気をつかっているふりをして
そんなものに踊らさられるのは
嫌だった、嫌だった十月の日々
女も距離をとりはじめたから
昼間のひかりの片隅で
メールで言いあらそっている
...
ためいきの
かず
きんもくせいの
かおり
なにかに
あやまるとするか
オレンジの
ひかりやかげ
おさなくて
かげやしない
つんとする
...
きみの合鍵を駆使する
ひとつの過去が
忍び込むその、とき
を
怖れているはずなのに
無抵抗に引きずり込まれる、混同する
きみの残酷さは少年で
叫ぶ
わたしの幼さはあまりに過去で
...
私、瞼が無いから
眠れないんです
いつも夜は
虚空なのです
少女のころ
だったかしら
お花を摘んで
恋を占った
好き、嫌い、と
最後の一片
剥いだとき
私の瞼 ...
朝食を済ませ 僕は 食器を片付ける間もなく
ランドセルを背負って 行ってきます
行ってきます!
今日鮭が死んだ
稲だいぶ前に刈り取られた
大豆はぐちゃぐちゃ
豆腐は風呂上がり
そ ...
きみはかわいいけど
かわいいままでいられないことくらい、
ぼくもわかっているから
ぼくはかっこよくないけど
かっこよくないままでいられないことくらい、
わかっていてね
覚悟しておいてね ...
ノックされた窓を開けると
季語が突然入りこんでくる
飾るべき言葉の、持ち合わせがないので
自分勝手に寂しくなってしまう
決められた五線譜に決められた音をのせて
決められた拍手が返ってくる
...
どこへ行くの
と、聞くので
おれの中へ、おれ自身へ
と、答えたら
牛は
モウ〜とひと鳴きして
とてもつまらなさそうに
空へと消えていった
空のナイフを持て余し、いつでも誰かをぶっ殺すような覚悟で歩いていく。狭い空の色を覚えているかい?薄曇りの麹町は細切れになってしまったがそれはそれは不安なほどきれいな紫。向こう側を望んでば ...
{引用=
世界中の子が
いっせいに
赤い風船
飛ばしたような
お空です。}
世界中の子が
泣くでしょう。
こんな夕日の
赤い日は。
{引用=なくしたものを
思い出し
空 ...
覇気の無いアルバイトがゴミを捨てに来る
ゴミ袋の中を漁り糧とする黒猫が居る
しばらくして、中毒、あるいは病で死んだ黒猫が居る
亡骸を群れてついばむ鴉が居る
食べ ...
ぼくはきみが好き
きみはだれかに夢中
ぼくと
きみと
産み出された生命と
だれかと
4はバランスが悪いね
ぼくはきみが好き
きみが好き
きみがだれかと笑うなら
...
校庭の上を二匹の犬がじゃれあっている
雲から目玉がずり落ちて魚のように転がっている
喫茶店に入るための口実
そこで見たものは10年前に見えなかった双眼鏡に写っていた
武田鉄矢のような男が問 ...
復活祭に同席していた レ ギ ー ネ が
キルケ ゴ ー ル に
愛着を込めて頷きかけた 日
パブロ・ネルーダ が マチルドの 夏の 中で
...
雨あがり風の履歴の騒がしさ
煙ゆく光を原に削る冬
ふたつ膝ふたつの光だきよせる
見えぬ背の見えぬ行方を描く鳥
器からしずく持ち去 ...
世界の果てへ
何かを求めて彷徨い歩くあなたのいない世界は
とても広くとても果てしなく
私にはとうていはかりしれないもので
誰かの名を呼んでも 届くことはない
幾日も幾日も霧の中 ...
右目の具合がとても悪くて
海の半分は紫に染まりました
群青の端っこが零れてしまいそうで
左目は心配をしておりました
きみの瞳で水平線を眺めて
夕日が沈まぬ東の海を嘆きました
...
見上げたこの大きな空の下
どれくらいの時間 この舞台に上っているのだろう?
どれくらいの人が この舞台を見つめているのだろう?
照らす太陽と
照らされる月
暗闇の中をせわしく動き ...
流れてく
何か 善いもの
流れてく
何か 悲しいもの
流れてく
何か 愛しいもの
緑色の深い河が
ごうごうと{ルビ常世=とこよ}の国へと流れてく
お別れの日に
笹舟に ...
沖縄では
瘠地に植える木だという
防風林でもあり防潮林でもある
陽射しを遮り
風を冷まして
木陰を作り
木漏れ日を躍らせ
さやさやと歌まで歌う
ミモザのような花をたくさんつける
...
ゆらゆら纏う月の色
ひらひら翻る小夜衣
ほろほろ嘆く花の影
ふかふか見遣る片心
名もなき{ルビ憐恕=れんじょ}は風に消え
杞憂も蕩ける{ルビ玉桂=たまかつら}
...
あなたと過ごした日々を愛だと錯覚した
それはお互いの淋しさを埋めるだけのわがままだった
シーソーのように二人の気持ちのバランスはとれなかった
傷つけあうことさえも愛だと思った
すべては風に流そ ...
白を描くための黒 何百色の黒
透明を描くための濁り 変幻自在の濁り
林檎がひとつ
赤い林檎を描くために
赤が要る、それから黒、白、緑、黄、きりがない、
球体に映りこむ ...
081007
オリノコ川に
月が出て
野猿の群れも
眠りについた
静かな雨が降る前は
猫の子一匹騒がない
幻想と否定するだけの
...
あんたなんか大嫌い
ぼくだって嫌いさ
もう口も聞きたくないわ
顔も見たくないね
ちょっと向こう行ってよ
君が行けばいいだろ
って仲直りのきっかけを探してる
ぽつ、ぽつ、と
雨のように降ってくる
影、影、影……
滲み終えれば
夜。ではなく、
影、影、影……
さしのべると
まつわりついてくる
恐怖よ ...
遠い遠い昔
私は鳥になりたかった
広大な草原を
海原を
大きな翼でもって
眺めていたかった
ゆっくりと ゆっくりと
ゆらり ゆらり ...
街が眠りについたらゆこう
銀の小舟で夜の街を
抜け出そう
赤い花びらも
青い花びらも
いらない
冒険しにゆこう
ただ夢を求めて
...
ぼくは今の時代に
生まれ堕ちた
現代っ子
哀しくなるから
ニュースは見ない
辛くなるからクラスメートが
いじめられているのも無視するんだ
...
真新しいクレパスの
いっぽん、いっぽんに
なまえを書いてゆく
きみのなまえだ
先端恐怖症の妻は
体育着の胸に
名札を縫いつけてゆく
今日は調子がいいの、と言って
慈しみの雨が屋 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ふと思い出と
吉岡ペペロ
自由詩
1
08/10/8 0:38
あきのかぜ
〃
自由詩
6
08/10/8 0:37
消去
伊月りさ
自由詩
3*
08/10/8 0:34
花びら
かいぶつ
自由詩
2
08/10/8 0:28
いただきます!
そらの とこ
自由詩
7*
08/10/8 0:18
そういうわがまま
ゆうと
自由詩
4*
08/10/8 0:07
用法
霜天
自由詩
6
08/10/7 23:47
牛
草野大悟
自由詩
3
08/10/7 23:38
サイレンとバタフライ
雨を乞う
自由詩
1*
08/10/7 23:38
赤い風船
亜樹
自由詩
3
08/10/7 22:45
路地裏物語
梨玖
自由詩
1
08/10/7 22:42
強制排除
相羽 柚希
自由詩
1*
08/10/7 22:25
学校に行きたい
パラソル
自由詩
1
08/10/7 22:25
MEGUMI#2の楽譜
《81》柴田...
自由詩
1
08/10/7 22:04
冬と子
木立 悟
俳句
3
08/10/7 22:01
世界の果てへ
小鹿野ばんび...
自由詩
1
08/10/7 21:58
海猫のゆうべ
しろう
自由詩
0
08/10/7 21:33
スポットライト
もこもこわた...
自由詩
2*
08/10/7 20:45
常世
鮎
自由詩
3
08/10/7 20:09
相思樹の森
海里
自由詩
2
08/10/7 19:47
十三月の窓
朱雀
自由詩
3*
08/10/7 19:38
錯覚
ゆきこ
自由詩
1
08/10/7 19:38
着彩/林檎
yaka
自由詩
4*
08/10/7 19:25
蟻の子一匹
あおば
自由詩
12*
08/10/7 18:50
ダイキライ
桜 葉一
携帯写真+...
6
08/10/7 18:44
影の肉体
草野春心
自由詩
1
08/10/7 18:10
鳥
星月冬灯
自由詩
1
08/10/7 15:46
冒険
〃
自由詩
1
08/10/7 15:45
現代っ子悲曲(エナジー)
〃
自由詩
2
08/10/7 15:44
アヴェ・マリア
佐野権太
自由詩
24+*
08/10/7 14:59
4751
4752
4753
4754
4755
4756
4757
4758
4759
4760
4761
4762
4763
4764
4765
4766
4767
4768
4769
4770
4771
4772
4773
4774
4775
4776
4777
4778
4779
4780
4781
4782
4783
4784
4785
4786
4787
4788
4789
4790
4791
加筆訂正:
海猫のゆうべ
/
しろう
[08/10/7 22:06]
ちこっと推敲。
煙草の煙
/
じゅらいち
[08/10/7 17:43]
誤字を訂正致しました。
4.95sec.