『心を打たれろ』

そう書かれた紙を僕に見せて

君はこう言った

『詩を書いてみたんだ』

僕は成程本当の詩とはこういうものだったのだなと

妙に納得して ...
  第一幕 (森の妖精たち)

   矢継早に、四方より登場

わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり

わたしは、黄色―― ...
 
 
朝、食卓の上に
動物園があった
雨が降っていた
動物たちは雨に濡れて
毛が硬そうに固まっていた
わたしは雨に濡れないように傘を差し
立ったままトーストを食べた
動物たちはわた ...
堆積した都市の底で
雨が流れる音だけが
きこえていた

錆び鉄の壁に
ケーブルで接続されたコンソールの
身体が明滅している

エピローグ
いつか見つけるきみの姿に
想像力がとど ...
一人部屋

初号機みたいな

咆哮で

君の名を呼ぶ

今更の夜
例えば二分の一の確率だけ
の君がいる
それは僕かもしれない
ふたを開けるまで
どちらの君がいるのか
あるいは僕がいるのか判らない
もちろん半分だけの君と僕が
キカイダーかバロムワンかダブ ...
君のこといずれ知らない僕に成る
僕のこといずれ忘れる世界に成る
観覧車密室の空虚が心地よくひと時忘れるこの恐怖

遠足の山でふわりと風が吹くときに感じるこの恐怖

真下へと落ちる夢さえ起きた時からだが震えるこの恐怖
六畳半の部屋は水に溺れてて
家具は全部濡れてしまった
ああもうきっとテレビとかは、映んないね

大好きな猫のぬいぐるみには鱗が見えてる
彼に貰った指輪にはヒレが生えてる
毎月買ってる雑誌は ...
とりあえず、ビルの屋上にいくと柵をまたぎたくなるが、
それは開放感をあじわいたいから。
落ちたらすぐしぬ場所のそばで無防備に立っていたいから

そしてふらっと近所のそば屋に行けるような感じで
...
かなしみは背景を選ばずに訪れては去ってゆく
行き違う遠い君の記憶も波よりはやく消し去られて
時を刻む音と目に映すことの出来ない未来が
寒々しい部屋の闇に深さを増していくばかりだ
俊太郎の詩集を読んだ
俊太郎の詩集を読んで
なにか気のきいたことを書いてやろうとおもったのだけれど
なんの感興も泡沫のようにはたちのぼってこなかった


きのう
街の昔の写真 ...
たぶん何もなかったんだ
けど
僕はもう死にかけている
君は
意識なんてしてなかった
なのに
僕は君に絶望している
何気ない言葉の螺旋が
僕の眼球を貫いて
僕は目が見えなくなる ...
そこに行けば
東宮御所が
そばにあるというよ

おいら
まだ一度も
行ったことないけれど
遥かな世界

その坂の名はゴンダワーラ
どこかにある
ゆーとぴあ(ゴムパッチンのほうです ...
朝起きたら巨大な秘密組織が世界を征服していた。おれはとても困ったので実家に相談の電話をかけると、丁度昨日みかんを送ったので食べておくようにと母から連絡を受けた。その後とりあえずコンビニに行って ... <天の支配>

天邪鬼が見落とした
のぞき穴の向こう側で
支離滅裂に見えるように
配置された狂気



<まちるだ ・ まざあ>

巻毛の彼女の
乳房の黒子を
ルーペで焦 ...
ときどき僕は、まだ羊水の中で


少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする

それは子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている


とき ...
にんげんは死ぬまでいきる
あたりまえのことだ

自分はやわじゃない
今までだって
乗り越えてきた

そう たかをくくっていた


食事をする気にならない
何をするにも 上の空
...
何故ならオレは血だ
血の疾風怒濤だ
猛り狂って世界を巡る風の叫びだ
だから至高の女を組み敷いて犯す前に
やる事がある。
尻肉が胡桃みてーに硬直するほど押し広げられた全開脚の
腱の立った白い ...
 
 
あなたの
まじめさはいい
ただしさはいい
はじめはたにんを
ひていしなかった
けんきょさがいい
ひとがらもよかった

けれども
ひていしている
ひていしはじめている
...
空のない世界は言葉としての全体感すらない。一つの、葉に手を乗せた。庭を向かう風に立つ。僕の思うことなんて失われてしまった、明日に自分の考えとなり馳せる。アスファルトの隙間の芽を芽生えさせた、緑色となっ ... 友達のケータイに電話をかける
「もしもし」
友達が言う
「今スピーカーフォンにしてるから」
そうか、ではこの友達は
見た目がケータイ電話になった僕と話しているようなものだ
僕はふざける
...
おお 勇者よ
旅立ちの前にそなたには教えおかねばならぬ

おお 勇者よ
これから行く手を阻む様々な困難に出くわしたら
私の言葉を思い出すといい








まず ...
絶対ということなんて絶対にないとおもっていた昨日まで


ただいない こっそり隠れてるわけでもなくてあなたはただいないだけ


ふわふわのベッドでしがみつきあってティンカーベル ...
すったらこと、やめてまえ

いつまでも
からっぽねやみの
しらみたかり
えんたことするなや
最初から警察は、動機を絞り切れなかった。
営利目的なのか、
悪質な愉快犯に因る犯行なのか。

捜査はその両方の線で進められていた。
マスコミ報道が
一切行われることの無い様に
協力を得て ...
 
 
わたしは
わたしという
のりものにのっている

わたしのなにが
のっているのか
みえている
わたしのからだに
こののりものに

とおいごせんぞさまの
みこころが
わ ...
その意図あなたへ
丹精こめて織りました
今のわたしの全力です
受け取ってください

春がめぐる
Tシャツ一枚で飛び出した
始まりを予感させる陽気のただなかに
死んだ季節の影法師

...
股間から発射される
私やあなたの分身が
もしもパウダー状だったなら
まっ白い粉(ナノ粒子の)だったなら
さあ、あなたはどうします
さあ、さあ、さあ、さあ
どうします
えっ?
サラッとし ...
私は隣のベッドの由香さんをみつめる。
窓際で由香さんのシロツメクサのパジャマが
かすかに上下している。

外を眺めたまま眠ってしまったのかもしれない。
そう思って、ほっと息を吐く。
眠れな ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
TAT自由詩3*10/5/8 18:15
春めく色たち ★atsuch...自由詩13*10/5/8 17:57
長電話たもつ自由詩810/5/8 17:38
mercurymizuno...自由詩510/5/8 17:35
今更の夜TAT短歌1*10/5/8 17:06
こころ はんぶんAB(なかほ...自由詩310/5/8 17:04
記憶梨玖俳句010/5/8 15:36
acrophobia短歌3*10/5/8 15:31
水族館部屋自由詩310/5/8 15:23
日々にドレッシングを パラソル自由詩110/5/8 14:40
プロジェクション瀬崎 虎彦自由詩2*10/5/8 14:05
みつけられないものってなんだろう石川敬大自由詩610/5/8 10:41
Innocent Murder寒雪自由詩110/5/8 9:59
権田原(ゴンダワーラ)花形新次自由詩1*10/5/8 9:37
地軸捨て彦散文(批評...110/5/8 9:22
シドに捧ぐnonya自由詩7*10/5/8 8:37
ときどき僕はまだ羊水の中でベンジャミン自由詩7*10/5/8 5:39
過程森の猫自由詩2*10/5/8 3:12
奔出のエクスタシーsalco自由詩6*10/5/8 2:38
人間のしくみ小川 葉自由詩1+*10/5/8 2:20
何もない過去を番田 自由詩010/5/8 1:45
あそびぽこぽこへッ...自由詩010/5/8 1:22
RPG自由詩210/5/8 1:22
ななつ 真夜中のうたはちはちよん短歌4*10/5/8 1:03
んだども、あれだべ。板谷みきょう自由詩2*10/5/8 1:00
だから、息を潜めていたのではないか。自由詩0*10/5/8 0:48
のりもの小川 葉自由詩210/5/8 0:27
その意図あなたへメチターチェ...自由詩4*10/5/8 0:17
クリィミーでなけりゃ花形新次自由詩3*10/5/8 0:16
swanmizuno...自由詩2+10/5/8 0:11

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加筆訂正:
滴下のトランス/salco[10/5/8 2:25]
改行の為
4.39sec.