「春」
てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を渡って行った。
「春」という一行詩です。
作者は安西冬衛(あんざい ふゆえ)。僕の最も好きな詩人のひとりなのです。
安西冬衛の詩との ...
雨の音がまるでオルゴールのようだと、ナナが言った。
僕はオルゴールなんて見たことがなく、それがどういうものなのかは知らない。そう言うとナナは目を丸くして驚いた。
「ゼロはオルゴール ...
闘え
怠惰なる精神と
闘え
限り無い抑圧と
闘え
無知なる言語と
目に見えぬ陰に
敵は潜み隠れる
気附かぬ意識の中で
死神が手を ...
ほどいてあげる
君にそっと寄り添って
凍りついた髪を
ほどいてあげる
虚を見つめる瞳を
ほどいてあげる
固く結んだ唇はついばむように
拒む舌は包み込むように
ほどいてあげる
塞ぎこん ...
君に愛を捧げよう
行き場のない愛は
それなりに幸せな時もあったさ
変わらない心は
悲しみや孤独だけじゃなく
幸せを教えてくれたから
君に愛を捧ぐよ
片思いは
...
星形の 軟体生物 人と似た 僕は果たして 人に成れるか
ママがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたのはデイジー。
白いスカートが似合う女の子。
パパがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたはデイジー。
真っ赤な頬した女の子。
デイジー ...
冷凍庫には、あのときのライブの唄声を
飾らない歌詞を紡いだあの瞬間を
レンジで3分も過熱すれば十分
ヘッドフォン大音量で聞いているの
野菜室には、4月の桜の花弁を
憧れの人の隣に座ったあ ...
その道はたぶんちがうと思うんだけど
おまえのことは諦めているから
いや、諦めてるんじゃなくて諦めてないから
ときどきつまらなそうな顔をしているけれど
おれは祈って送りだしてやるよ
おれも誰か ...
初めてもらった合鍵は、アタシにはどんな物よりも高価に思えて嬉しかった。
今ではただの「馴れ合い」の間柄、あの頃を懐かしむアタシがとても哀しい存在に思えた。
「ガチャ」
今日で最後 ...
{引用=
ゆるやかに 見下ろした 深い夜の森は
慣れないおれには 凝った 闇の塊に見えた
あなたの 示す先から 遠く届く
波の 弾ける音で 崖の存在を 測る
ゆるい風にさえ 途切 ...
憂鬱さも手伝ってペンを持ちノートに向かう
何かが滲み出てくるようにペンはゆっくり動こうとするが
書き始めるきっかけとなった憂鬱さが
邪魔をし始めた
ぼやーっと壁に掛けた絵を観ていると
平 ...
ふらちなよみのくにから来る男は
死んだ者をむりやりたたき起こし
ふとどき者の口からなにごとか聞こうとする
その行為 その汚らわしい行為に
あしも ...
街路樹の葉はひらべったくなっていた
この街にはもう新緑はなかった
木々や草が精子のような匂いを送り出していた
女が買い物にいくのを女の部屋で留守番した
低層階だから木々の先端がガラス戸ごし ...
難破船が、出港する。船であるからには。海が。あるからには。心優しい、友人たちよ。惜しまないでくれ。わたしは。幸福とひきかえに、世界を。手にするのだから。
※
棒のようなものを、ふりまわす。 ...
オキナワの方々はほんとうに県外に基地を移設することを望んでいるのだろうか
普天間の普
普遍の普
普通の普
オキナワの方々の普
その普を
享受したくても享受できなかっ ...
1
小鬼、閉じこめた春雷
ささやきはインクに紛れて
その扉を通り抜けて、火の粉が散る
誘い込まれた、お菓子の家
小鬼をめくる
13ページ目、はじめまして。
2
小鬼、紙を食む梅雨
重なるように二つ並 ...
風に
吹かれながら
野原に咲いている
たんぽぽが
ひとつ
ひとつ
空へと
ゆっくり
飛んでいく
風に吹かれた
たんぽぽの
白い綿毛は
どこに
行くのだろう
ふわふわ ...
友達と
いるのだけが
楽しみだけでもなく
毎日を
友達と過ごすことが
人生でもない
自分だけの
ひとりの
時間があっても
良いんではないかな
たまには
ひとりで
のんび ...
花を
育てるように
心を育てていこう
心に栄養を与えよう
花を植えるように
夢を大切に
育てていこう
花を一つ一つ
植えるように
自分の道を
一歩一歩
進んでいこう
花 ...
若葉はしらない
なんにも、しらない
ともすれば己が生きていることも
すっかり忘れて揺れている
瞳のあかるいひとや
髪の毛のうつくしいひとや
ことばに潤いの満ちるひとたちの
名 ...
朝のニュースは昼頃には用済みさ
それでも心は揺れた正直だ
半日も持たない運命だ
それでも蹴飛ばす退屈を
一発頼むぜ
一発頼むぜ
何でもいいよ何でもいい
世界は待ってる
いつでも待っ ...
肩を寄せ合う店先 雨に濡れた君は太陽のように笑う
しとしとと 雨は全てを 濡らしてる てるてる坊主 願いよ届け
湿気を含んだ空気に 母の胎内を重ね 丸まって眠る
ある日王様が死にたくないと言った
王様は町に来る旅人すべてに聞いた
そう、不老不死の方法を
多くの人に聞いた
みな知らないと言ったり
知ってると言った人も世迷い言 ...
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない
誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、
愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない
きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ...
適当な理由をくっつけて
飽きたらそのへんに放り出して
腐ったリンゴみたいに
もう見向きもしなくなる
キモチよさが
理性のタガを吹き飛ばす
そのたびに
たくさんの残骸が
...
気まぐれな朝の光
乱反射に目を伏せる
檻に篭ったっきり布団を被り
立ち上がると眩暈
彼が 彼女が 貴方が…怖くて私が身を伏せる
背を向けたっきり窓硝子を見つめたっきり
外界 ...
もし
私が1人なら。
だからこそ
“言葉を知らないのなら”
私は考えることが出来たのか?
私は思考する事が出来たのか?
私は
こんなことを
...
あらゆるジャンル、それこそ垣根なく我が表現の道具として用いてみたい。
夢のような話でもあるが。。
詩に毒の
ありやなしや
あヽけふも
夜は闇ふかく
時はサラと次 ...
燐寸箱 長辺へにじり寄る春闇
燐寸箱 召されし少女の夢の続きよ
燐寸箱 耳奥に「場末」という死語のザラめき
「と・も・す」という行為の残り7〜8本
マッ ...
日付順文書リスト
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日付
大好きな詩人を紹介してみます 「安西冬衛」
非在の虹
散文(批評...
4*
10/5/23 21:14
rain
ロリータ℃。
散文(批評...
8
10/5/23 21:12
闘え
蒲生万寿
自由詩
1*
10/5/23 21:10
訪花
黒い翼
自由詩
1*
10/5/23 20:59
ハム
伽茶
自由詩
0
10/5/23 20:17
海の星より。
梨玖
短歌
1
10/5/23 20:01
デイジー
亜樹
自由詩
8*
10/5/23 19:36
the past in refrigerator
梨玖
自由詩
1+
10/5/23 19:33
おまえはどこにゆくのか
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5
10/5/23 19:25
KAORI
豊原瑞穂
自由詩
0
10/5/23 17:56
気だるげに無垢
空白さん
自由詩
5
10/5/23 17:49
虫取り網
小川麻由美
自由詩
4*
10/5/23 17:09
詩を遠ざけるための断章
非在の虹
自由詩
4*
10/5/23 16:54
6月
吉岡ペペロ
自由詩
7+
10/5/23 16:17
poetarot(魔術師のカード)保存版
みつべえ
自由詩
14
10/5/23 16:02
鳩の大義名分
吉岡ペペロ
自由詩
2+
10/5/23 14:53
書物の家
クローバー
自由詩
0*
10/5/23 13:50
風に吹かれながら
そよ風さん
自由詩
5*
10/5/23 13:46
ひとりの時間
〃
自由詩
2*
10/5/23 13:42
花を育てるように
〃
自由詩
3*
10/5/23 13:38
若葉はしらない
千波 一也
自由詩
2*
10/5/23 12:27
発汗
うつらつら
自由詩
0
10/5/23 12:15
あめ
ミツバチ
短歌
3*
10/5/23 11:54
王様と不老不死
無幻
自由詩
0
10/5/23 10:44
情熱の背中
吉岡ペペロ
自由詩
7
10/5/23 9:23
使い捨て
寒雪
自由詩
3
10/5/23 9:00
Lost world
相羽 柚希
自由詩
1*
10/5/23 7:59
解らないままの答え。
ユダ
自由詩
1
10/5/23 6:17
「グラン ボア(おおきな森)」 または内なる渇き
ま のすけ
自由詩
0
10/5/23 5:33
『燐寸箱(a matchbox)』 自由律題詠 2010.0 ...
〃
俳句
1*
10/5/23 5:01
3966
3967
3968
3969
3970
3971
3972
3973
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3976
3977
3978
3979
3980
3981
3982
3983
3984
3985
3986
3987
3988
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3990
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3992
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6.55sec.