いくところがない
ぼくには、いく
ところがない
いるところもない
いたいところもない
だけど生きている
今日も生きている
ぼくの言葉がそんなにうるさいの ...
君の街の郵便局に
僕は辿り着いた
大きな荷物を背負って
配達したけれど
不在なので
僕はまだここにいる
早く届きたかった
産声をあげて
君に封を
切ってもらって
...
私たちは小さなものであり
小さなものであることの上に
居座っていた
当然のような顔をして指をなめ
ずるがしこい風を読み
来た道を戻っては
前と同じような幼い顔をしてみせた
そうして世界は ...
耐え難い過度の緊張と
さながら硬直状態だった心身が今
果てしない時間を超え
開放されようとしている
既に息も絶え絶えとなり
自らその薄命を絶つ手前で
どうにか間に合ったのだ
準備 ...
電話のあなたの声がしゅるしゅるとしぼんでゆく
タイムリミットは15分
「ウルトラマンのカラータイマーみたいね」
3分の5倍あると思っても
沈んでいくあなたを掬いあげられないまま
電話 ...
たまゆらたまたまたさきのひかるたまをたくしあげわたくしたくされたまままま
とごのまねごとのようなまやかしをまのあたりにしましたのよまままごつきまい
たたねもたらちねのははもたびたびだいたたまごのゆ ...
ボーっとしてたらホフク前進で歩いてきたよ
絶望が
歩いていたら地雷のように出てきたよ
絶望が
ヤギのミルクの缶の底から出てきたよ
絶望が
僕はこうやっていつも
...
捕まったら逃げられない
エサをついばむ間さえ隙となる
人の手届かない高い
場所でしかくつろげない
焼き鳥 猫の餌(え)どちらも嫌だ
近づく音すりゃ
散り散り逃げる
まきエサ特に要注意
...
胸が つんと 詰まる
まるで涙をこらえているみたいに つんと
こぼれそうなこの思いは なんだろう
真っ白いシーツ 物干し竿でなびいている
舞い上がる 太陽を包みこむように
ひる ...
ひとは
ただ、泣きたくなる時がある
そらも
ただ、泣きたくなる時がある
ひとしきり泣いたあと
ふと見上げると
虹が出ている時がある
そういう時はたいてい
晴れた ...
工場には
一つの巨きい機械が常に作動し
ベルトの上に運ばれる
「商品」は次々に仕上がり
( 巨きい機械を組織する
( 無数の小さい歯車達は
( 涙を流す、暇も無い・・・
...
過剰な支度の数だけちくり、と
本当はもっと沢山なのかもしれない
そのうちで自ら突き立てたのは何本ぐらい?
正解は全部でした
概念よりも真理が欲しくって
その前に羅針盤が必要で
...
そらまめ そらまめ
ぎゅっと つまってる 大地のちから
ぎゅぎゅっと つまってる パパの汗
ぎゅうぎゅう つまってる ママの愛
ぎゅうっと ...
書の山と寡黙な唇ペンは吠え
霊の白 頭上に強く輝いて
白い雲ざわめく街は潮騒に似て
海に刺されたその日
雲は裏切り
風は行き過ぎた
生意気な
月が笑うた次の日
一緒になって笑う
星達が
いい加減
頭にきたので
砂を
生贄とした
...
名前を持つものから離れ
河口に立ち並ぶ
数億年の牙を見つめる
雨の光 灯の光
また 雨の光
早い時計
地平線
昼の雷
流れつく音
どこか欠けて
...
私には
鉄が足りないようだ
あらゆる物には
磁石が内臓されているのだが
微量の鉄を
引き付けるほどの磁力は稀なのだ
動脈血のような西の空を見ると
私は逆方向に飛ばされ
光沢のある少 ...
異国文読みいたる傍らに見れば謡を低く誦す翁いて
皐月きて半ばをすぎていまだにも冬の衣装をとり出して着る
今妻は何をなすやと思いては瓶に詰めける紅茶呑みつつ
小競り合いが楽しい
見てんのが楽しい
ビール飲んで震えてるリスと
トマトジュースにタバスコを垂らすフクロウ
合理的過ぎた切り株には
誰かが彫ったルールが朽ちてる
自由の正体について ...
魂の総設計師となりたし
銀河と地の底 芯に立つ事
一人立つ既存の価値からオサラバだ
引用引用 坩堝灼熱
仏壇に戦没者の遺影寂しくて
...
緑の色腐れていく
食事に混じった泥に気づかないでいる
彼女が飛べると言った日から
俺はずっと彼女の街の上で
ぐるぐる回っている
意味のねーことさ
気持ちの悪いことさ
彼女が飛べると言 ...
雨は降りぬ
ツバメが飛ぶ
赤子が泣き
木にそよぐ風
ふんどし締めて
9時間の講習を受け
電車のドアにはさまれる
駅を乗り越す
ゼナを飲む
松屋の牛丼食べ
布団に入ったら
...
くしゃみの くしゃ 噛めたらすこぶ る
きもちいい
やっかいの やっか 噛めたらすこぶ る
噛めつけたい きもちいくしたい
い をいう
いい い をいう
いくない い をいうのはい ...
テクノカットのアメリカバイソン
その呻き声が収録されたCDを再生すると
コーン紙からは液体が染み出してきた
スピーカーがよだれを垂らしているみたいだった
電源ケーブルを辿ると
プラグは冬瓜に ...
水鉢で
金魚が泳いでる
赤いから
女だと思ってる
女はなぜ赤いのか
知るすべもなく
あなたは宇宙に浮かぶ
水鉢で泳いでる
地球はなぜ青いのか
知るすべもなく
せかいは
まわっている
かんたんに
ごくまれに
とまる
いっしゅんだけ
だけど
それはだれもしらないから
せかいはまわりつづけるのだ
あたりまえのように
しったかぶ ...
なんで ここに いるのか
わからない まま
ぼくは
わらって ないて
つかれて ねる
ゆれうごく
ここは
エスカレーター?
エレベーター?
ジェットコースター な ...
虫が
蛍光灯の光を求めて
スパイラルに昇ってゆく初夏
おれと
おまえは
ひまわりの
双葉になる
みずいろに
蛍が
ゆらいでいる
今日
その詩を書いて僕は死ぬ
浮遊して目的もなく
受け取り人指定もなく
切手も貼られていない
これといって特別ではなく
目新しいところもなく
自己弁護も含まない
一人で生きる感謝の ...
けぶるような雨が降る
微かに放熱しながら 闇のケモノはまどろんでいる
銀色の毛並みは霧のように細かな水滴に覆われ
恐る恐るそっと触れた手触りは
なめらかで ひんやりと。
目覚めた瞬間 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
いくところがない
ふくだわらま...
自由詩
1
09/5/15 22:45
手紙の気持ち
小川 葉
自由詩
2
09/5/15 22:42
波紋のように広がってゆく
岡部淳太郎
自由詩
6*
09/5/15 22:09
進化とは非なる進化
大木円盤
自由詩
2*
09/5/15 21:17
脳内麻薬
渡 ひろこ
自由詩
21*
09/5/15 21:14
ジョーゼット・ヘッドセット・クローゼット
aidani...
自由詩
1
09/5/15 21:10
ごくありきたりな詩
ひとなつ
自由詩
1*
09/5/15 21:03
おびえるスパロウ
寿 雪野
自由詩
0
09/5/15 21:00
しめったシーツ
百瀬朝子
自由詩
4*
09/5/15 20:53
虹
小原あき
携帯写真+...
6*
09/5/15 18:55
イデアの国
服部 剛
自由詩
8
09/5/15 18:17
自責の針
中原 那由多
自由詩
2
09/5/15 17:57
そらまめ
夏嶋 真子
携帯写真+...
17*
09/5/15 17:10
潮騒の街
アハウ
俳句
1
09/5/15 16:03
凪
北村 守通
自由詩
5*
09/5/15 14:33
夜へゆく波
木立 悟
自由詩
3
09/5/15 14:06
動機の喪失
高橋魚
自由詩
1
09/5/15 12:37
座りておれば
生田 稔
短歌
2
09/5/15 11:20
Sunphone
竜門勇気
自由詩
0
09/5/15 9:21
総設計師
アハウ
短歌
1
09/5/15 9:13
失敗をするなら夜のうち
竜門勇気
自由詩
2*
09/5/15 8:54
明日は決戦
ペポパンプ
自由詩
11*
09/5/15 4:45
噛めたらすこぶ る
カナシミルク
自由詩
0
09/5/15 3:35
電圧10Vの差異
サトタロ
自由詩
2
09/5/15 3:14
水鉢
小川 葉
自由詩
3
09/5/15 2:27
かげむしゃ
ゆうと
自由詩
1*
09/5/15 1:49
ことばのひびき
〃
自由詩
1*
09/5/15 1:48
スパイラル 初夏
草野大悟
自由詩
2
09/5/15 1:29
その詩を書いて僕は死ぬ
瀬崎 虎彦
自由詩
7*
09/5/15 1:27
まなざし
ゆびのおと
自由詩
0
09/5/15 1:20
4467
4468
4469
4470
4471
4472
4473
4474
4475
4476
4477
4478
4479
4480
4481
4482
4483
4484
4485
4486
4487
4488
4489
4490
4491
4492
4493
4494
4495
4496
4497
4498
4499
4500
4501
4502
4503
4504
4505
4506
4507
4.38sec.