友達はみんな


僕が傷付き倒れても


先へ行ってしまうだろうね


振り返ることなく


ただの一度も



僕の呼吸が止まる直前まで


奴らは笑っていたよ ...
君に似た音に掠めたあの日
遊、と書いた音さえも
この右側の心臓の中でほのかに響いた気がして
振り返れば
脱線した走者の流れに埋もれた小さな旗が見えました

言葉は
帰るのです
...
我が家(実家)には2匹の犬がいました。

約10年前、
年上だった1匹が亡くなり、

きょう、
もう1匹も、
亡くなりました。


とはいえ、19年も生きたのですか ...
お盆休みも通勤バスに乗り 
車内で騒ぐ 
夏休みの学生達に 
ちょっと眉をしかめて 
掻きわける 

向かいの席に座り 
あくびをするサッカー少年の 
膝には擦り傷があり 

痛そ ...
猿の姿をした雲が 
夏の夜空をゆっくり流れる 
胸の雲間に 
今にも満ちそうな月を 
光らせて 
さようなら、
がこぼれたときに
ついた足跡が泣いている様で

ダンボールから、のぞく
空の目は
ただ無色の息を吐いていた



寄ってらっしゃい
見てらっしゃい

時間に置い ...
「幸」という文字を 
鷲づかみしようとしたら 
いつまでたっても 
この手は空を切りました 



全てを手放し 
両手をまあるい皿にしたら 
今までよりも「幸」の文字が 
くっき ...
布団の中でいつもこれと思っている巻き貝以前の中毒患者が不変に見惚れるのは何か違うと指を鳴らす黒執事。
ぱちんと音が鳴りムニエル。
ものぐさな僕の部屋が腐海に飲まれ始めているので
とりあえず見飽きたトトロのDVDだけは片付けてみました

不用意に足を置くとお気に入りの靴下が真っ白になるので
決まったルートしか歩けない日が
...
一方が立ち止まり、つられて顔部分を黒く塗りたくられた壁のはり紙を見はじめ、所感を述べあう二人がいた。一人は融けかけたアイスを食べていた。わずかに背の高い方はその内容に人生を絡めて例えた。少し背の低いも ... 昨日、彼女が逝った
家族に看取られ、布団の中で

彼女は少しうねるクセ毛の似合う女の子だった
名前は今じゃもうイニシャルしか思い出せない
K・Y
彼女はいつも名前を省略して、そう、物 ...
季節はずれ
心に雪が降る

街灯に照らされて
輝くはダイヤモンドダスト
煌く粒は
儚さを導く

あぁ幻想

積りだす雪に
きたきつねの足跡だけ残る

ダイヤモンドダストは音を ...
宇宙は水飴色です
ゆっくりと
ながく
{ルビ湖=うみ}に似た時間の中で
シクリと微笑んで
星は甘い時間を漂っています
例えば恋人のこととか
例えば死んでしまったこととか
そうして
い ...
悲しみの鎖に繋がれて
僕はもがき苦しんでいる
3畳半のこの狭い空間
窓から覗さしこむ光
三日月の月が笑う

断ち切りたいと願えば
どんなに楽だろう
大層愛しかろう
切なかろう

...
歩き始めた娘
甥っ子の玩具も独り占め
取り出した傍から取り上げて、落とす
取り上げる、遊び

元気過ぎるに越したことはない、けれど

娘の行動には
触る、掴むが無い
有るのは、叩く、握り潰す
膝の上に ...
すばしっこい背びれを追い回して
生ぬるい用水路を濁らせた
髪の毛の先から滴り落ちた汗
泥だらけの顔を笑い合った毬栗頭

ねばっこいフェーンの熱波を掻き回して
力任せに錆びたペダルを漕い ...
当然
君が好きで
十年後も 
当然
君をもっと好きになって
当然

ように
君と一緒に
歩いてく

当然
そんな日々を願ってる僕
恋ってとてもつらいもので 
      苦しいもので
      涙しかなくて
      泣くことしかできなくて

もう恋なんてしない
        って何度誓っても
やっぱり恋に落 ...
菜の花
キャベツ
ブロッコリー
白菜、大根、カリフラワー

一同
怒りの立て札立てた

「モンシロチョウチョ立入禁止!」

ひらひらしているだけならいいが
卵さんざん産みつけて
...
爪を《凶器》として生やし始めてから
{ルビ何年=どれ}くらい経つだろう・・・





爪を噛む癖を口実に
苛められ始めたのが小学校4年生の頃だった





あたしの本名 ...
美しいものをめでる
心のゆとり
育てる喜び
待つ楽しみ

花を愛する
水をやる
暑さ寒さから守り
鉢を変える

蕾がふくらみ
いつ花が咲くか
楽しみに待つ
香り高き花たちよ
...
ワクワク
フワフワ
ちょっと待って
時間を止めて

マリンバ叩いて
低音が気持ちが良い
ポロロンポロロン
ドロドロ

パタパタ
鳩が飛ぶ
シャーパープー
着物の音
抱きしめたいとぶん殴りたいのは

紙一重だと感じた、八月の午後。
 
さあ
詩の時間です
と言われても
照れくさく

授業が終わるまで
僕は
窓の外を見ていた

おばさんたちが
道すがら
話す声が聞こえる

おばさんは
どうしてあんなに ...
蜂蜜と指輪でつくるうたかたに・

                  
                   ・逃げようとする裾つかまえて 


愛しきはすべて冷蔵庫に仕舞う・


...
コンクリート
信号機
看板

君がうたうのは何処。
君は何をうたう。

夏風がそっと聞いてくる

今年は
蝉の声が聞こえてこない

だから



君が鳴いてよ
君が ...
あなたがいるだけでいいの、あなたがいないと生きられないの
そんなによわくないもん
でもよわいんだ
月をながめてる
くだらないことだっていう
そんなことない
いつかあそこにすむんだ
うまれ ...
魂ヶ崎 


たましいがさきで会いましょう 

希望の岬で会いましょう 


あなたが飲んだ、その泥までも
あなたが裂いた、その腹までも 

すべてを洗い流した場所へ
...
長い影を背負って歩く祖母と、
手を繋ぎ歩く
短い道のり


夕暮れの中、
迫り来る夜に仲良く辿る家路

あと何度?
あと何夜?
握る皺だらけの小さな手
彼女の歌はどこでも聴ける
初めて会ったとき
彼女の肩には音符が乗っていた
飼っているの、と
なんでもないことのように話してくれた
触れると柔らかくて
すぐに歌いだした
それは彼女の唇から ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
at the labピート自由詩308/8/14 22:42
モラトリアム属性こばんねこ自由詩3*08/8/14 22:24
■老犬へ千波 一也散文(批評...6*08/8/14 22:22
21世紀のサッカー少年達 服部 剛自由詩208/8/14 22:19
猿の魂 自由詩708/8/14 22:06
ごあいさつこばんねこ自由詩15*08/8/14 22:05
幸せの文字 服部 剛自由詩508/8/14 21:50
リストランテ「貝の触手」詩集ただよう自由詩208/8/14 21:26
kusya−mi2フクロネヅミ自由詩2*08/8/14 20:47
冷え性の男と中学生詩集ただよう自由詩208/8/14 20:34
ホットミルク日和のゆったりとした空気の中で自由詩308/8/14 19:58
季節はずれ、雪テルテル坊主自由詩1*08/8/14 19:44
溶ける海フクロネヅミ自由詩16*08/8/14 19:37
三日月の月が笑うテルテル坊主自由詩4*08/8/14 19:31
おたけびしげ携帯写真+...008/8/14 19:28
遠い夏休みnonya自由詩6*08/8/14 19:19
当然流浪人自由詩008/8/14 18:41
君の隣で自由詩108/8/14 18:39
モンシロチョウチョ立入禁止海里自由詩308/8/14 18:18
爪過去愛心自由詩2*08/8/14 18:12
美しき花たちペポパンプ自由詩6*08/8/14 17:55
流星群自由詩3*08/8/14 17:53
まぁこれは価値観の問題として、とりあえずは両方ともいい意味で短角牛自由詩108/8/14 17:07
詩の時間小川 葉自由詩208/8/14 16:24
《問》上の句と下の句を線でつないで、短歌を完成させなさい。hachic...短歌308/8/14 14:50
うた乱太郎自由詩11*08/8/14 14:37
月の子と地球の子ki自由詩408/8/14 14:11
たましいがさきわら自由詩20*08/8/14 13:26
有終。遊佐自由詩3*08/8/14 13:18
暮らすように歌う小原あき自由詩11*08/8/14 13:13

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加筆訂正:
溶ける海/フクロネヅミ[08/8/14 19:42]
すいません、投稿早々、修正しました。おっちょこちょいな遺伝子
7.03sec.