いくら頭を抱えても 
仕方のないことで 
うじうじしている自分の{ルビ面=つら}を 
本の頁から取り出した 
厚手の{ルビ栞=しおり}で、ひっぱたく。 
 
【憐哀SHOW】



 愛は見えない心の探り合い
 まるで駆け引きね
 お互いに都合の良いところだけを見せ合って
 そして我慢出来なくなった方が負けなのよ

 い ...
サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる

はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ
...
水を殴って飛沫を掴め
取り逃がした飛沫から水滴を掴め
と、音の遠くなりつつある声を反復し
頭には"雨に唄えば"が繰り返される
日の出前の大晦日の
(しんしん、とした)
...
 それが気になり出すような季節に
 彼女はあえて
 メールを送って来た
 一日一通だったけれど
 それがすでに
 一ヶ月弱続いていた

 写真つきのメールもあった
 顎がちょっとしゃく ...
仲間の為に
命を捧げよう
自分を殺して
人の為に生きよう

いくら自分は
辛い思いをしても
人が一人笑顔になれば
それでいい。

少しでも良い思いを
させて上げたい。
苦しみを ...
薔薇は
許されたかったのだろう

棘をまとって
なお、
許されたかったのだろう

それゆえ薔薇は
愛された

かつ、
おなじ分だけ
避けられた


薔薇には罪が
...
風説
風に喰われたページ
歯形
柔らかく
ソフトスクラッチ
紫陽花の葉半分
雨に討たれて
映える


蝸牛
本を閉じて
君を見つめて
風殺
エロシズム
欠けたページは ...
昼下がりのデイサービス

じっちゃんが起きてきた

暇さえあれば人の顔見てボソボソと話し

私の傷心に塩を塗りに来る

飽きたら違う人をみつけては

渡り鳥みたいに群れに加わる
...
残されたのは私と、
醒めない絶望

前髪を掴んだまま
落下するカナリア

窒息の底無し、

(ふれた)

何かを失うほうが
いいと思った

願いを、そっと
つぶやく

...
噛み付いた歯の先から、刺激


微笑みの国タイランド
とにかくひどく蒸し暑くて
立っているだけで背中を汗がつたう
ホテルの側で借りた自転車には
鹿児島県の防犯登録証が張り付いていた

...
もう同窓会は終わってしまったが

アンタに会いたいと思った
アンタがどんな先生に
おなりになっているか

あたしは
クラス委員

学級崩壊し
不登校になった女子を
かばった

...
イライラしているとき
心がザワザワしているとき
私は決まって 部屋の掃除をするのです


変なクセ毛ができて なかなか直らない朝にも
チカチカ切れ掛かってるキッチンの蛍光灯にも
まる ...
エアコンの下で
冷たく乾いた体を

ガーゼの夏布団で
まるめこみ

このままずっと
とろけていたいよ。
飛車角と
落とされてから血がタギル
喧嘩気質の
救えない奴
お前のタトゥーのドラゴンが


夜な夜な俺らを苦しめる






片目のカモメが現れて

穴ぐら行きのキップをくれる





...
宗教上の理由で
挨拶 謝罪 感謝等
封印してみた

朝起きてメシ喰ってたら
年上の同居人が
「おはよう。」
を無理強いした
ダッフルのフードに
マフィンかくして
家出するしかなかっ ...
キミはあたしと
離れたがっている

思い出がいっぱい
ならば 会いにくればいいじゃない

諦めたわけじゃない
ならば 諦めなきゃいいじゃない

男は嘘をつく
女も嘘をつく
詩人も ...
{引用=
緩やかな咀嚼が
下痢を引き起こすことなく
幾何学によく似た
紋様を作った
ここは
水面
水面下は、見えない

緊急の事態には
コールボタンを押し
だれかれかまわず
助 ...
好きなのに嫌いなふりをしてしまう反対側の気持ち零れる

五月晴れ流れる風の透明感キラキラ光る太陽の風

広大な宇宙旅する流星に乗せた願いは山積みのまま

第三の目を育てれば誰にでも見えない ...
アーモンドチョコレートの
金の包み紙をみると
捨ててはいけないという声がする
しわを丁寧にのばして
ピンとはった四角形で
私は なにができるというのだろう

ちいさく ちいさく丸めても
...
変質

劣化

腐敗。


没落

退廃

形骸化。


解脱

虚無

歪曲性。


無常

残留

ノスタルジック。


そしてひとは
忘れさってゆく。

晒されて。
文通はするけれどお互いの電話番号は知らない
そういう関係はたくさんあっただろう
そしてふたりはたまに会う
一緒に歩いたり美術館を巡ったりご飯を食べたり
そういうふたりはたくさんいただろう
電 ...
この悲しみはひとにやさしくなれる

いちど別れた女となんねんかぶりに会った

肌をふれあわせる以外のことを夜通しした

この女は最愛だったが

ふたりで制度のなかにくるまれることはなか ...
  学校帰りの
  黄色い子どもたちが
  葉桜の大きな
  大きな陰をこえると
  もう
  すっかり
  おとなになってしまった
ぼくは、ようやく探し当てた。
透明人間になれる薬を持ってる人だ。

どうして透明人間になりたいか、ぼくにもよく分からない。
ぼくは、ぼくがいなくなってもいいし、世界もそう思ってる。
死んじゃ ...
楽しい声が歌となる
悲しい声が歌となる。
淋しい言葉が歌となる。
うれしい言葉が歌となる。

歌は言葉を引き連れて
言葉は歌に溶け込んで
人との間を漂って
人との間を翔び ...
宇宙から地上へとのびる滑り台を滑り降りて僕らは生まれた

あまりはっきり覚えてないけどあの光景をもう一度見たいから

僕らは長い時間をかけてより高い宇宙への階段を登ってる
乳房まである、黒い髪の毛をもっている。
それはときどき褒められるけれども、なぜだろう、なんだか嘘をついているような心持になる。
爪のかたちを褒められたり、顔の造形や、筋肉のぐあいを良い風に言わ ...
---浦風も吹きわたらない 惰眠にふける公園の広場
申しあわせたのか
        夕食前の腹時計の計算に
集まったこどもたち
    その黄いろの声を
つりがねのひびきのように聴いたとき ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
目覚め服部 剛自由詩610/6/3 23:11
憐哀SHOW綾瀬たかし自由詩010/6/3 23:11
まなざしはるな自由詩310/6/3 22:38
_ehanov自由詩010/6/3 22:06
気になる季節藪木二郎自由詩010/6/3 22:02
我が身を捧げペポパンプ自由詩5*10/6/3 21:50
同罪千波 一也自由詩3*10/6/3 21:38
6月秋也自由詩110/6/3 21:23
赤紙伽茶自由詩310/6/3 21:14
果実自由詩110/6/3 21:10
空色の損、ソーダ水あ。自由詩14+*10/6/3 19:48
先公(センコウ)森の猫自由詩3*10/6/3 19:40
心がザワザワした日には涙(ルイ)自由詩510/6/3 19:38
とろん小鳥自由詩210/6/3 18:51
団扇・縁台・夏目漱石TAT短歌010/6/3 18:50
タトゥーになって自由詩2*10/6/3 18:39
あいさつハイドパーク自由詩8*10/6/3 18:18
割り切れない森の猫自由詩1*10/6/3 17:58
幸福な結合真島正人自由詩5*10/6/3 17:52
反対側夏川ゆう短歌310/6/3 16:20
あーもんどちょこれいと賛歌朧月自由詩610/6/3 15:48
朽ちゆくもの風音携帯写真+...410/6/3 15:12
文通吉岡ペペロ自由詩310/6/3 15:08
宇宙のものまね自由詩14+10/6/3 14:50
日陰草野春心自由詩310/6/3 14:07
透明人間izumi自由詩010/6/3 14:01
詩(うた)と歌(うた)……とある蛙自由詩5*10/6/3 12:25
滑り降りてくる輪廻瑠王自由詩5*10/6/3 12:05
髪のことはるな散文(批評...310/6/3 12:04
いとおしくも信天翁自由詩210/6/3 10:05

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加筆訂正:
遺伝子 青色1号、黄色4号/salco[10/6/3 21:29]
改行の為
滑り降りてくる輪廻/瑠王[10/6/3 18:36]
タイトルちょっと変更
6.49sec.