落ち着いて。死はまだそこまで来ていない。
大丈夫。私があなたを抱きしめなくても大丈夫。あなたを抱きしめてもあなたから恐怖は去らない。その恐怖に根拠はないのだから。その恐怖に根拠がないから、あなた ...
一人の子が転倒した拍子に
持っていた飼育ケースの蓋が外れて
甲虫が飛んでいってしまったことを
なかったことにしたいと思って
その子がもうすぐ起き上がって
気を取り直すまでの空白を用いて
誰 ...
私の両親は葦舟に乗ってやってきた。
彼らは葦舟の中で私を生み、育てた。
私たちは何も持たなかったが
生きてゆくには十分だった。
足りないものも多かったが
おかげで舟は沈ま ...
たった甘噛み
それが最後
そして最初
味を占めた
腕を滴る
顎を滴る
目の奥の記憶
靡く麦畑
囁く悪魔
もしくは天使や
君の嘘
夜空には
ペガサスが飛び交う
羽音は聞 ...
もう二年ほど前になるでしょうか。
一人暮らしの若い男性、Yさんから、「隣の部屋の女から覗かれているかもしれない」という相談の電話がかかってきました。
なんだか視線を感じるし、自分が帰宅すると息を潜 ...
ひとには必ず一羽の鳩がいる
人口と鳩の数はおんなじだそうだ
第二次世界大戦のころは鳩の数も激減した
ぼくもなんどかじぶんの鳩を見たことがある
もちろんこれは、たぶん、の話だ
...
おいもとめてうしなう
やさきのせつなさは
かなしみとともに
じんせいをまだらに
いろどっていくりぼん
車を止めて僕はタバコを吸った。少しだけ吸って、火を消した。こんなに生産的でない毎日 ...
寝起きの口なんだかもそっとしてるから舌を入れるのやめておく
やさしげに微笑んで寝る僕の君昼間もその顔みれたらいいな
コーヒーは好きじゃないって言ったから二人の朝はチャイで始まる
ねじ式の少年のように
医者を探す為に放浪することもなく
私は医者を見つけることができた
いくつもの検査
結果ステージ2
決して嬉しくない医師のお言葉
手術室へ向かうベッドのアト ...
足元に落ちて消えてく悲しみが青くきれいな海を創った
波音が人の心を穏やかにするのはほしの心音だから
海草が波打ち際に落ちていた疲れた様子で落ちていたんだ
知ってるかい?海の色が青いの ...
穿っても
穿っても尚
届かずに
ノミの切っ先
だけを見ている
だあれもいない夜に私はたっています
それは夜のくらさのためではなく
そのくらさが私の影とまじりあうからでもなく
ただ私がどんなものともつながっていない
無縁のものだからなのです
とおくふ ...
僕の眼は 夏空うつす 水鏡 君のタマシイ Jumpして恋
薬草が切れちゃって
回復が出来ない
MPが足んなくて
イフリートが呼べない
...
ワイシャツにアイロンをかけているうちに
見知らぬところまで来てしまった
さっきまでいっしょにいた妻や娘の姿も見えない
どこか淋しい感じのするグラウンドで
赤勝て
白勝て
子ども ...
夢を見た、忘れかけてた遠い遠い昔の出来事だ。
あの頃は、今が永遠に続きそうに思えた。汗をかき通った通学路は、毎日通っていても飽きない楽しさがあった。
勉強嫌いだったはずなのに、夏休みになったら ...
「春」
てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を渡って行った。
「春」という一行詩です。
作者は安西冬衛(あんざい ふゆえ)。僕の最も好きな詩人のひとりなのです。
安西冬衛の詩との ...
雨の音がまるでオルゴールのようだと、ナナが言った。
僕はオルゴールなんて見たことがなく、それがどういうものなのかは知らない。そう言うとナナは目を丸くして驚いた。
「ゼロはオルゴール ...
闘え
怠惰なる精神と
闘え
限り無い抑圧と
闘え
無知なる言語と
目に見えぬ陰に
敵は潜み隠れる
気附かぬ意識の中で
死神が手を ...
ほどいてあげる
君にそっと寄り添って
凍りついた髪を
ほどいてあげる
虚を見つめる瞳を
ほどいてあげる
固く結んだ唇はついばむように
拒む舌は包み込むように
ほどいてあげる
塞ぎこん ...
君に愛を捧げよう
行き場のない愛は
それなりに幸せな時もあったさ
変わらない心は
悲しみや孤独だけじゃなく
幸せを教えてくれたから
君に愛を捧ぐよ
片思いは
...
星形の 軟体生物 人と似た 僕は果たして 人に成れるか
ママがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたのはデイジー。
白いスカートが似合う女の子。
パパがホントは嘘つきだって
僕に教えてくれたはデイジー。
真っ赤な頬した女の子。
デイジー ...
冷凍庫には、あのときのライブの唄声を
飾らない歌詞を紡いだあの瞬間を
レンジで3分も過熱すれば十分
ヘッドフォン大音量で聞いているの
野菜室には、4月の桜の花弁を
憧れの人の隣に座ったあ ...
その道はたぶんちがうと思うんだけど
おまえのことは諦めているから
いや、諦めてるんじゃなくて諦めてないから
ときどきつまらなそうな顔をしているけれど
おれは祈って送りだしてやるよ
おれも誰か ...
初めてもらった合鍵は、アタシにはどんな物よりも高価に思えて嬉しかった。
今ではただの「馴れ合い」の間柄、あの頃を懐かしむアタシがとても哀しい存在に思えた。
「ガチャ」
今日で最後 ...
{引用=
ゆるやかに 見下ろした 深い夜の森は
慣れないおれには 凝った 闇の塊に見えた
あなたの 示す先から 遠く届く
波の 弾ける音で 崖の存在を 測る
ゆるい風にさえ 途切 ...
憂鬱さも手伝ってペンを持ちノートに向かう
何かが滲み出てくるようにペンはゆっくり動こうとするが
書き始めるきっかけとなった憂鬱さが
邪魔をし始めた
ぼやーっと壁に掛けた絵を観ていると
平 ...
ふらちなよみのくにから来る男は
死んだ者をむりやりたたき起こし
ふとどき者の口からなにごとか聞こうとする
その行為 その汚らわしい行為に
あしも ...
街路樹の葉はひらべったくなっていた
この街にはもう新緑はなかった
木々や草が精子のような匂いを送り出していた
女が買い物にいくのを女の部屋で留守番した
低層階だから木々の先端がガラス戸ごし ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
まだ死は来ていない
渡邉建志
散文(批評...
4
10/5/24 1:53
幻視譚
砧 和日
自由詩
10
10/5/24 1:36
遠来 1.
La Man...
自由詩
3
10/5/24 0:49
僕たちの牙
Oz
自由詩
0
10/5/24 0:45
視線
あしゅりん
自由詩
0
10/5/24 0:42
鳩の話
吉岡ペペロ
携帯写真+...
4
10/5/24 0:02
One and only life.
瀬崎 虎彦
自由詩
1
10/5/23 23:49
朝の話
らふぃん・ど...
短歌
1
10/5/23 23:02
おっぱい
小川麻由美
自由詩
15*
10/5/23 22:54
海が好き。
らふぃん・ど...
短歌
0
10/5/23 22:24
僕の趣味は彫刻なもんで
TAT
短歌
3*
10/5/23 22:22
無縁仏
岡部淳太郎
自由詩
4
10/5/23 22:19
ナツコイ
ハイドパーク
短歌
4*
10/5/23 22:18
おお勇者よ
TAT
自由詩
1*
10/5/23 22:17
温度
たもつ
自由詩
10
10/5/23 21:47
遠い夏の日の思い出
豊原瑞穂
自由詩
0
10/5/23 21:16
大好きな詩人を紹介してみます 「安西冬衛」
非在の虹
散文(批評...
4*
10/5/23 21:14
rain
ロリータ℃。
散文(批評...
8
10/5/23 21:12
闘え
蒲生万寿
自由詩
1*
10/5/23 21:10
訪花
黒い翼
自由詩
1*
10/5/23 20:59
ハム
伽茶
自由詩
0
10/5/23 20:17
海の星より。
梨玖
短歌
1
10/5/23 20:01
デイジー
亜樹
自由詩
8*
10/5/23 19:36
the past in refrigerator
梨玖
自由詩
1+
10/5/23 19:33
おまえはどこにゆくのか
吉岡ペペロ
携帯写真+...
5
10/5/23 19:25
KAORI
豊原瑞穂
自由詩
0
10/5/23 17:56
気だるげに無垢
空白さん
自由詩
5
10/5/23 17:49
虫取り網
小川麻由美
自由詩
4*
10/5/23 17:09
詩を遠ざけるための断章
非在の虹
自由詩
4*
10/5/23 16:54
6月
吉岡ペペロ
自由詩
7+
10/5/23 16:17
3918
3919
3920
3921
3922
3923
3924
3925
3926
3927
3928
3929
3930
3931
3932
3933
3934
3935
3936
3937
3938
3939
3940
3941
3942
3943
3944
3945
3946
3947
3948
3949
3950
3951
3952
3953
3954
3955
3956
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3958
7.2sec.