湯舟に浸かると
そこは港
ゆっくり岸を離れてゆく

目を瞑れば見えてくる
この世にひとつだけの海を
満天の星々を頼りに
湯舟はどこまでも行く

扉が開く音がして
お風呂 ...
今あるものを
捨てていく

何かを削るように
思いきり

ほとんどの
荷物を手放しても

しっかり括って
失くさないように

持って行こう
{ルビ希望=これ}だけは
その店の前には男が独り
その手は確かめるように
古ぼけた樫の扉に触れる
退廃的な空気に惹かれて
蝶番を軋ませ踏み入れた

男は躊躇を一切見せない

待っていたのは想像通り ...
愛犬ガラス戸に>―<の字に飛びかかり はかなきはI love you


ぬくぬくと陽だまりに眠りを包みをり 若さすら包みをり猫は


{ルビ襤褸=ぼろ}で作りし{ルビ偽物=つくりもの}か ...
君は俺の事を好きといってくれたのに
俺は君の事を好きだといえなかった

君は何度も俺の名を呼んでくれたのに
俺は君の名を呼ぶ事を恥ずかしがった

でも一方で君は
ほかの人にも愛を求め
...
{引用=たとえば、
透明な風が吹いて
きみがぼくだよと言ったら
信じてしまいそうになる、





なまぬるい強風が吹く
こんな夜には
きみんちのカーテンを
ひら ...
? 蝶

シ/モクレンの一秒は
蝶の魂と同じ

奇妙に歪んだ美醜の契りが
爪先で蠢いて翅にかわる


うす紫がゆっくりと溶け出し
バスタブの温度を下げる

浴室で眠る蝶の夢は
完全に対称 ...
?さなぎ


蝶になる夢は決して見ない
蝶はさなぎの絶命

羽化を怖れる振り子は
細かく震えつづけている



?さなぎの夢

夢を見た
全ての扉の色彩を留めたまま
完成を拒んで
壊れ ...
喉元を不快さが過ぎる時
改めて今日の終わりを感じ
過ぎていくテールランプの向こう側
誰かの背負う寂しさが見えた気がした

近所の本屋まで向かう道のり
学生や親子連れとすれ違い
公営住宅の ...
初めて空白に書くわ ときとき雲を見守るわ
我ながら姫つち

鞄のなかに神経が入ってる 音楽を描く脚を持ってる
たくさんの空気のなかで眠りたい

このよがとってもあかるくてもくらくても
な ...
捻り出された想いは
ホースを伝い
溢れる言葉に変え
シャワーヘッドから降り注いで
散々になった言葉は再会し
絡み合っては離れ
魅惑の扉へと
吸い込まれる


瞼を開いて
仰げば一 ...
たくさん
たくさんたくさん
たくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさんたくさん
の、はな

*

汚れた雑巾で机を拭きながら
それでも掃除をしてるつも ...
{注=*高尾山口〜陣馬高原下〔東京都・神奈川県境〕}
    ☆

鉄路行くひとはしらずや檀香梅{ルビ=だんこうばい}
車窓はるけく 山蔭に噴{ルビ=ふ}く

    ☆

でんどこど ...
夜にこてんと横になったときの
すべり台の温かさを知っています
昼にそんなことしてると
子どもが降って来ますからね

そこかしこのベンチは
どれもこれもなんだかんだされてしまっていて
星や ...
「わたし、あなたのこと嫌いなの」
と、笑顔で言ってしまえよ。

群がることが大好きで
独りを嫌う君達。

そのくせいじめたがって
独りを生むのが得意。


嫌いなやつとも
なかよ ...
諧謔の逆恨みが背ビレを落とした。松子は不審げな眼差しで次々と串刺し、にする。わたしはそんな中で胎児の如くひそやかに息づき、シダの如く教室に根を張る、わけだが、じゅりゅり、じゅりゅり、と泳ぐ松子にとって ... 宅配便の到着を知らせる呼び鈴に立ち上がると
私の下半身を跨ぐように放屁ひとつ
あけすけな音と不摂生な臭さにパタパタと手にした雑誌で扇ぎながらも
これが夫婦ってことなのかと改めて考え直すまでも無く ...
なんにもないんなら

僕の言うことをただ聞いていればいい

それもできないんなら

それ相当の扱いしかできない

離れていても僕の指は君の唇の音を立てて

似通った深層は心 ...
 
軽やかな装いの男が
日がな一日長椅子に座っている
うららかに、年老いた象の目回りに皺が刻まれ
陽気に溶ける大袈裟な風船どもを
バービーたちが追いかける
とりわけ足の速いバービーが
長 ...
あなたが昔くれたものだけ
眺める生活に飽き飽きしている
あなたが昔くれてものだけ
大切にする生活に飽き飽きしている


どうして私の手足には何時までも
こんな枷
自由にならない夜中に
...
帰り道は
いつも心が弾む
悲しいことや
辛いことがあった日も
雨の日も
雪の日も
いつも同じ道を辿り、あなたが待つあの家へと歩いて帰る

どんなに疲れていてもどんなに悲しみにうちひしがれていよう ...
ぼってりと
赤い花びらが
葉の間に
傾げる
月の光の冴える頃
時満ちて
ゆっくり
地面に
落ち
横たわる
花びらを
伝い落ちる
露は
誰?
桜咲く

胸痛くなる

木蓮がそれを告げる

傷つく準備かたくする

君と再会してしまえば


宇宙の碧まで連れてゆかれる

暗闇のような碧まで

堕ちてゆくように舞い上 ...
夜中の2時半頃目が覚めまして
閑散とした部屋の床に
月が煌々と
其の明りを灯しておりました

わたくしは喉の渇きを癒すべく
水道の蛇口を捻り洋碗に水を注ぎます
泡を含みながら溢れ出す水を ...
誰かが見た 夢のような
デタラメな 映像の洪水
想像イメージは
暖色系 寒色系が
入り乱れる マーブル

色に溺れながら
「あの・・・」
と 生まれてき ...
枝先からしたたりそうな、
花びらの数々

春のご挨拶は
今日も僕らに、みがかれた朝をもたらそうと
せわしなく羽ばたいている。

忘れたくないものすべて
抱きかかえてなどいけない

けれど

おもいだし ...
dawn, down the wind
西風が
暁の女神を迎えに来ました

眠気覚ましに
またたびたみん
リリエンタールの飛行機械に
薔薇の装備

ペットボトルロケットには花の種
...
地球の海が
初めて澄んだときのことを覚えている
水色はフォーレルの一番

それからまた
スノーボールになったり
ノースポール咲かせたり
命のスープの花束
幾つも束ねて

雨上がり
...
鵜飼い鮎 二度も闇を 潜(くぐ)りたり
鵜飼い鮎 生命拾いも また喰われ
鵜飼い漁 丸呑み鮎を かっさらい
食べし鮎 喉で止まりて 口惜しき
潜り鵜の 喉を潜りし 鮎食す
鮎漁や ぬか喜びを ...
電灯が砂の雨を遮る
右肩がざらつく
悴んだ小指
血の管が萎れる時は
無力だったと思う

音は暗い風の下
焦げた海には
おとなしい月が泳いで
引き込み線にお辞儀していた

やがてト ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
湯舟小川 葉自由詩909/3/24 6:18
旅立ち未完自由詩1*09/3/24 6:11
Dollツキチカ自由詩1*09/3/24 5:14
愛玩、動物  八首非在の虹短歌109/3/24 4:38
カオリへ。結城 森士自由詩3+09/3/24 3:04
キャラメリゼゆうと自由詩3*09/3/24 3:02
psyche Ⅳ〜Ⅵ夏嶋 真子携帯写真+...20*09/3/24 2:14
psyche Ⅰ〜Ⅲ携帯写真+...5*09/3/24 2:13
肖像画松本 卓也自由詩209/3/24 1:20
紐土十二支蝶自由詩009/3/24 0:36
希望の宇宙(せかい)三之森寛容自由詩2*09/3/24 0:17
祝辞れつら自由詩709/3/24 0:08
「鳥のみち」*Giton短歌1*09/3/24 0:07
暗くなってから公園小池房枝自由詩7*09/3/23 23:43
嫌われ者の憂鬱ナ ヲ ト自由詩2*09/3/23 22:38
諧謔の逆恨みが背ビレを落としたxxxxxx...自由詩109/3/23 22:30
ふだんのひと恋月 ぴの自由詩21*09/3/23 22:04
アイスコーヒーsatyri自由詩009/3/23 22:00
春、摘まれたとして嘉村奈緒自由詩809/3/23 21:28
飽き飽きさき自由詩209/3/23 21:27
家路遊佐自由詩3*09/3/23 21:18
椿フクスケ自由詩109/3/23 21:13
桜咲く吉岡ペペロ自由詩609/3/23 20:23
月と部屋AKiHiC...自由詩109/3/23 20:06
ある朝の光景サバオ*自由詩5*09/3/23 19:50
春の粒子水島芳野携帯写真+...2*09/3/23 19:42
88鍵のためのエチュード/飛行機械海里自由詩109/3/23 19:37
88鍵のためのエチュード/天地無用自由詩209/3/23 19:36
鮎&朝もや (2008.7)guchi_...俳句009/3/23 19:00
支線しべ自由詩209/3/23 18:58

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加筆訂正:
私信機能についてのエトセトラ/北村 守通[09/3/23 23:48]
再考の上一部削除しました。
私信機能についてのエトセトラ/北村 守通[09/3/23 21:59]
ラスト3行を追加
詩的世界のグラスファイバー/北街かな[09/3/23 19:53]
修正しました
9.56sec.