冬の支度も出来ないままに、私たちは詠い続
ける。それは約束であるかのように、寒さを
背中に背負いながら。この道、は死に行く為
の支度、だ。あの頃に見上げた空を、今もま
だ往復し続け、拾い忘れた ...
傾いた日常の上
遠くへ消えてゆく遊園地
小さな観覧車が今日だけは大きく見えた
カタン、と揺れて 世間に揺られて
ただ西へ吸い込まれる
静まりかえったホームを歩く
冷たくなった1 ...
タールに浸した翼を
バサバサと音を立てて
羽ばたこうとしている
悲しみはついに水源に至る
さるご婦人から頂いた
ラヴェンダーの香水を
春先に洗面所で誤って
落として割ってしまって
...
この祈りを届けよう
宇宙(そら)に輝くあの恒星(ふね)に
漆黒(やみ)に溶け込むあの巨艦(しま)に
自分の影が勇ましく見えた
バットを担いだ小学生が
いざ試合!いざ行かん!
と言っているようで
ちょっとワクワクした
実際に担いでいるのは
ただの白ネギで
ただのエコバッグで
わたしはただの
買い物 ...
こういうの集めるの好きなんです
やりたいくせにやってもいいとか言っちゃうように
それはそつなくタイミングが良く
正反対に尊敬疑念
そういう風に感じてたり
そういう風になってたり
鍋を洗 ...
本当は隣にあったMONKEYを盗もうとした。けれども誰も
運転できなかった。車の運転はできるってのにお前は、
「使えねえな」と言って、ジョーイがサモンの尻を蹴った。
二人が唾のかけ合いをしてい ...
握力が蒸発しちゃってあかないの 飲ませてちょーだいポカリスエット
平熱が五度八分ってひくいから 七度二分にもキスにも目眩
あつくなる舌で転がす体温計 ピピピと鳴るまで風邪の味見
朝夕に二錠 ...
地球温暖化の原因は僕らにあるわけじゃない
考えてみればわかるはずさ
そばに寄ると気温が上がったように
感じるかもしれないけれど
太ってるからって体温が高いわけじゃないんだ
スタイルの良い ...
わたしたちを彩る
おもいでの確かさは
星座のそれと
とても似ていて
必ず
遠くで
きれいに滅する
届き過ぎたら
きっとわたしたち
狂ってしまうから
ほんのわずかな
痛みも ...
空も物体だ
ひとつにしているものを浜辺になくなって
孤独は 座らされていく曲がり角の
指先として 思いを聴かされていた
オーケストラをクジラとして思い描こうとしながら
辞典なのだ 携 ...
果てを知らない
光だけの
魔法は消えて
祈り
受難のもとへと
流星
その魔力は
赦しのこうへ
{引用=
いち
}
深海のエントランスがここにある(キスは壊れた鍵音がする)
ニセモノをニセモノとして愛しなさい 商店街は長すぎるけど
足元を見ながらいきてくしかなく ...
日常生活が崩れた
声を忘れて
急速に色を失った
周りの景色は
影を残す
あなたたちの声は
もう私には聞こえない
悲鳴のように
耳を突き抜ける
頭の奥でこだました
シグナルは
...
クロード・レヴィ・ストロースが死んで
これから年末にかけて新聞や雑誌では
彼の特集が次々と組まれるだろう
僕は彼が生きていたことのほうが驚きだった 百歳
個別の事象より遠く隔てられた視点か ...
賎民という事実を隠しながら生活する彼(僕)は、「戦うのは嫌だ」と、入隊から逃げていた。ある日、町中で徴兵部隊に捕まる。徴兵部隊の隊長は「徴兵にならないのは根性が足りないからだ」と、連れてきた賎民を殺せ ...
冬紅葉 鴉の瞳を染めて降る
凩や 潜熱の葉に森燻ゆる
*
...
なぜか私は方言に弱い
普段は標準語なのに
抜き打ちで出る方言混じりの突っ込みに
私は膝をカクンとイタズラされた気分になる
死んだ君はじゃけ〜のぉ〜とよく言ってた
今思えば ...
文明の進化の速度が加速度を
増しに増したりビルに吹く風
しののめの空の色調見守って
この一日の安寧を祈る
明け方の昏き部屋にて灯るのは
...
眠れない夜が明け
笑えない朝が始り
下らない昼が過ぎ
眠れない夜が来る
路傍の石を撫でる市民が月を指差して
あぁもまるいと下らないと哂い
居場所をなくしたように感じる
...
夜の薬をきょう
手放しました
思えば
あなたに出会ってから
よいことばかりかも
しれない
うぅん
よいことしか
感じないのかも
義務感だけで
やっていた料理も
い ...
いい夢が見られますように
女王は18mの天井を見あげ、そう囁いた
寒くて眠れない
ローズの芳香がオーロラのようにベッドを覆い
時間が夜空を右にうつろう
シーツに ...
エメラルド走る
エメラルド走る
ひるがえって
銀色
鈍く光る
エメラルド走る
エメラルド走る
ひるがえって
銀色
鈍く光った瞬間
漆黒の彼方に
閉じられる
エメラル ...
やたらに明日が眩しいね
明日の光のせいで
今日がほらもう真っ暗さ
僕のいる今日は明日の影
早く日に当たりたいけど
明日はずっと眩しくて
僕はずっと日陰者
ああ早く明日にならないかなあ ...
ぺったんこのくつで
そぞろ歩き探す秋
秋はもう冬になっていて
柿の実が映える空が遠い水色
引き裂かれてトーン耳がつんとして
音を聞かなくなった私は今も
色彩と香りに教えられて
こんな ...
あの人は、なぜ孤独を感じないのだろうか
空を埋め尽くすほど広がる楕円形の雲が
優雅に進む鯨の群れのように見えた
しばらく人とは会えない
門番の役目は
乳白色の雲と
深く厳しく断絶さ ...
なんだか最近皮膚がかさかさだ
季節のせいか、なんて思っていたが
そうこうしているうち
頭皮もかさかさになり
剥がれた皮膚が白い粉になって毛の表面にたまり
風が吹くと季節外れの雪の如く舞う
...
ぶらりと定食屋に入った
カウンターのうえに並ぶおしながきを見ていて
カツ丼をもうながく食べていないことに思いあたる
学生のころ日に三杯は食べていたカツ丼
あれから二十年か・・・ ...
僕らが地球にいる限り
必ず朝はやって来る
人の心は無視をして、
勝手に朝はやって来る。
だけれど僕らは厄介な
感情抱えて生きるから
無であるはずの朝にさえ、
その日の気分を映し出す。 ...
神社に行って
おみくじを引いた
1番
大吉
今年一番の喜びだった
声を上げている私の後ろで
ジャラジャラ〜ジャラ〜
と薄い金属が
流れていくような音がした
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
支度
霜天
自由詩
1
09/11/7 19:46
railway
中原 那由多
携帯写真+...
8*
09/11/7 18:51
自由の二等辺三角形
瀬崎 虎彦
自由詩
6
09/11/7 18:38
星空の飛行船
吉岡孝次
自由詩
0
09/11/7 18:35
勇姿
近衛天涯
携帯写真+...
2
09/11/7 18:03
夕方欺瞞
黒乃 桜
携帯写真+...
1
09/11/7 17:47
釣竿
プテラノドン
自由詩
0
09/11/7 16:24
発熱インサイド
あぐり
短歌
2*
09/11/7 16:03
ヒマンジ
花形新次
自由詩
1*
09/11/7 15:32
八月の降る頃に
千波 一也
自由詩
6*
09/11/7 14:55
苦しみはナショナルホット・カーペットへ
番田
自由詩
3
09/11/7 14:49
流星
sya
自由詩
0
09/11/7 13:34
誤発
しろいろ
短歌
10*
09/11/7 13:23
岐路
ミツバチ
自由詩
5*
09/11/7 13:15
ベテルギウスが流れる(クロード・レヴィ・ストロースに)
瀬崎 虎彦
自由詩
2
09/11/7 13:10
夢の話
プル式
散文(批評...
3*
09/11/7 11:13
初冬
夏嶋 真子
携帯写真+...
10*
09/11/7 10:54
リンクリンクリンク
伽茶
自由詩
3
09/11/7 9:48
しののめに安寧を祈る
アハウ
短歌
2
09/11/7 6:47
うえん
影山影司
自由詩
3
09/11/7 6:46
思う
森の猫
自由詩
5*
09/11/7 5:56
この城でヒトリで蛾をして
ひとなつ
自由詩
2*
09/11/7 2:42
なぶら
北村 守通
自由詩
0
09/11/7 2:27
日陰者
なかがわひろ...
自由詩
2
09/11/7 2:08
女だってそう
瀬崎 虎彦
自由詩
1
09/11/7 1:54
漂白の意図
相田 九龍
自由詩
4
09/11/7 1:20
老犬
+clapp
自由詩
1
09/11/7 1:01
カツ丼とゴッホ
吉岡ペペロ
自由詩
9
09/11/7 0:24
それでも朝はやって来る
邦秋
自由詩
1*
09/11/7 0:08
お坊さん
くゆら
自由詩
1
09/11/6 23:56
4243
4244
4245
4246
4247
4248
4249
4250
4251
4252
4253
4254
4255
4256
4257
4258
4259
4260
4261
4262
4263
4264
4265
4266
4267
4268
4269
4270
4271
4272
4273
4274
4275
4276
4277
4278
4279
4280
4281
4282
4283
7sec.