目覚めの悪い木曜日北大路京介自由詩8*07/11/29 16:00
宇宙を浮遊するシュガー・ソ...自由詩2*07/11/29 15:59
救いについて(総武線にて)Tsu-Yo自由詩7*07/11/29 15:56
気の迷いチアーヌ自由詩207/11/29 14:30
冬のあと水町綜助自由詩907/11/29 13:56
不安佐々木妖精自由詩7+*07/11/29 13:53
よつ幸俳句0*07/11/29 13:40
その夜んなこたーな...自由詩107/11/29 13:33
紅葉。狠志携帯写真+...107/11/29 13:28
蛇殺し弥勒ちんげん...自由詩0+07/11/29 12:45
さて/////自由詩107/11/29 12:01
オーダーメイドユーヘッセ自由詩007/11/29 11:17

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