ちゃん付けで呼んだのに
んー?と不機嫌な返事をした
おまえ
あたしの半分しか生きてないのに
生意気な奴だ
「オ マ エ ナ ン カ キ ラ イ ダ」と
心でつぶやく
そうか
おまえも ...
みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と

君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず

ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる

水溜りにかがんだ君のう ...
雨を欲する街が
コンクリートのサバンナだとしたら
ぼくは群れからはがれた
いっぴきのガゼルになって
待ち伏せていた風に食われる


舐めてもいいよ、と
赤い花々のうつわがひらき
惹か ...
真夏、うだるような暑さ。
ひしめくように並ぶ文化住宅。
その中の一つの棟に用件があると思しき一人の男。
年は四十をちょっと過ぎたくらい





「ごめんよォ」
「…… ...
雲の中に
手を突っ込んで
沈黙を取り出す
雲は
散り散りになり
水滴となって
地上に落ちる
沈黙は
僕の手の中で
生暖かな熱を放ちながら
「沈黙」を続ける

そんな雨が降る
...
あかさびた喧騒昏く広小路
上野山くろぐろ聳え駅を指す

午前二時松坂屋横かすめ行く
おかっぱの少女防空頭巾{ルビ厭=や}で

千代ちゃんは数え四歳母捜す
川向う慰霊の堂は家ならず

...
茜さす 空を染めていく
滲む影 遠ざかっていく
烏舞う 手を延ばしたなら
深い闇に 確かな光

あなたはいつも笑っていたね
優しい声で話しかけてくれた
そして時に怒ったりして
口をとが ...
{引用=

真っ白い砂の中に混じる小石をじゃりと鳴らしながら、薄闇に光る下弦の月明かりが照らす平地を、真っ直ぐに歩いていく。そのうちに見えてくる、ゆるやかな勾配の坂道を登ったところにあるバス停で、 ...
夕立に西日がさす
顕れた私の表皮のように

小さな個室にて
スチールと硝子の板が
点と点で結ばれてゆくのを聴いている
白いシャツの青年が
自転車で脇をゆく
ずぶ濡れの帰り道には
明日 ...
入り込む雨の匂いにふと気付く恋文書いたあの日を想う

二人には足りないものがまだ多い波の彼方で揺らぐ愛情

幸せの涙は全て真珠色潮騒響く砂浜の恋

休みの日あなたを想い熱くなる平日の日は恋 ...
展開する君が散り やがてそのまま上空へ還るだろう
青冷めた真四角が熱を失くし ひらひらとたゆたうようにして髪を透かした
片手に本 片手に針を持って君は
発光する翅片を集めて 擦りよせる額で標本を ...
この星が記憶している夕立はどこか寂しいイメージでした
チェルシーのコーヒー味を選ぶのは僕じゃなく君だってストーリー
心ってね 
痛いとき
言葉 なくすの
心ってね 
悲しいとき
なにも言わないの
心ってね 
さみしいとき
さみしくないって言うの

それがだめでも
そう言うの
悲しいね



春を見て
鳥はなんて思うだろう

月を見て
蛙はなんて思うだろう

虹を見て
花はなんて思うだろう

雪を見て
雲はなんて思うだろう

空を見て
木はなんて思う ...
ギザギザしていて不透明
理想とはまるで違う
私自身のカタチ

まあるかったらよかったな
ふわふわだったらよかったな

曇り空ばかりの空模様

うっすら開きかけたって
横向いてる
...
たとえ私がいなくなっても
いつもと変わらぬ朝が来て
食卓を囲むことでしょう

悲しみは寝ぼけ眼の向こうに置いて
それぞれの宿題を鞄のなかに押し込め
忙しく顔を洗うのです

十一次元もあ ...
夜中に そっと 抜け出して
眠った街を 探検しよう

酒屋も 寿司屋も マクドナルドも
みんな シャッター降ろしてる

いつも賑わう 交差点
人も車も いやしない

国道沿いの セミ ...
朝、君の言葉が心を掻き回す

ふるいそうになる言葉の刃を
ぐっ とこらえて
スイッチ作動

憎悪スイッチOFF
愛情スイッチON
叫びスイッチOFF
沈黙スイッチON
記憶スイッチ ...
僕は雨を待っていた
長い間砂漠となっていた心の中で
僕は 『欲しい』と口にしなかった
涙だけを糧に過ごした
黒いインクにそれを混ぜて
別の夢を紙上に起こした
別の夢想を組み立て 陳列した
...
私は私を
引き受けてくれ
だなんて言えない
丸ごと飲み込んでくれ
だなんて望めない

 みんなが自分
 で 手一杯だ

ありのまま
って なにさ?
ありのまま
が 私にとって
...
積み上がるイメージに
おれは抗うことが出来ず
足場を崩され
やがて
立ち尽くすことしか出来なくなる


発せられたSOSは
水際で屈折して
裏返ったまま他人の元へ


...
 
 
きょうのすてきな
いちにちが
まだうまれない
あなたにもおとずれるだろう

きょうのすてきな
いちにちを
まだうまれない
あなたとわかちあいたく
なるだろう

そして ...
 
 
高層ビルのマンションが
あまく灯るころ
隣のビジネスビルには
まだ冷たい灯りが残っている

欲望と
欲望を支える人々の
コントラストの
夜景が今日もまぶしい

明け方
...
柔らかな陽射し
カーテンも開けずに
部屋でじっと

何かを待ってる

話ながら

キスしながら

ずっと
何かを待ってる

この可哀相な僕たちを

神様は見放してくれるだろうか

神様はまさか
救いの ...
{引用=さようなら
と、呟いて見送った涙
呟いた、さようなら、は
涙にむかって
そう
わたしの中でもっとも純粋な
透明な、わたしだった
抜け落ちる髪よりも
切り取る爪よりも
わたしは ...
わたしたち
とりかえしがつかない
やみのそこ
めまい、めまいめまい
したたる
やわらかなるせいめい
はいりこむ
なつかしいたいはい
てにいれようとしておもいどおりこわした
よかった
...
先をみて生きるのは


辛くて

苦しくて

やりきれなくなるから



だから


今だけをみて

前だけを見て


そんなふうに

今を生きる アタシ
...
夏痩せの
彼が気になる
ぼくもいま
土用を前に
うなだれている

朝顔が
二千円とは?
縁起もの
高いのだろうか
安いのだろうか

朝顔の
市立つ路上
ぶつけられ
そして ...
「渦を巻いてみせろよ」


しじまというよりしじみの合間に退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを界面活性化させても
太平洋に渦潮が巻くわけじゃな ...
硝子のセキレイ、鳴き声が届く、彼方、遥かの、
もういないあなたの鼓動、
耳の奥の回廊、すべて、ではない、
稲穂、誘い追う、昆虫たちが歌わない夏、
あふれる、記憶の洪水を押しとどめる、波、
な ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夏みかんサボテン女蒼木りん自由詩110/7/9 23:48
スカートはるな短歌510/7/9 23:43
ネイチャー・小暑あまね自由詩1010/7/9 20:51
熱帯捨て彦散文(批評...310/7/9 20:30
世界の終わりOz自由詩110/7/9 20:21
千代子がいるsalco川柳8*10/7/9 20:06
茜-アカネ-相羽 柚希自由詩1*10/7/9 20:04
わたしたちは星屑の地平に眠る黒木みーあ自由詩4*10/7/9 19:50
水球のリズムたちばなまこ...自由詩1110/7/9 17:15
雨の匂い夏川ゆう短歌210/7/9 16:40
透明標本水川史生自由詩110/7/9 16:07
primal lifeきらく短歌110/7/9 15:56
心ってね朧月自由詩410/7/9 15:48
love songs小原あき自由詩19+*10/7/9 15:29
はなのはな朧月自由詩310/7/9 12:54
七月の朝に降りてゆくwithin自由詩5*10/7/9 12:37
sleepy cityうずら豆自由詩110/7/9 11:41
パッチワーク靜ト自由詩010/7/9 11:32
僕は雨を待っていたきりえしふみ自由詩3*10/7/9 8:04
ただあるがまま自由詩1*10/7/9 7:52
陵辱寒雪自由詩010/7/9 7:37
すてきないちにち小川 葉自由詩010/7/9 6:04
都心自由詩310/7/9 5:40
この可哀相な僕たちを風音携帯写真+...110/7/9 2:56
「喪失」ベンジャミン自由詩1*10/7/9 2:14
真裏自由詩010/7/9 0:48
黒猫自由詩010/7/9 0:45
今日の出来事紅糸短歌110/7/9 0:34
圧縮詩 13〜15しろう自由詩4*10/7/9 0:28
なつのひかりふるる自由詩7*10/7/9 0:26

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