〜第14回花かご文芸賞投稿作品
1
強い者だけが生き残る
そんなこの世は泡沫
気付けばとうとう
独りになってしまった
ライオンの涙
2
こちらからあちらへ
あちら ...
退屈にまみれていたあの日の昼前
ただ満たせるものを求めたわけでもなかった
止まった水流も偽りの角も
偶然に目があっただけだった
所詮私はチェシャ・ネコにはなれない
この場所が ...
そっとわたしはおとします
気づかぬようにおとします
あなたの背中にハンカチを
今では古びたハンカチを。
時を駆ける花の芽を
痛まぬように閉じましょう。
...
跳ねてみると
地面はそう遠いものでもなかった
すとんと落ちる
それは人間だけかもしれない
犬がジャンプするともっとズドンと落ちる
落ちながらその四本の足が、次のジャンプに備えている
鳥 ...
ガチャガチャのコイン投入口に、哀愁を入れ
た、それでも足りなかったので、きみがフレ
ンチネイルの爪先からこぼれた反射を入れた
ら、黄緑色の空が転げてきた、東京ではない
、イタリアでもない、湿度 ...
見慣れたこの街の空
電線と木の融合
馴れ合った二人の心
僕と君の愛情
不自然な自然体は
僕らを何処へ
導くの?
君は泣いた
僕は泣いた
僕が君に
君が僕に
誓った約束
消えた願い
君は泣いた
僕は泣いた
僕は君の
君は僕の
永遠の想い人
過ぎ去りし夢
バスドラムも叩けない
自分を応援して
くれた皆
エレクトーンは習ったのに
もちろん指揮者にはなれない
拍子も数え間違え
シンバルの音で演奏停止
人数合わせの為にいる
演奏会は晴 ...
光を認めたときから
歩き始めている
最初の頃は
目に見えるもの全てが
新しくて
眩しくて
喜びに満ち溢れて
時の流れと共に
すっかり見慣れてしまい
踏み出してい ...
言葉を必死に探したけれど
君は行ってしまうって…
追いかけても
追いつけない
そっと
そっと
季節の端に
追いかけたプラットホーム
...
すべてはこのバスの中で完結している
ふとそんな言葉が頭を横切る
雨はもうじきあがるだろう
そうして所在無さげに
手すりの傘だけが残るのだろう
老人は窓と小説を交互に眺める
後ろのどこか ...
ガ行をかっこよく響かせて
古い電車は止まった
あたしは
何もかも捨てる気持ちで乗り込んだ
発車のベル鳴り響き
電車はゆっくりと出発
と思うやいなや
駅や人や風景が
あたしと電車 ...
注ぐべきグラスに冷水 愛 流出
鉱物へ降りゆく叡智シリコン結晶す
理性の手 物質変容 地の満潮
今日はどんな一日ですか
晴れていますか
雨が降っていますか
お仕事ですか
学校ですか
お休みですか
どこかでデートですか
...
菜の花に四十億度の御来光
手のひらの眼に写るガリレオの虹
しずけさや全天を闇に吸われ
瞳に果てなく青いコビトの花
土星へ渡る秘密ねむる夕凪
タンポポと数年前の冗談
天敵などいな ...
ゆびさきで
おそるおそるふれた
ぎんいろのフルートにうつる
じぶんがはずかしくて
おと
おとをかなでるなんて
ぼくにはできないだろうとおもった
くちびるをあてても
...
小さい箱庭みたいに
必要な物は、全てそろったそら色の部屋で
DVD見てるのに、風が吹くたびに揺れる
ソライロのカーテンが気になって仕方なくて
そのたびに瞬きをトメなくちゃならない
...
マダガスカルヴァニラの薫りが部屋中を支配している。キャメルのボックスとキャスター、鏡の後ろにはちゃっかりとホープを忍ばせておいた・「ウィスキーはお好き?」ブロンドのカールが作りこまれた口元の黒子が目立 ...
小さく咳をして
教室に吸い込まれる
革靴だけが吸い込まれずに
僕のいない廊下に取り残される
「大学の勉強などいったい何になるか」
これは本質的な問いなので歓迎されない
チョークで汚れた ...
雨の日。昨日は、曇りだったけれどそれでも瞼に十分な重たさが残っていて、それは私の目を臥しがちにするのに最適だったのです。オーディオから繊細なピアノのアルペジオ。涙腺とか汗腺とか、夏は何かと腺の緩む季節 ...
れんあいが
そねえに大切なものでありますか
れんあい、恋をしてないのは
ひにんげん的といいたいのでありますか
おれはきみとマウントスラントしてみたい ...
漏れた水分で腐りゆく木材のように
人間が腐っていく
そう思いながら
腐り続けている
ぐるぐるとまわる原色の世界で
縄文杉
みたいだけど違う
腐りかけた根元に横たわって
じめじめとした地 ...
*こどもは見ちゃダメの回だよ
「 エロ小説 」 作 えんぴつくん
アアン やめて ○×さん、エロ小説なんて言うの!
...
愛は、二人の時間を早く進ませるので嫌いです。
愛は、二人を不安にさせる事があるので嫌いです。
愛は、目に見えないので都合が悪いです。
セックスの快楽は、愛です。
二人がお互いの ...
街灯が照らし出す
雪の白に目が眩む
頬をさす 冷えきった空気の感触
渦を描いて 落ちる吐息
まだ 夜明けまでは 遠いのだろうか。
青白む 東の空
...
足音が聞こえる
誰の足音なのだろう
ふりむくと隠れる
また足音がする
誰のための足音なのだろう
ふりむくと隠れる
ふりむくたびに
料理の数が増えていく
おなかが空い ...
九官鳥になりたい
そうしたら、言葉を言えたら
ご主人様に褒められる
喋りすぎて「うるさい」と言われるかもしれないけれど
それでも褒めてくれるんだろう
何度も 何度も
ご主人様たちの ...
灰色のビルの群れから
女ひとり
逃げ出してきた
太陽の汗が溶け落ちる海に
腫れ上がった{ルビ踝=きびす}を浸すため
白砂に埋もれて眠るため
痩せた身体に疲れた眸
躊躇わずに飛び込んだ ...
白塗りの舞踏踏み込む現存在
現前のうねる筋骨でペン走る
キシキシと削ぐ肉体で5・7・5
隣にいるこの物体はなんだ
恋焦がれていたものの
正体は
息をしている人間
だけど
豆腐みたいに壊れやすい
私は手も足も出せないだるま状態
なんだか微妙
私もまた
この人からは
未確 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
五行歌
Leaf
自由詩
1*
09/5/8 17:59
滅び、甦り
中原 那由多
自由詩
1
09/5/8 17:44
ハンカチおとし
瑠王
自由詩
2*
09/5/8 16:58
すとんと落ちる
とんぼ
自由詩
1
09/5/8 15:38
認識
鈴木まみどり
自由詩
0
09/5/8 15:33
ナチュラル
紅-BENI...
携帯写真+...
1
09/5/8 13:11
First love
〃
自由詩
1
09/5/8 13:05
ブラバン
ペポパンプ
自由詩
7*
09/5/8 12:52
忘れるとは、刻み込むことだ
あ。
自由詩
5*
09/5/8 12:49
プラットホーム (一通だけ送らなかった未送信のメール)
一平123
自由詩
1
09/5/8 12:34
「雨から延びる曲線」
プル式
自由詩
16*
09/5/8 11:39
捨てる
ふるる
自由詩
4+*
09/5/8 11:26
神 愛の流出また楽し
アハウ
俳句
2
09/5/8 9:16
今日は
一平123
自由詩
1
09/5/8 8:41
ガリレオの虹
kawa
川柳
3
09/5/8 5:44
「旋律」
ベンジャミン
自由詩
8*
09/5/8 2:39
そら色の部屋で。
終
自由詩
0*
09/5/8 1:38
煙草の箱
aidani...
自由詩
3
09/5/8 0:42
五月の天使たち
瀬崎 虎彦
自由詩
7*
09/5/8 0:37
さ よ な ら あ な た
aidani...
自由詩
2
09/5/8 0:20
愚
榊 慧
自由詩
9+*
09/5/8 0:14
エフェクトされた弦楽器
あきな
自由詩
2
09/5/8 0:09
鉛筆くん。。。
ヨルノテガム
自由詩
1
09/5/8 0:04
愛
アカギ
自由詩
1
09/5/7 23:45
at the crack of dawn
李伍 翔
自由詩
0*
09/5/7 23:21
はみ出している
小川 葉
自由詩
1
09/5/7 23:17
きゅうかんちょう。
wister...
自由詩
1*
09/5/7 23:01
前衛の女
蘆琴
自由詩
3
09/5/7 22:57
美貌の青空
アハウ
俳句
1
09/5/7 22:46
未確認物体
蒼木りん
自由詩
1
09/5/7 22:15
4476
4477
4478
4479
4480
4481
4482
4483
4484
4485
4486
4487
4488
4489
4490
4491
4492
4493
4494
4495
4496
4497
4498
4499
4500
4501
4502
4503
4504
4505
4506
4507
4508
4509
4510
4511
4512
4513
4514
4515
4516
4.45sec.