【SEASON'S COLOR】



 散りゆく花びらの後に色づく樹木の緑の鮮やかさ
 そしてまた新しく生まれ変わる季節
 世界が蘇り君を導く

 暑く照りつける太 ...
 「ねえ、嘘をつくってどういう心境なのかしら」
その問いは真夜中の公園にとてもふさわしいものであるように響いた。それはここが春の盛りをすぎて眠りこんでいるような公園だからでもあり、僕と彼女のあいだに ...
春は、未だ寒く。なりそこないの私たちは溶
けることも出来ずにいます。雨が降ればもう
少しですか。非常階段に押し込められた人た
ちが、境目を見失って何処にも行けずに。溶
け始めた掌を胸に当てて、 ...
あの子のあだ名は赤リュック。


これは自分の中での共通のあだ名。



いつも赤いリュックを背負って


授業中も、美術の時でさえ

それを手放した所を見たことが ...
がらくたに音を立てた雨は 
まばらに窓を濡らしただけで 止んでいた
真っ直ぐな風が一通り
花弁を泥の上に 押し退けた後だった


冬よ去らないで


夜よ 
暗がりのまま
...
*愛煙家*


必ずしも手に入れたいわけがなかった
セブンスターを燻らせながら
ただ欲しいと喚いてみたい時もあるだけ



*双眼鏡*


薄いベールをくぐった ...
金属を叩く音が
全部で三つ

離れすぎず
また、求めすぎない間
充分で理想的な関係

重要なのは音色
振動する空気も
重すぎないのがいい

単純な規則性と
各々は直に影響し合う ...
花は土地から切り離されると
すこしずつ死んでいく
生まれた土地から切り離されて
まず工場へ送り出される

仕分ける熟練した腕が
花をつかみ花を矯め
生まれた土地から切り離されて
箱詰め ...
もし僕が
感染したら
きみたちは
ちゃんと僕から
離れて逃げて
一定の
ノイズとリズム
それはまだ
頭の中で
声にできない
教室に
きみがいなくて
どうすれば
これからずっと
生きていけるの?
 ラジオで知らない歌が流れる

 ステイ、ウイズ、ミー

 なんておそろしい言葉
 ほとんど、呪いのようだ

 愛が、きっと怒りに震える

 明日が、きっと世界を見放す

  ...
この地球が
ビー玉だとすると

この世界が
てきとうに描いた
誰かの下手な落書きだとすると

上手く辻褄合わせが
出来ると私は思うのですが

皆さんはどう思いますか?


...
小学校の紙飛行機ブームのとき、
校庭からすこし離れた水飲み場で、銀杏を見上げて考え込んでいる少年がいた。
風に乗りすぎた最高傑作の機体を枝に引っ掛けてしまったのだ。

少年はカバンから堅めの紙 ...
たとえちっちゃな金魚だけれど
私の心を支えてくれる
死んでしまいたいと思うときも
何年も私と一緒に過ごしてくれた金魚が
勢いよく泳いでくれるのを見ていると
この子たちをちゃんと私はお世話でき ...
あなたはここで生きなさい
あなたはここでしか生きられない

そう言われたわけでは
ないんだろうけれど

ビーチで遊ぶ人たちは優しい
それは見てるだけでもわかる
もうずいぶん昔のことだけど、
中学生のとき2つ年上の友人と一緒に下校してた時期があった。
彼は色白で線の細い、ちょっと有名な変わり者だった。

どう変わっていたのかはうまく説明できないけれど
...
{引用=さよなら}
無機質な電話の切断音が耳を突く。

彼の優しい声音を思い出しながら その最後の一言を口の中で反復する。
ふと 喉の奥で焼け焦げるような熱を感じた。
痛い。 こぽり。 溢れ ...
雨がずっと降ってるから
詩なんて浮かばないんだよ
こんな夜は言葉だって
しめって重くなるばかり

春ってだけでしんきくさくなるというのに
この寒さで花も散ってしまった
遅咲きの桜もこの雨 ...
みんなきっと騙されているんだ

カレーに福神漬は決して合わない

これが俺の知っている真実だ
「夏が逝ってしまう…」

ジム・モリスンは歌い

そして彼も逝ってしまった

私は逝けないと同時に

何処にも行けない

思いは飛び立つが

私は此処にとどまる
...
{引用=



ただただ白い部屋で
打ち寄せる雨を聞いている

恋人は壁に向かって立ち、
このキューブに広がる柔らかな影だけがわたしの在りかで。
降り続く水分を
冷えきったグラスに ...
インテリぶる人間が嫌いだから
愚かしいふるまいをすることにしましたと宣言して
まずメスシリンダーを
雄シリンダーとよぶ
オスシリンダーと

明確な間違いをかさにかかって攻め立てる豚野郎の
...
冬のよる

二人で歩いているとき

あの有名な星座の

みっつ並んだ 星をみつけた


ぼくが君に

ほら、といって指さすと君は

わぁ、と言って見あげたね


星を見 ...
僕は
彼女の迷路で
もがいている


迷路の中は
なんともひどくて
彼女の人格そのもので
進んでも進んでも
先はレンガばかり
その上
後ろからは
彼女の飼っている
ド ...
長身の SALLYの手つかみ 背後から ジェットスキーを 操るように 春なのに 指先凍え 泣いていた ため息の花 部屋に溢れる



柔らかな あなたの文字に 愛溢れ 「元気ですか?」に 返事を書けず
そのちいさな背中は全部しってるの きらきらおでこにそっとくちづけ


あたしにはあなたになにか伝染せるの きみにもらったインフルエンザ


ようせいが春のおとづれ告げる音 きみの大きなくし ...
遠い天体から

ひかりが届いている

それはぼくから見れば

永遠と

言ってしまいたくなる距離だった

そんなに離れていても

引力など働いているのだろうか




...
たんぽぽの綿毛とんでゆく
私がふーっと吹いたから
可愛い茎を
一番上の引き出しに入れて
鍵をかけるんだ

それでも
引越しのときに
机は置いてきた
砂だらけの空き家に

春はきら ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
SEASON'S COLOR綾瀬たかし自由詩110/4/23 0:36
薄く、淡く、確かに。灯兎散文(批評...010/4/23 0:34
流水霜天自由詩410/4/23 0:25
赤リュックサワメ自由詩1010/4/23 0:20
未明 / ****'99小野 一縷自由詩9*10/4/23 0:12
メビウスの輪ロリータ℃。自由詩410/4/23 0:08
三つの音瑠王自由詩10*10/4/23 0:04
花工場から出荷され瀬崎 虎彦自由詩410/4/23 0:03
dream catchermizuno...短歌410/4/22 23:46
over短歌310/4/22 23:34
moved短歌210/4/22 23:18
stay with meOhatu自由詩310/4/22 23:08
なら何が正しいのか?ユダ自由詩210/4/22 22:35
paper flightermizuno...自由詩310/4/22 22:29
生命桜 歩美自由詩4*10/4/22 22:27
santa monicamizuno...自由詩310/4/22 22:24
white clover自由詩210/4/22 22:22
清純エゴイスト愛心自由詩5*10/4/22 22:17
涙雨朧月自由詩510/4/22 22:03
真実しろう自由詩1*10/4/22 21:45
Who am I ?蒲生万寿自由詩2*10/4/22 21:02
ハレーションあぐり自由詩4*10/4/22 20:26
雄シリンダーa自由詩110/4/22 20:10
みっつ並んだ星くろきた自由詩610/4/22 19:27
彼女の迷路寒雪自由詩010/4/22 19:17
Long Tall Sallyハイドパーク短歌4*10/4/22 18:38
春なのにミツバチ短歌4*10/4/22 18:36
よっつはちはちよん短歌3*10/4/22 17:42
遠い天体吉岡ペペロ自由詩1410/4/22 17:21
たんぽぽの季節木葉 揺自由詩710/4/22 17:15

Home 戻る 最新へ 次へ
3960 3961 3962 3963 3964 3965 3966 3967 3968 3969 3970 3971 3972 3973 3974 3975 3976 3977 3978 3979 3980 3981 3982 3983 3984 3985 3986 3987 3988 3989 3990 3991 3992 3993 3994 3995 3996 3997 3998 3999 4000 
8.25sec.