川に落ちた。
ゴルフ場は光を放ち、点を消した。この世から、
あの世まで。それでも闇は、この世からあの世までを溶け合わせる。
触れる、ゴルフ場の光。
飛んでこない、ゴルフボール。
びゅん、びゅ ...
「さみしい目だね」って耳掃除の時 かかとの痛みで目を覚ます
起き上がって見ると 猫がかじりついている
しっしっと追い払う
そしてまた夢に戻る

夢の中でわたしは井戸のそばにいる
これから家に帰るところで
桶を抱えて立ちす ...
沈黙が支配するこの食卓に
鎮座するピーマンは
この世の無常を憂う

ベジタリアンの王様だ。
当たり前のことを
当たり前にやるのが
当たり前な人間だとしたら
当たり前なことを
当たり前にやれない
私という人間は ヒトではないのかな

認めたくないけど そうなのかもしれ ...
「神の定めに従って、わたしはあなたを妻とします。
 今から後、
 幸いなときも災いのときも、
 豊かなときも貧しいときも、
 健康なときも病気のときも、
 あなたを愛し、あなたを敬い、あ ...
プラスチックスケルトンのドル箱を撃つ銀玉の雨音に

バラバラとやかましく鳴る確率変動の音に



俺は俺の二十代を捧げ



おばけにツバを吐き

ラオウを天に還し ...
小さなライオンが路地裏で死ぬ頃
サバンナは青かった。
薄暗いゴミ箱で響く遠吠えは
誰も返さないまま
積み重なってコンクリートにヒビを作る。

 足首を
 引きずって
 口を開けるんだ
...
1人ひとりきりバスは最終
こんなときは歌ってみる
コーヒーと満足と"Bah, humbug."
見てあいつあたしと同じ

夜風が抱きに来るから断る
指先からは涙も散る
...
おとうさん、
首をひねるたびに
うわごとみたいに
「痛いっ」、「痛いっ」っていうの
がなんでか、なんでなおらないのか、よくわかりません、
ほんとうにいたいときしかそういうこと、くちにださない ...
空と海の境界線が曖昧な場所

「思考の海に溺れていたいんだ」
理解できなかった貴方の言葉を今 思い出している


わかりたいと想うことすら許さずに
唯一を願う私に唯一 嘲笑を向け ...
一人が好きなわたしも
一人が嫌いな私も
わたしだから
嫌いになんてなれないの

わたしがわたしを嫌いになったら
お仕舞いだもの
 
 
世界の果てに
ベッドがひとつ
ぽつんとある
父が横になっている
わがままばかり言って困る、と
母から連絡を受けた僕が
その隣に立って
父を怒鳴りつけている

親に向かって ...
道端の猫を見つけて
ふわたろう と名づけ
愛玩しようとするが
逃げられたので
自分が
世間から拒絶されていることが分かった

ねこたろう にすればよかった

世間との感覚のずれが行動 ...
 日常を打破すべし
化粧品の広告がさけぶ
職場までの16分間を、
毎日同じ車両と場所で
わたしは、雨の気配を
見なかったことにする

 日常を打破すべし
ここは戦場ではないが
戦いは ...
もっともっと
わたしに教えて

あなたが感じたもの
思ったこと

そのすべてを
わたしに教えて

どうか
どうか

すべてを


朽ちる前に
残しておきたいの
...
いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた

気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ

ああそうだ
この頬を ...
静かに座っていると

窓から心地よい風が入り

部屋の隅々を通り抜けて行く

日は部屋に満ちたと思えば

陰に染めたり

その変化は絶えず移り行く

耳に届くは
...
 光さす朝の机に聖書読み部屋にみち満つベートーベン

 愛する妻は仕事に出一人聴く交響曲第四番
泣いていることに気づいてほしかった 高い背中がやさしく揺らぐ


いつも無表情の君をゆるませる春の気配に嫉妬している


そのときがきたらやさしくころしてね 桜のにおいをまとうひとよ

...
眩く目を瞑ってしまうほど金色のメッキ
林檎の赤を恐れ隠そうとするファントム
時の雨は降り剥がれゆくあなた達よ
今度は水を金にして流れゆく行進を

既にあるものの存在を誰が否定できよう
目覚 ...
清水には時々出掛けた
中学から高校を卒業する頃までは
静岡に最も近い隣の市(し)だったから
中学の時 清水港線や静鉄清水市内線に一人で乗りに出掛けた
母親の買ってくれたコニカのカメラに
怪し ...
死んだ後もしばらく
髭は伸び
爪は伸びた
倒産会社の残務整理のように
皮膚はとまどいながら惰性で仕事をした
死が内側から行き渡るには
相応の時間がかかった


この人の腹を拭う
動 ...
 あたしもさあ

 正義の味方
 っつか
 そのアシスタントみたいなん
 演ってたことあるんよ

 んにゃ東映の
 あの業界じゃホントに主流の
 宇宙刑事
 とかじゃなくてさあ
...
たんぽぽの種を舌に載せて
そっとブランデーを流し込む。

夜が更けて
午前二時の時報をラジオが告げるとき
僕はこの世の終わりを視る。
冷やし飴
蕨もち
小さな漁船と
おじいちゃん

ゴツゴツした
大ぶりの自転車に
おじいちゃんは
僕をちょこんと乗せて

潮のかおり
おじいちゃんの
仁丹のかおり

引き潮の ...
どんなに世間を知っていて
言葉で恐怖を並べても
きみ言う”へいき!”にかなわない

どんなに世界を調べてて
理屈で知識を並べても
きみ言う”なんで?”にかなわない

どんな ...
 

繋ぎそびれた手はあてのない旅に出る前にポケットにしまって、
聞いていなかった話の続きを頭の中で作って笑う。
どうしたの?なんて言われる前に糸口を爪で引っ掻いて剥いだ。
患っている。百も ...
宮沢賢治とは

修羅である。自分の存在を青い有機交流電灯の照明だとする。
人を食らって生きて行く。
焼身願望
人のためとは
赤い眼をした鷺の視線
己 誰かの視線
カンパルネルラの自 ...
なんとなく

うそ、みたいな気がするの

一緒にオムレツ食べたり

れんげの花道歩いたり

刹那は、永遠

永遠は、刹那


そうよ

そうじゃなきゃ

お月さまが
あんなに輝くはずはないもの
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
川に落ちる。ブライアン自由詩110/5/1 0:24
無題しみまん川柳3*10/5/1 0:15
追放春日線香自由詩410/4/30 23:58
乾涸びたピーマン冬野 凪自由詩3*10/4/30 23:47
悲劇のティアラ朧月自由詩410/4/30 23:45
創書日和「清」 清廉の人逢坂桜自由詩3*10/4/30 23:39
張りなTAT自由詩010/4/30 22:48
遠吠えが回るまで亜樹自由詩210/4/30 22:38
星が死ぬのはみんないない時nick自由詩3*10/4/30 22:24
おとうさん、「痛いっ」ってささるわ美砂自由詩4*10/4/30 22:22
青に魅せられた、のはゆず自由詩1*10/4/30 21:28
微笑自由詩1+*10/4/30 21:01
世界の果てたもつ自由詩23+*10/4/30 20:34
チョールヌィイ オリョールa自由詩110/4/30 20:05
空席のためのルーチンワーク月見里司自由詩110/4/30 19:57
テル.ミー.モアセルフレーム自由詩010/4/30 19:23
裸足のブリキしろう自由詩9*10/4/30 18:29
時運蒲生万寿自由詩2*10/4/30 16:26
朝の光生田 稔短歌310/4/30 16:00
春の気配に嫉妬七波短歌310/4/30 15:29
剥がれて尚も行進する金色の瑠王自由詩4*10/4/30 13:58
創書日和【清】清水大村 浩一自由詩1*10/4/30 12:52
創書日和【清】拭清自由詩4*10/4/30 12:50
女宇宙刑事藪木二郎自由詩0*10/4/30 12:33
たんぽぽ冬野 凪自由詩010/4/30 12:06
楽園大木円盤自由詩7*10/4/30 10:36
かなわない仁惰国堕絵師自由詩310/4/30 10:35
水族館百景雨を乞う自由詩110/4/30 10:29
賢治 Kenji MEMO……とある蛙自由詩6*10/4/30 9:49
満ち欠け風音携帯写真+...110/4/30 9:41

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加筆訂正:
星が死ぬのはみんないない時/nick[10/5/1 0:17]
少し修正
剥がれて尚も行進する金色の/瑠王[10/4/30 16:29]
さらに修正ごめんなさい
剥がれて尚も行進する金色の/瑠王[10/4/30 16:04]
最後の行追加
4.47sec.