落とすなよという
ぬくもりに頷いて
大口を開けたまま
空を仰げば言葉の
群れがやってくる
言葉を零さぬよう
頬張りながら排出
してしまわぬよう
消化だけに留める
全て ...
キミはボクに気付かずに、
ヒトの流れを眺めている
買い換えたばかりの
イヤフォンが
なんだか
ロポットの部品みたいで
耳を塞がなくちゃ
街を耐えられない
キミの姿は
なぜ ...
夜道の散歩で見上げた空の
無数に瞬く星々は
億光年の遥かな場所で
すでに姿を消している
夜道の散歩で見上げた空の
瞬く星が幻ならば
日々の暮らしの傍らにいる
あなたもす ...
墜落するくだものたちをあなたは笑って見てる
白い砂をびんにつめるのはながれだしたときの音が美しいから
二年生の教科書に書き込んだ虚像はわたしによく似ただれかのわ ...
金魚の水 を
かえないまま
入浴しているのです
もう ひとつきも
散ってゆく水面が
茶色く さがるのです
あるでしょう あの
あぶくが
あれを金魚は のみこむ
わけですけれど ...
人気(ヒトケ)なき通りをマネキン誘拐され行く春の日うらら
早婚の少女の睡眠浅し桃色の指先のプレリュード
080410
よーかんにお茶ならば
いつでもいいと
杉浦茂の猿飛佐助
警戒が厳重な
四谷の大木戸を避け
代々木あたりでちゃっかりと
江戸の街に入り ...
だれを想うわけでなく
誰のせいにもせずに歩きたい
散る雨の中
見えるひと
見えない人が
残りの粒をひろげて、
足の跡をのこすから
いつかは、わかること
頼らずにいきてるんだと ...
楊貴妃の流し目の、
紅差す頬に惚れちまった。
ああわが心の疱瘡よ、
今直ぐに掻き毟りぼろぼろになって、
あなたの裳裾に縋り付きたい。
小町の麻呂眉の、
細い目尻に惚れちまった。
ああ ...
薫風馨る五月の窓に
ぬかるむ畦道を辿る貴方の後姿を見ていました
長い髪を靡かせて振り返ったあなたの口は
手話の解説のようにはっきりと動くのに
何回も繰り返しても聞き取れないのでした
...
あとどれだけの挫折と
あとどれだけの絶望と
あとどれだけの後悔と
あとどれだけの涙を
超えたらそこに
立つことができるのだろう
今日は雨
君を泣かせてしまったのは
別れが雨の日だったから
僕を持って
今度雨の日に出かけよう
僕は君の青い傘
彼ののついた嘘も
彼の我侭も
雨 ...
私にも
少し休みをくださいな
静寂の中
何にも刺激されず
自分の脳と
戯れたいんです
だから
どうか
少しだけ
私に休みをくださいな
渚に沿って縫い目をつくる。
波打ち際の踏み越えられぬ境界が震える。
連続する性の向こう側から来る者に朝食の支度をする。
連続する性の向こう側から来る者は
連続する生の向こう側から来る者だ。
...
有限の
光を浴びる
金木犀
春も私は
生きているよ
二十一回目の春は、砂の味がした
進むべき道には視界を曇らせるほどの砂嵐が渦巻いていて
物心付いた頃から刻み残してきた足跡さえ消し去ってしまうようだった
彼は喫茶店の中で苦いコーヒーを飲 ...
ため息をつく男 という絵画を観ていた というのは嘘
凍り付いた大地 という映画を観ていた というのも嘘
悲しみに暮れて という彫刻を観ていた というのも嘘
失われゆく楽園 という演劇を観ていた ...
かすれあうもつれあうもしくはかすりあう
点を傍線で結ぶと
やっぱりそこで絡み合う
わたしたちの関係は
さきっぽとさきっぽだけで繋がっている
かすれあうもつれあうも ...
神様を信じない俺が好きな女は仏教徒で
少し鳩胸の変な女だった
その女は金色のマルボロを吸っていて
根元まで吸わずに半分くらいで消してしまう女だった
その女は勢いでメイド服を買って
可愛い ...
仕事の憂さ忘れ彼女と四回戦
それでも朝はやってくるもの
夜に咲く恋にうつつの吸血鬼
それでも朝はやってくるもの
仕事なく金なく友なく死ぬ気なく
それでも朝はやってくるもの
...
大切な言葉
気持ちを分ち合う
大切な感情
共に涙する時
価値観が同じ時
ほっとする
心が緩む
心を確かめ合う
心が解き放たれる
楽になる
この世に僕を
理解してくれる
...
肺を水で満たすような
この痛みと苦しみを恋と呼ぶなら
こんな思いはいらない
何度もそう思うのに
その笑顔を見るたびに
溺れそうな気持ちがまた
幸せの光に満たされるんだ
...
老人ホームで
19年間すごした
Eさんが天に召された
すべての管を抜いて
白いベールを被る
安らかな寝顔の傍らで
両手を合わせた日
帰り道に寄ったマクドナルドで
...
振り返ってみれば
なんてことないことばかりに
すべて姿を変えていく
自分に嘆き 自分を責めて
他人に嘆き 他人を責めて
ため息まじりでも
騙し騙しここまでやって ...
ひとりの人が年老いて
深夜の廊下を
手すりづたいに便所へ歩く
開いたドアの隙間から
漏れる音
しゃ〜
ぶ〜
誰もが生まれた時から
そんなに変わること ...
子供の頃からの
夢は あったけど、
詩人に成る為の
面接をしてくれる会社は無く
初めて 現実を突きつけられた
高三の夏
「進路」の前では
夢も 無意味だと
泣いた 夜。
...
過ぎ去る景色が白黒で
所々傷が入っている
カタカタと鳴らすそれは
年代物で
価値があるとすれば
眠気を覚ます
ただそれだけ
どこで見つけてきたんだろう
確か とうの昔に燃やした ...
ふいに年経た恋が訪れたんだ真夜中に
小川をはさんで納屋の二階の窓際に立つって
その白い歯に魅せられたんだろうね
きみが思い出せる恋ってやつは
蓮華みたいに咲いて実を結ぶ
きっと誰だってそ ...
長いブロンドの髪を靡かせて、あの娘が私を待っている。
早く行かねばならぬ、彼女を待たせるわけにはいかない。
走りながら噴水のウンディーネを横目で見る、私を見ていた。
薔薇の咲いた庭を駆ける、 ...
一緒になろぅ
耳に届けば心は梔子
一緒になろぅ
口づけ交わせば心は深紅
一緒になろぅ
眠ってしまえば心は濃藍
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
のこりごと
木屋 亞万
自由詩
1*
08/4/10 23:03
トモダチ
よーかん
自由詩
0
08/4/10 22:00
遥かな星
服部 剛
自由詩
1
08/4/10 21:49
春はワンピースを着て
森さかな
自由詩
4
08/4/10 21:46
沈殿
縞田みやぎ
自由詩
2*
08/4/10 21:37
春の温室
フクスケ
短歌
3
08/4/10 20:37
洋館
あおば
自由詩
2*
08/4/10 19:56
むちゅう/さらさら
唐草フウ
自由詩
6*
08/4/10 19:23
希代美人抄
aidani...
自由詩
1
08/4/10 19:13
窓
〃
自由詩
6
08/4/10 18:50
望む場所
あずみの
自由詩
1
08/4/10 18:44
@青い傘
貴水 水海
自由詩
2
08/4/10 18:09
願い
舞狐
自由詩
4*
08/4/10 17:54
饗宴
音阿弥花三郎
自由詩
0
08/4/10 17:36
常緑
殿様が得る
短歌
1
08/4/10 17:19
砂の味
結城 森士
自由詩
0
08/4/10 14:30
【本当の嘘】
つむじまがり
自由詩
2*
08/4/10 14:16
かすれあう
ANA
自由詩
0
08/4/10 14:04
創書日和「神」
虹村 凌
自由詩
4*
08/4/10 13:52
それでも朝はやってくる
紅林
短歌
2*
08/4/10 13:06
共感
ペポパンプ
自由詩
4*
08/4/10 12:29
不条理
あずみの
自由詩
2
08/4/10 10:47
蜜柑の木
服部 剛
自由詩
8
08/4/10 10:19
優しさの点数
山崎 風雅
自由詩
2
08/4/10 9:53
ひかりの十字架
服部 剛
自由詩
1
08/4/10 9:45
My energy
Lucy.M...
自由詩
2
08/4/10 8:32
映写機
水口わする
自由詩
1
08/4/10 6:19
霧に恋した
soft_m...
自由詩
6*
08/4/10 3:53
植物園
白昼夢
自由詩
3*
08/4/10 2:40
色色
COCO
自由詩
4*
08/4/10 2:38
5009
5010
5011
5012
5013
5014
5015
5016
5017
5018
5019
5020
5021
5022
5023
5024
5025
5026
5027
5028
5029
5030
5031
5032
5033
5034
5035
5036
5037
5038
5039
5040
5041
5042
5043
5044
5045
5046
5047
5048
5049
加筆訂正:
むちゅう/さらさら
/
唐草フウ
[08/4/10 22:23]
タイトルつけ足しました。
妻のきげん
/
ましろ
[08/4/10 16:11]
またなおしてしまう、7年目の日。
蜜柑の木
/
服部 剛
[08/4/10 12:50]
大幅に推敲しました。
5.21sec.