南へひたすら南へ熱に浮かされた儘ぬるい体温を一刻も早く沸騰させようと滾る血液だけがただただ濁流であった嵐であった私は滝のように流れる汗を拭うことさえ許されない旅人とも旅客者とも括られない事に違和感を持 ...
弔いをする
既に葬られた、
いのちたちに
もう一度生きる宿命を
与えるために
弔いをする
息をすることで
それを糧として
存在していた
瞬間に嫌悪を
与えるために
弔いを ...
ほんとに好きなのは
あなたじゃない
名前も
住んでる所も
連絡先も
中身も解らない
あの人が好き
終末論が一面を飾る新聞が、離散して
風に吹かれ、色の剥げたポストに身を預ける
濃い雲に覆われた空、黒い湿度に包まれたビル街
暗色のスーツを着た男たちが、
非常口を求めるように赤提灯を探しさまよ ...
ねえ、
無責任な風のふく夏にもどってみない
そこでは、ほら、弾ける水の音がする
草いきれの夜
満月のなかで
放精するぼくらの
赤い、あるいは、うす桃色の未来に
やあ、と声をかけて
あら ...
100回魔法が
使えるようになったなら
僕はそのうち何回を
自分の為に使うだろう
自分を嫌っているようで愛している僕は
たくさんたくさん、使うだろうね
...
終わることのない歌がある
地虫のように地を這うつぶやき
泥の纏のようなボレロ
リズムを踏んで女たちは集い
韻を踏んで男たちは散る
引き裂かれた舞踏の群は紙人形にも似て
伽藍にて響きだけをい ...
俺もそう思うよ
俺もそう思うよ
うん、俺もそう思うよ
本当に俺もそう思うよ
ビルの隙間に潜り込んだ切ないアイデンティティの死にざまは破裂気味、増えすぎた膿が皮膚を破いて躍り出るみたいな予感、曇り空からはいつか覆い隠した感情が疲れた雪のように降り注ぐ、もう飽 ...
ガラスの向こう側には
透けた理想があって
それはいつまでも
あたしに届かないものだった
封を切った手紙は
ホームの側で泣いていた
小さな意思には無関係で
宵闇が鼓動を押して
満 ...
遠く
高くそびえる都会が
自らのまく煙と朝靄に溶けて
蜃気楼に見える日があった
どこか浮遊して見えるそれは
リアリティーを失って
...
神田方面から三越本店を通り過ぎた
交差点の向こう側が日本橋だ
高速道路が橋の上を覆って景観が
損なわれているとテレビでも書籍
でも当たり前のように言ってるか
らゴチャゴチャ閉塞的な景観に ...
深夜、スタンドの灯りの下で
古書を開き、ふと顔を上げれば
暗がりから、祖母の遺影が微笑み
隣には、先月三途の川を渡って逝った
富山の伯父の葬儀に行った
お礼に贈られた
金箔 ...
ゆれると
たおれそうになる
吊り革を握っているのに
空を見ようとしても
天井にぶつかって
視線は戻ってくる
乾いた目の表面から内部をみると
中身のぬけた卵の殻が
遺骨のような卵の殻 ...
決して口にはしなくとも
(愛を生きる)と呟いて
今日という日を過ごしたら
目に映る周囲の人々が
いつも以上に潤わしい
家族の空気を帯びていた
そんな時は決まって
棒 ...
090709
真っ暗な
点字図書館で
目が覚めた
真っ暗で何も見えない
見えないから
目が無くなった
触れられないから
指が無くなった
怖くて ...
今日も月が出ていない
夢の中で迷わないように
照らしてくれる
君がいない
ぼくの願いをいつも黙って聞いてくれる
無口な君だけど
そっとあの子に伝えてくれる
ほんとは気のいいやつな ...
たとえば身に覚えの無いことで
誰かに文句を言われたならば
(すみません)とたった一言呟けば
事物は流れてゆくのです
流れるものは
流れるままに放っておいて
この世のことには ...
夜風に吹かれて
直立する空洞
枯れた片葉の蘆を
遅れて通過する
昨日の嵐
穏やかな朝はかなりヤバイ
いっそどしゃ降りになればいいのに
心地良い風がテンションを萎えさせる
「もう駄目かな」を踏みつけて歩き出す
みぞおちのあたりの不確かな重みが
慢性的な吐き気 ...
レイ降りるケイ光よりもより白く
我の住む余イン鮮やか5・7・5
甘い飴なめて腹のふくれるか
本の中で誰かが良いことをいった
愛する人がお返しに何かを求めたら、それは愛ではないんだと…
わかってる
よくわかってる
あれは愛じゃなかった
そうだよね?
ひさしぶりにバスに乗ってどこかに行こうかと
バス停のベンチに座ってぼんやり空を眺めていたら
ゴロゴロ雷が鳴りだしてどんより重たそうな雲が湧いてきた
ぽつぽつと額にあめがあたりはじめる ...
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち
仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた
良くない
一日の訪 ...
君の優しい声が鼓膜に響く
諦めよう、と 睫と睫に囲まれた風景 遮断する心づもりでいたんだ 僕は
パシャッパシャッ……乾いたシャッター音響かせて
瞳の向こう側 身を捩る動体
“あちら”は作り ...
廃屋となった家の二階で古いペダル式オルガンが泣いているのが聞こえる。
わたしはその隣で寝ていたのに。ごめんね。
家の主はもうきっとそこには帰れない。でも忘れない。忘れない。柔らかな音色。
...
偶数月は呼吸が苦しい
奇数の月は頭痛が痛い
『痛』が2つで ツーッ、ツーッ
―― 貴方のおかけになった番号は、
現在使われておりません。
電話番号をお確かめの上、
改めて、おかけな ...
「大丈夫だよ」と
いつも笑顔で言ってくれる
あなたの後ろ姿が
本当はいつも悲しい
それは
あなたの言葉を悲しく思うわたしと
あなたが抱えている悲しみのせいだと
わたしは本当に ...
01
冷蔵庫売り場で火遊びをしている少年のシャツは裏返っていて、肌がまぶしい。
02
扇風機の真似をする君が、今日は朝から羽が壊れて、うまく首が振れない。
03
アイロン ...
遠ざかる妻の車を見送りて我がうちにある妻新なり
今朝もまた妻の歌おば作りいて妻は心の支えと中心
妻と吾在らしめている神と主はエホバ神なり主イエスなり
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
真夏の惑星
aidani...
自由詩
0
09/7/10 0:48
退屈の花
〃
自由詩
2
09/7/10 0:36
恋
くゆら
自由詩
2
09/7/10 0:14
退廃の舞
木屋 亞万
自由詩
1*
09/7/10 0:03
珊瑚の夜
草野大悟
自由詩
3*
09/7/9 23:50
100の魔法の使い道
三奈
自由詩
9
09/7/9 23:30
終わることのない舞踏
白糸雅樹
自由詩
2+
09/7/9 23:07
『』
かめたろう
自由詩
1
09/7/9 22:59
どうして、また
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
09/7/9 22:22
梅雨前線
ジャイコ
自由詩
1
09/7/9 22:20
地上のエデン
遊僕民
自由詩
1
09/7/9 22:18
日本橋
kauzak
自由詩
7+*
09/7/9 22:09
( もうひとつの世界 )
服部 剛
自由詩
4*
09/7/9 21:36
外、中、その繰り返し
高橋魚
自由詩
2*
09/7/9 20:46
露のひかり
服部 剛
自由詩
2*
09/7/9 20:43
車引き
あおば
自由詩
7*
09/7/9 20:38
今日も月が出ていない
within
自由詩
10*
09/7/9 20:33
へのへのもへじノ胃袋
服部 剛
自由詩
3*
09/7/9 20:19
蘆原
フクスケ
自由詩
1
09/7/9 20:01
プレッシャー
nonya
自由詩
7*
09/7/9 17:56
カタカナ表記
アハウ
俳句
1
09/7/9 16:57
空っぽになったみたい
蓮沼 栞
自由詩
1
09/7/9 16:24
Right as rain -夢の数ほどあめが降る-
shu
自由詩
2
09/7/9 15:52
暗い窓辺に ★
atsuch...
自由詩
21*
09/7/9 14:58
君の優しい声が鼓膜に響く
きりえしふみ
自由詩
3*
09/7/9 14:37
オルガン
アサギ
自由詩
4
09/7/9 13:56
チアノーゼ
くぼた
自由詩
2
09/7/9 12:55
「いつも少し悲しい」
ベンジャミン
自由詩
4*
09/7/9 12:30
家電物語
たもつ
自由詩
10
09/7/9 8:51
妻新なり
生田 稔
短歌
0
09/7/9 8:14
4397
4398
4399
4400
4401
4402
4403
4404
4405
4406
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4410
4411
4412
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4415
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4420
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4428
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4430
4431
4432
4433
4434
4435
4436
4437
加筆訂正:
風船男
/
瑠王
[09/7/9 10:49]
少しだけ訂正しました。
5.04sec.