まだまだ冷たい春風のなか
緑は空を探しはじめる

それがやがては
海のように満ちてゆくのを
なぜだかわたしは知っていて
そのことが
解く必要のない不可思議であることも
なぜだか ...
いわゆる「現代詩」というカテゴリの中では、現代詩vsポエム、紙媒体vsネット、朗読vs黙読、というような対立が薄い地殻の下に蠢くマグマのように潜んでいて、キラウェア火山のように断続的に地表にマグマが噴 ... 偽りにきみをつないだ
海岸は
もう恋人のなきがらのよう
的外れ
期待外れ
とんだアバズレ

ブラックホールの向こう側へ
行き先は中国
ウォーアイニー

バスキアが叫んでる
俺だっ
ピカソが言ってる
僕だっ
北斎が洩らす
私だっ
...
老いたれば母は苺に喰ひついて
   
       赤き果汁をだらだらとこぼす。




とんかつもたまに食ひたし施設なれば

       母のきもちはわかれども黙る。


...
街の明かりも消え
セブンイレブンの明かりだけが目立つ
私は腹が減って
カップ焼きそば
大盛りUFOを
買いにやってきた
本当にUFOでもやってくればおもしろいのに
地球に人間が住んでいる ...
塞ぎの虫が騒ぐ
中空さらに燃える皮膚
林檎のアップリケにより
枯草ズボンは繋がっていた
くちびるを切ったわけは
大きい風と擦れたから

{ルビ暈=ハロー}に粘糸下がり
七夕の短冊が揺れ ...
気づいたら6畳の部屋に紫陽花が咲いていた

足の踏み場もないくらい無数に
通常よりも小さめの

紫や青が溢れてゆれる

足に触れる先から、ほろほろとくずれ
空中にふわりと浮かぶ

...
顔の半分があつい
まだ冷たい机に頭をのせて
流れる雲を見る
まぶしい
顔の半分があつい
窓を少しあけて朝の風をあびる
まぶしい

おはよう

おはよう
りんごをむいてゆくと
白のりんごになって
赤のりんごはぺらぺらの
シートにかわった

僕は白いりんごに驚いてしまって
赤のシートに名残惜しそうに
名前をかいた

りんご ...
高台には屋敷が立ち並び

たっぷりとした敷地の中に

余裕ある構えの家

庭も広く松、竹、欅と

幾つもの樹木を植え

その敷地を俗世と断ち切るべく

高い壁がとり ...
灼熱の片隅で
擦れ合う声とこえ
喧噪が
水のように
ふたりを追いかけてくる

ことばが
喧噪に濡れながら
絡みつく薄い皮膜
喧噪が証明する
わたしたちは一人という事実

けれど ...
遠くからみているうちがきれいだな ベットサイドに花が置き去り 女は男に従うべきだ
角を出してはいけない。
女は愚かで弱いものである。
家庭が丸く治まらない。

女は法にしがみつく
法は人の為にあるもので
人が法の為にあるのではない。
法は破るため ...
一匹の猫が毛をくわえてなめながら
道路端で毛づくろいをしている
通り過ぎる車の行き先をどこかしれっと見つめているようで
彼の行き先は誰も知らない

道端で死骸となった小動物をいく度も見て ...
はじめに

僕は一切の宗教を信じていない。信じていないのは、いろいろな宗教にかかわり合いを持ったから。だから、信じてはいないが、影響はされている。小学校の6年間の夏休みの自由研究を仏像研究に費やす ...
あんこあんこあんこあんこあんこ
あんこあんこあんこあんこあんこ

ぼくは何故あんこを5回ずつ
計10回もあんこと唱えているかわかるかい?
それはだね、尻尾まであんこたっぷりのたい焼きを  
...
好きになれないことが
かなしくて さびしくて
人に恋をした

一方通行でもかまわない
恋に恋してるだけ? 上等さ
何でもいいから
あなたを愛させて
『心を打たれろ』

そう書かれた紙を僕に見せて

君はこう言った

『詩を書いてみたんだ』

僕は成程本当の詩とはこういうものだったのだなと

妙に納得して ...
  第一幕 (森の妖精たち)

   矢継早に、四方より登場

わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり

わたしは、黄色―― ...
 
 
朝、食卓の上に
動物園があった
雨が降っていた
動物たちは雨に濡れて
毛が硬そうに固まっていた
わたしは雨に濡れないように傘を差し
立ったままトーストを食べた
動物たちはわた ...
堆積した都市の底で
雨が流れる音だけが
きこえていた

錆び鉄の壁に
ケーブルで接続されたコンソールの
身体が明滅している

エピローグ
いつか見つけるきみの姿に
想像力がとど ...
一人部屋

初号機みたいな

咆哮で

君の名を呼ぶ

今更の夜
例えば二分の一の確率だけ
の君がいる
それは僕かもしれない
ふたを開けるまで
どちらの君がいるのか
あるいは僕がいるのか判らない
もちろん半分だけの君と僕が
キカイダーかバロムワンかダブ ...
君のこといずれ知らない僕に成る
僕のこといずれ忘れる世界に成る
観覧車密室の空虚が心地よくひと時忘れるこの恐怖

遠足の山でふわりと風が吹くときに感じるこの恐怖

真下へと落ちる夢さえ起きた時からだが震えるこの恐怖
六畳半の部屋は水に溺れてて
家具は全部濡れてしまった
ああもうきっとテレビとかは、映んないね

大好きな猫のぬいぐるみには鱗が見えてる
彼に貰った指輪にはヒレが生えてる
毎月買ってる雑誌は ...
とりあえず、ビルの屋上にいくと柵をまたぎたくなるが、
それは開放感をあじわいたいから。
落ちたらすぐしぬ場所のそばで無防備に立っていたいから

そしてふらっと近所のそば屋に行けるような感じで
...
かなしみは背景を選ばずに訪れては去ってゆく
行き違う遠い君の記憶も波よりはやく消し去られて
時を刻む音と目に映すことの出来ない未来が
寒々しい部屋の闇に深さを増していくばかりだ
俊太郎の詩集を読んだ
俊太郎の詩集を読んで
なにか気のきいたことを書いてやろうとおもったのだけれど
なんの感興も泡沫のようにはたちのぼってこなかった


きのう
街の昔の写真 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
穀雨千波 一也自由詩4*10/5/9 0:25
現代詩カテゴリのジャンル分化に関する考察しろうるり散文(批評...6*10/5/9 0:13
farewellmizuno...短歌110/5/8 23:30
抱えてOz自由詩210/5/8 23:24
食ひ物と母非在の虹短歌2*10/5/8 23:15
_りょうりょう自由詩110/5/8 23:09
熱帯夜とワームホールゼロスケ自由詩210/5/8 23:08
ひとりで泣きたい日暗闇れもん自由詩010/5/8 23:05
おはよう自由詩110/5/8 22:53
りんご園朧月自由詩310/5/8 22:18
立場蒲生万寿自由詩0*10/5/8 21:32
『喧噪』あおい満月自由詩9*10/5/8 21:22
スパンコールラブ朱印短歌110/5/8 21:13
FOOLISH HEARTペポパンプ自由詩4*10/5/8 20:31
しれっとかんな自由詩5*10/5/8 19:54
死後の世界についての考察プル式散文(批評...3*10/5/8 19:49
あんこあんこあんこ(略)冬野 凪自由詩2*10/5/8 19:13
ないものねだりゆず自由詩1*10/5/8 18:38
TAT自由詩3*10/5/8 18:15
春めく色たち ★atsuch...自由詩13*10/5/8 17:57
長電話たもつ自由詩810/5/8 17:38
mercurymizuno...自由詩510/5/8 17:35
今更の夜TAT短歌1*10/5/8 17:06
こころ はんぶんAB(なかほ...自由詩310/5/8 17:04
記憶梨玖俳句010/5/8 15:36
acrophobia短歌3*10/5/8 15:31
水族館部屋自由詩310/5/8 15:23
日々にドレッシングを パラソル自由詩110/5/8 14:40
プロジェクション瀬崎 虎彦自由詩2*10/5/8 14:05
みつけられないものってなんだろう石川敬大自由詩610/5/8 10:41

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加筆訂正:
食ひ物と母/非在の虹[10/5/8 23:16]
字句修正
4.55sec.