君が夕陽の下で無邪気に跳ねる
君が近づいて 微笑みながらはしゃぐ
その一瞬が 詩へと向かっていく
遠い遠く いつか君が言葉になる日に 向かっていく
言葉と言葉の間で祈りがゆらめき
...
死んでしまった女の子から手紙を貰ったことがある
もうおよそ二十年近くも昔の話だ
勿論その手紙は亡くなる前に貰ったもので
彼女はその手紙を書いてから三年後に自殺をした
手紙の消印は十二月十八 ...
ぜんまいが壊れたから、神様が代わりに心をくださったの。祖母は私だけに、内緒でそう教えてくれた。昔ね、おばあちゃん、お人形だったのよ。とってもきれいな、きれいなお人形……。私の手を握る祖母はそう呟くと ...
定時を3時間過ぎて、本日の業務終了。
ロッカーから鞄を取り出して肩にかけて、更衣室を後にした。
「ちょっと変わってるね。その鞄」
話しかけてきた彼と、一緒に飲み屋に行き、彼の部屋 ...
木漏れ日から漏れたような
あなたを愛してみたい
ヒヤシンスの花のように
あなたを信じていたい
画家が描く睡蓮は光りに包まれて
沼の底まで生きている
そこは何処にあるの
額に収められたあな ...
いつの夜かに冷凍した食パンの事を覚えてる
柔らかいままでは持て余す愛しい食パン
あたしが冷凍した張本人だから
忘れたことすら無いってことも覚えてる
忘れることができなくて
とうとう解凍も ...
あの頃の私には
人と違う ということが恐ろしくてならなかった
生まれ持ったカラダのどこもが
他のみんなと違ってはならないと思っていた
思っていたのに違っていた
わずかにカタチを違えて備わって ...
鳥たちは彼方より
不吉な報せ嘴に
たずさえ飛び来る
死の匂い羽根に含んで
闇が白んでいく都心の
明けの空に深いインディゴの
融解してゆくさまひたひたと
薄気味悪く清澄に
二重国 ...
きらきらしたゆめの中で、あなたたちはいつも輝いている。
どんなに苦しくても、どんなに辛くても、
あなたたちはいつでも、輝いている。
どうしたらあなたたちみたいにな ...
「またね、今日はホントにありがとう」と言ってわかれました
最後は握手で
あのとき抱き締めてたらどうだったかな
違っていたのかな
手を伸ばせば良かった
ぎゅっとすれば良 ...
髪を切った
胸元まであった黒髪が
次々切り落とされて床に落ちた
首を晒した
丸く整えられた黒髪が
物珍しくて頭を振った
肩が軽くなって
心も軽くなった
美容師さんの魔法にかけら ...
光のぬくもりは
私の頬をななめに撫でて
ゆっくり後退していった
津山駅ゆきの
この乗り物は
私をぐらぐら揺らしながら
こっそり古代へ連れてゆく
あの頃は
ママに叱られそうだ ...
手紙には宛名を書かず
飲み込んで
飲み込んで
喉の奥でうずめかす
吐き出さず
吐き出さず
私の口に雨が降る
終いの時と知りながら
それでも春になればと信じず
祈る事は諦めであると ...
高校生時代の友人と三十年ぶりに連絡を取るようになり、MLで音楽談義などするようになった。
ジョニ・ミッチェルを聴けという。ツェッペリン、パープル、クイーンが好きなやつだっただけに、その変貌ぶり ...
わかったことがある。
これまであらゆる現代詩を読んでいても、言語的な感動をしたことがない。
そのことが、自分の作品にある致命的な欠落(文字の連なりに付加価値を与える要素)の正体であり、そし ...
例えこの世界が嘘だとしても
私の頬を包んだ
貴方の手の温もりは
真実だと泣いた
波が打ち寄せる岸壁に
叫んだ
私の人生は終わりだと
何故貴方達は言うのか
自らの人生でさえ
危うい ...
朝起きてみると炊飯器が反乱を起こしたか
お米が炊けていない
仕方なく5枚切りの食パンにジャムをはさむべく
1枚をさらに2枚にスライスしようとして
不器用な僕は手の平も一緒にスライスしかけた
...
昨日と
同じ景色に
乾いた風が
吹き抜けて行った
昨日と同じ
景色の中で
わたしは
昨日と同じでは
いられない
人と一緒にご飯を食べることが好きじゃない
まるで必死で生きていることを自分から暴露してるみたいで
嫌になる
嫌になる
ねえ、
私、あなたの瞳にどう映ってる?
最近詩を書いていることを女房に嗅ぎつけられていると感じてきた。
この間もDSIでログなんかチェックしていて、女房が部屋に入る直前あわててDSIの電源を落としたりした。
女房曰く「なにこそこそやって ...
ギター教室がおわるまで
ぼくは非常階段のおどり場にいた
そこで君の町の夕焼けを見ていた
SEXだけが目的だった
迷惑な目的だったと思う
あの頃のぼくはそんなだった
...
天気の良い
朝方だったかしら
母が
庭の小さな一角に
ありがとうの種を
植えたのを見た
それから
気になってはこっそり
母を
見ていた
芽が出て
茎が伸びて
母の背丈を ...
波打つガラス戸
挟み込まれた
部屋のあかりは冷たく
お月様 お月様
おいしそうに
格子なか
藍に塗り込まれ
隅の架線のふらつき加減
バタタと言っては
どこかに消える
原付の ...
不景気で デートの費用 割り勘に
お金より 愛があるなら それでいい
値切るのが 上手くなるのは 不況のせい
集められた名著の
遣り場に困る。
「いつか、なんて来ないんだよなあ」
解っていて
胸をつかまれていた自分の
この手は その自分のだから
廃れてしまった理論書ともども
その通りにしておく。 ...
靴下の 穴をかがれど またかがり
箱を開け ケースを出して また仕舞い
生乾き 取り込み部屋に 再度干し
夕方に 音のみ見える 人の業
オレンジペコに浸されて
君は突然蛇口をひねり出す
「ああ 1000まで数えなくちゃ」
おざなり気味なこの町では
零れてしまいそうになる フヘイフマン
足は真っ黒じゃなくて
...
いきているのか
しんでいるのか
わからないまま
湖水の上を歩く
光はもう見えず
声ももう聴かぬ
私の肌を通して
水面に気泡立つ
温度は寂しさで
あなたは弱くて
困った人だけ ...
ゆるく
マーブルを描きながら
溶ける記憶
その中に
きみは居たか
いま
溶けた
その中に。
からっぽの
ことば。
からっぽの
わたし。
消えてしまいたい
けれど
もう少 ...
朝は誰もいなかった。街があるということの事実だけが、僕がこの風景の響いているどこかに流れていく。草たちを乱反射のした黄土色。もう秋へと迎えた目玉のようなものが草たちを乱反射する。黄緑色していないことは ...
日付順文書リスト
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日付
君は希望へと紡がれたポエム
セキラボ!
自由詩
0
09/11/2 1:51
死んでしまった女の子から貰った手紙
あらら
自由詩
6
09/11/2 1:35
発条と心臓
古月
自由詩
1
09/11/2 1:12
創書日和「鞄」 こころのカタチ
逢坂桜
自由詩
3
09/11/2 0:25
何処
乱太郎
自由詩
9*
09/11/2 0:02
冷凍食パンの行方
智哉
自由詩
1
09/11/1 23:08
ひとと違うこと
朧月
自由詩
5
09/11/1 22:47
二重国籍の悲しみ
瀬崎 虎彦
自由詩
4*
09/11/1 22:45
感嘆と哀切の意を籠めて、謝々。
aokage
自由詩
2*
09/11/1 22:20
残像
つゆ
自由詩
2*
09/11/1 22:12
重みの重さ
Mélodi...
自由詩
1
09/11/1 21:55
紀元前のぬくもり
みぞるる
自由詩
4
09/11/1 21:29
閉じる日
テシノ
自由詩
3
09/11/1 21:16
北米版『北の宿』か Joni Mitchell & Jame ...
A-29
散文(批評...
1*
09/11/1 21:15
現代詩をそんな読み方してないゆえに
KETIPA
散文(批評...
9+*
09/11/1 21:13
温もり
ミツバチ
自由詩
7*
09/11/1 20:55
パン切りナイフで手の平が切れた
智哉
自由詩
2
09/11/1 20:50
視界
フクスケ
自由詩
1
09/11/1 19:56
食事中にて
ゆず
自由詩
1*
09/11/1 19:41
カミングアウト
……とある蛙
散文(批評...
10*
09/11/1 18:58
ぼくらの目的
吉岡ペペロ
自由詩
7
09/11/1 18:21
おくる花
かんな
自由詩
6*
09/11/1 18:15
室温
しべ
自由詩
1
09/11/1 17:51
不景気
夏川ゆう
川柳
3
09/11/1 16:35
Satisfaction
吉岡孝次
自由詩
0
09/11/1 16:17
繰り返し
プル式
俳句
2
09/11/1 15:59
きせかえ人形
黒乃 桜
自由詩
4
09/11/1 15:58
月夜
瀬崎 虎彦
自由詩
6
09/11/1 15:57
過不足なく、ゆううつ。
近衛天涯
自由詩
2
09/11/1 15:17
日曜日を日の出は迎えていく
番田
散文(批評...
1
09/11/1 12:56
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4.6sec.