夏風邪をひいた駅員が
プールの縁に立って
はしごを眺めている

咳きこむと
口の中で
戸籍は勝手に
書き直されてしまう

向こう側とあちら側が
波のように打ち寄せる
こち ...
半身を散らし
半身を埋め

風になった竜の腹をくぐる
竜は、びぃだまの中を覗くと見えた
馬鹿にされた僕は
悲しくなって目を閉じた

あれから幾つ大人になったのだろう
...
 その夜
 黒い猫が
 私の前を横切って
 あなたへの愛を
 植えつけていった
 私の耳元に
 ふっと
 小さな鼻息が残った
難しいね僕たちはまだ
しっかりと糸で繋がって
いなかったんだ
怖いのは僕なのかな
僕が怖いのかな
判らないよ

お願いだから
向き合って欲しいよ
ただ好きなだけじゃ
駄目なのかな
...
流れるプール
もう何周目かわからない

浮き輪に乗っかって
ぷかぷかスイスイ
ゆらゆらぐるぐる

上を見れば
塗っちゃったみたいにはじからはじまで青い
自分の流れていくのと逆に雲が流 ...
 お母さんがいつも

 作ってくれる卵酒


 あったかくて甘くて

 すぐに体が


 ぽっかぽか


 お母さんが作ってくれる

 卵酒が一番好き


 よ ...
エントロピーは海だろうか。奔流だろうか。日本の川は西欧人の目に川ではなく滝と映ったらしいがでは生物とは何か。宇宙におけるさまざまな天体とは何か。生み出された電力でさらに揚水し発電するダムのささやかな循 ... 僕の車は
ハンドルを360°回転するとタイヤの向きが360°回転するんです。
ちょっとハンドルきるだけで急ハンドルになるから。
前方に、母と子の二人乗り自転車。
しつけのためか、子は荷台で正座 ...
 おお!

 タルタロスよ

 永久地獄よ


 闇の闇

 冥界の奥の奥に

 存在する暗黒の狭間


 罪人たちが集まる都

 重い足枷を引き摺りつつ

  ...
出過ぎた真似を致しました。
もう駄目ですよ、












限りなく怠惰。
「誰にも言っちゃ、だめだからね?」
言いませんよ、と俺。だって言えないじゃ ...
怖いんだ怖くて仕方が無いんだ
タスケテ
誰も助けてなどくれない
俺は行くよ
サヨナラ
何処がどの辺りだったか見当がつかないんだ
ここは辺境の地

羅針も意味を成さない
可も無く不可も ...
黒い静寂が包む池

 月に照らされ微かに光る花







あ 蛙見つけた。
 どこへ行くのかな



 恵みの浮葉 あめんぼが乗る台(うてな)。蛙も‥
...
切れた
千歳飴。

と、思いきや

「何やぁ、細いなるとやないか(*´Д`)=з」

‥クスクス (^艸^)


なると煮麺、できあがり〜♪
ちらちら
ぴらぴら

粘膜が光る
貝の七色に負けないくらい♪

つまんでみた


‥かわいい。
 葉からはずした後の
 ‘ふにょふにょ’が
 こそばゆい!


好 ...
世界で最も美しいのは4度なのだそうだ
黄金比について熱心に研究しているという友人が
居酒屋で生ビールを飲みながら言っていた
モナリザの微笑みを温度で表せという問いに
4度と答えた人が統計の半数 ...
       余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ...
自らの寂しいベールを身に纏う 
今迄の自分を打ち破ろうと 
夏の夜の浜辺を走る 

( 遠くに若者達の花火は上がり・・・ 

ずぼりずぼり 
足首{ルビ嵌=はま}る砂浜の 
空回りをも ...
 
そのむこうには
休日がある
わたしたちのための

いったい何を休めばいいのだ
と男が言い
いったい何から開放されるの
と女が言う

お墓の土から生まれた蝉の幼虫が
羽化するの ...
大好きだ その一言で 照れまくり


だけどねえ それってホント!? 心から?


スカイプで 繋がる二人  距離はない


だけどねえ あなたのことが 分からない


ちょっ ...
神様お願い
ほつり祈ってから気づく
そんな神など信じていない



それは友人の名前を
交差点の真ん中で呼び間違えた時の
呆とした冷や汗
あるいは
言い訳の積み重ねで崩れてゆく
...
 
 
 
部屋のしくみ


部屋の壁に
エレベーターがある

時々音をたてて
上がったり下がったりしてる

今日は僕の階で
ドアが開いた

まだ誰も乗ってなかった

...
今度またこういうことがあったら
言ったほうがいいのかな?
言わないほうがいいのかな?
と訊いたとき

君はとても嫌な表情を浮かべて
だけど即座にはっきりと
全部言って 必ず全部言って
...
似た人と視線の合いし祭かな
口の中イカいっぱいの祭かな
腰掛ける石垣の熱祭かな
噂では今年で終わる祭かな
似た人と二度すれ違う祭かな
襟元にフリルの浴衣祭かな
似た人の茶髪せつなき祭かな
...
いろいろ書こうと思うのだけれど
どうにもうまく繋がらなくて
言葉は千切れた

そこにはもしかしたら
小さな小さな
だんまりの世界なぞがあって
そこではもしかしたら
だーれもしゃべらない ...
あの人は罪を犯した
平和で満ち溢れていた町で
私はなんの前ぶれもなく
大切なものを失ってしまった

拘置所で犯人の顔を見た
まったく見覚えのない人だった
町の人たちも誰一人
あの人を覚 ...
うすい皮膚の上を滑っている
絹でもない、びろうどでもない
貝殻のような爪を口に含み
撓るでもない翻るでもない

針金の孔雀睫を擦りながら
まだ開かない、まだ開かない、
桃のような頬を膨ら ...
でたらいいんです

でたもんがちです

なかにいたまんまだと
やりこまれたまんまです

えいきゅうに

どもまでもどこまでも

まんぞくなんて
できません

まんぞくさせな ...
瞼を閉じないで流した涙に
自由の空を仰ぐ想いを
声にして届けよう

それこそ自由
何処へでも行ける心が
あるのだから
 
空の蒼を瞳に宿した狐は
俯くことを止め
泪を溜めて夜空を仰 ...
目の前の老人霞む夕立かな 遥か昔「人は弱い時にこそ、強い」と語った 
旅人の屈すること無い「精神の柱」について。 

ある時彼は頭の良い哲学者に嘲笑され 
ある時彼は民衆に石の霰を投げつけられ 

( 人々が立ち去 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ビヨンドたもつ自由詩5*08/8/1 17:32
竜の腹北斗七星自由詩008/8/1 14:02
シャノワール伊那 果自由詩208/8/1 13:31
僕は疾患者だからAKiHiC...自由詩5*08/8/1 13:05
プールふるる自由詩9*08/8/1 11:34
ぽっかぽか星月冬灯自由詩008/8/1 11:33
その音のノート小池房枝自由詩6*08/8/1 11:11
真夏のエンジン七味とうがら...自由詩4*08/8/1 11:02
無限地獄星月冬灯自由詩1+08/8/1 9:53
マゾヒスト!榊 慧自由詩308/8/1 8:42
hollow smilemaynar...自由詩008/8/1 6:46
蓮と池長谷川智子自由詩1+*08/8/1 4:02
スパッ!と自由詩1*08/8/1 4:01
七色のかたつむり自由詩1*08/8/1 4:00
ビヨンド木屋 亞万自由詩5*08/8/1 3:45
余熱るか自由詩24*08/8/1 2:31
夏の夜の浜辺を走る 服部 剛自由詩508/8/1 2:12
ビヨンド小川 葉自由詩5*08/8/1 1:53
微妙な二人そらの とこ川柳6*08/8/1 1:03
神様お願い紫音自由詩1*08/8/1 0:41
孤独のしくみ小川 葉自由詩308/8/1 0:39
やましさsekka自由詩208/8/1 0:24
A-29俳句1*08/8/1 0:23
夏の回転式。プル式自由詩11*08/8/1 0:11
裁き1486 1...自由詩3*08/8/1 0:08
umbilical cordaidani...自由詩608/7/31 23:44
ああ、またやってんなぁよーかん自由詩4+*08/7/31 23:37
狐の蒼い瞳に板谷みきょう自由詩1*08/7/31 23:29
老人A-29俳句1*08/7/31 23:26
死紺亭兄さんへの声援(エール) 服部 剛自由詩8*08/7/31 23:21

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加筆訂正:
死紺亭兄さんへの声援(エール) /服部 剛[08/8/1 1:15]
終連等、一部書き直しました。 
5.58sec.