1
いくつもの水際が交わる地点で、杉の木立が絶え間なく引用されては要約されている。切られた影をつぎはぎしてできた窓が幾重にも重なっては蒸発している。部屋の表情から捧げられた視力を集め忘れる。私は ...
とうめいな言葉は
とうめいな場所にたどり着く
ぼくの言葉はぼくに
あなたの言葉はあなたに向かう
自殺者の言葉は
ひえたアスファルトに砕け
預 ...
朝の風気持ちよく吹き庭に在り妻のことを考えている
光満ち彩りの良き花々を眺めて今朝は過ぎてゆきつつ
頬にふる光とかぜの圧力に春が夏へと向かうを知れり
微かなる鳥の声して風そよ ...
そのままでいいから
にじんだ風景の中にいる
僕を見てごらん
見上げてごらん
輪郭のない青が
君の瞳に溶け込んでいく
わかるだろ
ぼくはきみじゃないんだ
いい暇つぶしにはなった、なんて心にもない言の葉を吐いては周りを湿めはじめた5月
強がりさえ見抜く人もいないままにそれが悲しいとすらもぼやけないままに葉だけが青くなってゆく
繰り返していくうちに ...
とても幸せなゆめでした。
これ以上の幸せがないぐらい。
もう、泣いてもいいですか?
なにか壊れ物のように君は言った。
僕はそれに答えなかった。
それに答えれなかった、僕は。
...
寒い。とても寒い。
私の下には、黄色や茶色、中にはもう半分が土となっている葉の数々が
離れたくなさそうにしている。
葉はそれぞれ意味を持っている。
さっき落ちたのは「幸せ」の葉。下にい ...
約束のない午後のアルコールを飲みこんで、いつまでも片隅に疲れ果てさせられている。空に変わる缶の重みを感じさせられながら、窓の向こうに霞んだ黄色の中に、景色の匂いをかごうとしている。窓の彼方に広がる日曜 ...
うらぶれた仕事がえり
なんだか日も長く夜7時
微笑んでくれたのは
群青の空と
人工の光だった
否、色に名前をつけ
空をその名で形容したしゅんかん
空は人工そのものだったのだ
家路とはなんであろう
物 ...
{引用=
頭についていた紐は朽ちて
身体の紐は重さに耐えかねて千切れた
それは何かの始まりで
そして何かの終焉だった
}
自立を知らない人形の
糸が突然ぷつん と切れて
...
階段を降りる
チュニックのトップスに
風が吹き
ふわりと
ふくらむ
妊婦さんのようだ
もう
子をもうける
能力もないのに
なんだか
気がひける
チュニック ...
後悔を/森の奥へと歴史学のような眼差しで引いていく人
スコップを置き去りにした砂場から カイワレの芽が伸びてきました。
透ける陽のメトロノームを記録して/耳鳴りの止まぬ夜を綴じ込む//
...
だしぬいて
宇宙が空にせり出していた
影絵とは宇宙のこと
シンプルな微熱が続いてゆく
いつの日か宇宙の一隅で
孤独な嘘を吐き出している
だしぬいて
宇宙が空にせり出していた
愛しいとは悲しみの轍のよ ...
{引用=
不完全な過去 不確実な現在 無知な未来
・
カスタネットの赤と青が嫌だったから
いつも校庭のすみっこで地面に円を描いてた
繋ぎ目がゆるんで共鳴しなかったから
いつも答案用 ...
出張さきで夕方マクドナルド
夜は飲むなのにマクドナルド
巣づくりだけの夢を後にして
きみの白い蛇肌を調べている
人生の影絵が宇宙のようにも思えて
フィルムをまわす音しかしないのだ
宇宙いがいの光をい ...
朝の交差点で
信号待ちの学生が、友達に言った。
「本当の時間割を知りたい」
昨日話した老父が、僕に言った
「人の体の内には、星の数程の
細胞が、再生を、繰り返している」
...
五月の橋の上で
生まれ変わったら
何になりたいと聞かれた
ねことか
とりとか
雨の日の林の中の
きのこ
なんてどうかなあ
ぷつぷつとうたうたう
春の腐植の土たち
立ち上がろ ...
温かい、他界
高い高い
そこに込められた思い
さよなら、さようなら
いまは別の世界へ
さよなら、さようなら
また会えるまで
亡くなることはあっても
無くなるわけじゃない ...
どん・・・!と物音がして
窓の下には
雀が一匹蹲り、震えていた。
細い足も折れたまま
なかなか飛べずにいるようで
重い腰を上げた僕は
外へ出て、上着を脱ぎ
雀の小さ ...
僕にも使命はありますか
十字架にとまった蠅が
呟いた
失礼な発言とは礼を欠いた発言で
男も女も針の言葉で傷つけていた
おまえの愛しさばかりが人生の
80%の思い出になっちまって
思い出ばかりが人生のような暮らし
いちにち24時間狂う時計みたい
...
プリントの
連絡網の保護者欄
君のところも
女親だった
五月晴れの朝
雪が積もったら自然に落ちるように
高めに作った青い片屋根のてっぺんに
ヒキナギが二羽 歩いている
つがいでしか 見たことがなかったから
すぐ近くの電線にとまっている
カラスを ...
思い立って
あたしは
東京の山
奥多摩へと向かった
目指すは滝
滝に打たれたかった
少し前 ブログ仲間が
滝業に行ったことを
アップしてあり
興味がわいた
そこ ...
大きな病院へ行く
今では車ですいすい行く
たくさんの科があるけど
私は間違えずに
いつもと同じ科に
しかるべき物を提出する
嗚呼待つのは嫌だ
いくら壁に素敵な絵が飾ってあっても
い ...
奈緒の部屋のキッチンに
小窓から差し込む西日を受けて
ぼくに向かって微笑みかける
小型の洒落たミキサーが直立していて
到頭奈緒を奪いに来たのね。とつぶやいた
彼 ...
やったー!卓球だ。
ドライブかけて
ジャンピングスマッシュ
これでもかこれでもか
と打ち込む!
ストレス解消
あん畜生こん畜生
恨みを込めて
なんでもスマッシュ
受ける相手が可哀 ...
―Before Turning Off the Light―
君がメロドラマを失ってしまったらどうなる?操り糸が歯がゆいかくすぐったいか。感情の壁紙もしくは部屋のカーテン。地獄が太陽の傍だったなら? ...
背筋だけ 伸びきった
お兄さんに ローズマリー
髪の毛だけ フェアリーな
お姉さんに マグノリア
私を捜して
私を探して
すみれの花びらの中に
林檎の根の下に
私を ...
微かに発泡する空気の後味と
聞き覚えのない鳥のさえずりが
夢の波打際を漂う意識の
頼りない輪郭をなぞっていった
縺れ合った昨日までの経緯が
きれいに解けたような錯覚を
心地良く引き ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
探索
葉leaf
自由詩
4
10/5/28 10:32
なまえのない言葉
草野春心
自由詩
2
10/5/28 9:40
夏へと向かう
生田 稔
短歌
3*
10/5/28 9:40
Regret
寒雪
自由詩
1
10/5/28 5:30
梅雨
Mかわ
自由詩
0
10/5/28 3:51
もう、泣いてもいいですか?
らふぃん・ど...
自由詩
1
10/5/28 2:41
木
izumi
自由詩
0
10/5/28 1:36
黄色の、色
番田
自由詩
0
10/5/28 1:15
群青の回廊
吉岡ペペロ
携帯写真+...
6
10/5/28 1:05
light
三上あず
自由詩
1*
10/5/28 0:47
チュニック
森の猫
自由詩
2*
10/5/27 23:51
木漏れ日カメラ
ことこ
短歌
20*
10/5/27 23:44
だしぬいて
吉岡ペペロ
携帯写真+...
2
10/5/27 23:36
未慣性モーメント
高梁サトル
自由詩
21*
10/5/27 23:24
宇宙いがいの光
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
10/5/27 23:23
老父の言葉
服部 剛
自由詩
5
10/5/27 23:20
五月の流れる水の上で
オイタル
自由詩
9*
10/5/27 23:20
他界
雄太
自由詩
0
10/5/27 23:17
消えた雀
服部 剛
自由詩
1
10/5/27 23:09
使命
曲がり屋レオ...
自由詩
4*
10/5/27 23:07
さよなら
吉岡ペペロ
自由詩
2
10/5/27 22:58
母子家庭のブルース
TAT
短歌
1*
10/5/27 22:08
二羽と三羽
砂木
自由詩
5*
10/5/27 22:03
滝業
森の猫
自由詩
4*
10/5/27 21:58
待つということ
小川麻由美
自由詩
4*
10/5/27 21:40
接吻
三田九郎
自由詩
1
10/5/27 21:27
念願の卓球
ペポパンプ
自由詩
4*
10/5/27 20:50
ツイート無作為接続詩100514
吹雪
自由詩
2
10/5/27 20:12
雲よりわたあめより乳色な
黒乃 桜
携帯写真+...
3
10/5/27 20:11
朝
nonya
携帯写真+...
5*
10/5/27 19:57
3973
3974
3975
3976
3977
3978
3979
3980
3981
3982
3983
3984
3985
3986
3987
3988
3989
3990
3991
3992
3993
3994
3995
3996
3997
3998
3999
4000
4001
4002
4003
4004
4005
4006
4007
4008
4009
4010
4011
4012
4013
加筆訂正:
混ぜる
/
山岸美香
[10/5/27 21:16]
ちょっとだけ変えました。
7.01sec.