ビネガロンってかっこいいよね
と恋人が口にした地下鉄の中で
家に帰ってパソコンを立ち上げ
ビネガロンを調べてみたらあら

サソリモドキというクモみたいな
サソリみたいな凶悪そうな生き物
...
わたぐもみたいなシュシュが似合う女の子だったらふられなかったの?


ふるえる携帯をベッドに沈めて何事もなかったかのように


本当は何もかもめちゃくちゃにしたい気分なのです 言わないけど ...
言葉よ、さようなら
わたしの中に、在ったものが
まったくちがう世界へ、ゆくのです

イメージや感情や
そういった、見えないものが
見えるようになって、現れるのです

意味を持たされても ...
さく

種から育てたツマベニが咲いた
雨の季節が過ぎた庭先
種から育てたうちの娘が
爪を赤く染めて
わたしにさわらないで
と言った
弾ける前の赤い唇


くつ

爪先と踵が硬 ...
君は
どうして
ここに来たの?

もう

君を
抱き締めて
あげることなど

私には
できないというのに


毎日

毎日

手を
伸ばしたくなる

この手で ...
それは、うす紫色に、妖しく 輝く。

 静かな夜でなくてはならない。砂糖と塩とに出会うのは。
 シーン と、音のする満月の夜なら、なおさらいい。俺たちが、狼そのものになる満月の夜、
  砂糖と ...
歪んだ世界の圧力で
硝子の心臓は悲鳴をあげる

そんな悪夢は跳ね飛ばそう
僕と君と猫のために

空虚で満ちた風船は
遠くまで蹴飛ばしてしまえ

掛け違えたボタンは
思い切り笑い飛ば ...
語られた台詞は
ため息の泡立つ場所のものだった
笛が口から溢れて
音楽はきっと鳴らされた
大いなる歌は帰らない

記録された言葉が
私の足元を祝福が照らして
私を導いた 私が集まった
...
手探りで進む。
時間は駆け足で進み
距離は微々たるもの。
でもそこには
駆け足では残せない
着実という足跡が
残されていく。
一匹は
左目の無い老いぼれで
もう一匹は死もイトワナイ
切れるのではと、怯えるより

切れたら、繕えばいいと

わたしは、そのつもりだ
お前の熱意と信じる気持ちだ


愛が足りないんだよ
いきなりバイブなんて相手に失礼だろ
まず世間話から入れ



ダッチワイフってさ なんか悲しくなっちゃうよな ブサイクだし ...
他人が優秀なのは何らかの罰であることが分かった
自分が褒められず他人が褒められたり
他人が主導権を握ったりするのは
明らかにおかしい

自分は世界に一人しかいないが
他人はたくさんいるので ...
決して美しい訳ではない
スラッとしていて
セクシー
という訳ではない
とても健康的なのだ

筋肉質と言うわけではない
あるいは
その足は
職場と家の
往き来程度にしか
行使されな ...
 修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
 しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
 ただ、
 夕映えから派生する杞憂 ...
砂漠ならばいい
砂漠のヒキガエルのおなかにシリアルナンバーが
あったというならあったのだろう
アーティフィシャルなヒキガエル

けれども日曜日の遅い夕方
ふと目をやった河原の石に
なぜバ ...
ぼくは
暴力をふるってみよう と思う
だれにも許可を
求めないで
机の脚を
蹴ってみる
いい?
なんて聞かないで

のどのバイパスを
汗が下っていく
ときおり雲が
道を外れて光 ...
コウモリが泳いだって、
ネズミが空を飛んだって、

いつしか僕ら驚かなくなった

生きる理由は失したけれど
生きる意味なら此処にある

生きる理由は失したけれど
生きる意 ...
落ちて行く日だまりの言葉を書留ようと伸ばした指先に触れていた昔の私の頭皮
とてもさらさらとしていて、若草の香りが気高く流れていたから私は意識を手放さずに済んでいた


太陽が月にかじりつく ...
夕焼けが夕闇に変わる頃
僕のタメイキと一緒に
物憂げな三日月が昇っていく

二酸化炭素で充ちた空は
ますます息苦しくさせる

人込みから出る脂の臭い
汚水のようなまずいコーヒー
死亡 ...
  ジャングルジムのぽつんとある
  くらい公園
  ここが最後だ
  ここからこころはどこへもゆけない



  ざらついた月の下で
  気がすむまで
  煙草を吸ったら
...
 あめんばうの生み出す水の陰ひかり

 弥陀堂の板目をそむく素足かな

 だだちゃ豆和紙を透かして寄る灯かな

 風舐める{ルビ火蛾=ひが}なき夜の{ルビ虫媒花=ちゅうばいか}

 舟 ...
扉の向こうで
君は待っていたのだろう
扉の開け方が
分からないのだろう
それとも
開けないと決めてしまったのだろうか
そして俺は
諦めの悪い男なのだろう
扉を前に
向こう側の君に声を ...
  爪の
  ニオイをかぐ
  わたしがまだ
  わたしであることを
  ひそかに確かめる


   +   +


  舌で
  前歯の裏側を
  トトトと叩く
  さも大 ...
  場所前の濡れて八日の飾り哉   ま のすけ
   *「八日の飾り」…仕舞われずにいる七夕飾り


  サイコロも元は神事と拗ねている   〃



  親方も子方もありて相撲界 ...
開け放たれた窓からは
初夏の高台から望む
雨上がりの小さな街が一望出来る。

マッチ箱のような小さな家には
色とりどりの屋根が
張り絵のように
斜面にへばり付いている。

空は真っ青 ...
強くないって私は惑うけど
それでいいんだよ
強いと私にあなた
依存してしまうから

弱いなってあなたは笑うけど
それでいいんだよ
強いとあなたに私
依存してしまうから
...
墨色
窓が悲鳴をあげる

どうせ また雨さ

会いたくても会えないよ
きっとこれも誰かの策略

悲しくなって泣いたら
一層 窓が声をあげた

悔しいから
マリーアントワネットに ...
ベッドの上で背中合わせに座る
言語で相手を欲情させる
触れずにイかせる

卓球のラケットを2本用意する
ベッドの上で向き合って座り
体表を叩き合う

男の尿道に万国旗を仕掛ける
女の ...
そんなに自分の躰を切り刻まないで

鮮血がほとばしる
その朱(あか)は誰を救えるの?

傷だらけの躰
息も絶え絶えで
何を生き急ぐの?

静かに語る唇は
私がそっと塞ぐから
もう ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ビネガロン瀬崎 虎彦自由詩4*10/7/11 3:12
チェリーソーダ七波短歌010/7/11 3:03
「言葉よ、さようなら」ベンジャミン自由詩5*10/7/11 2:16
さくつきみやま Ⅱ木屋 亞万自由詩3*10/7/11 1:14
小さな光こころゆくま...自由詩310/7/11 0:57
「従順な正解」のためのデッサン草野大悟自由詩1*10/7/11 0:25
まるうずら豆自由詩210/7/11 0:09
_nia自由詩210/7/10 23:06
step firmly美琴自由詩110/7/10 23:04
泪橋の犬TAT短歌2*10/7/10 22:39
わたしたちの糸殿上 童自由詩11*10/7/10 22:37
春・夏・恋・冬akb48自由詩010/7/10 22:24
なんらかの罰a自由詩110/7/10 22:18
健康的な足Oz自由詩310/7/10 21:52
散在しつづけるきざはし豊島ケイトウ自由詩7*10/7/10 21:38
バーコード、河原のとある一つの石に海里自由詩2+10/7/10 21:30
ぼくの暴力オイタル自由詩1+*10/7/10 21:30
ロストワンダー秋助自由詩1*10/7/10 21:26
回顧ゆるこ自由詩210/7/10 20:43
三日月の魔うずら豆自由詩210/7/10 20:42
ジャングルジム草野春心自由詩4*10/7/10 20:07
『過夏幻影』 より抜粋 (二十句)ま のすけ俳句1*10/7/10 19:53
door黒い翼自由詩3*10/7/10 19:09
『だから身体カラカラだ』 [五行歌作品]ま のすけ自由詩2*10/7/10 16:52
『神事有情』 (川柳・辛口一献)川柳010/7/10 16:36
この街……とある蛙自由詩12+*10/7/10 15:30
非自立性依存症候群秋助自由詩010/7/10 14:04
七夕なんていらない緋月 衣瑠香自由詩3*10/7/10 13:46
愛の実践講座salco自由詩6+*10/7/10 12:58
cuttingれもん自由詩110/7/10 12:34

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