修辞に位置付けられるきざはしの出現はいみじくも重なり合う因果であるが、
 しかし私たちの生活を根底から揺るがすほどのナルシシズムを包含しているわけではなく、
 ただ、
 夕映えから派生する杞憂 ...
砂漠ならばいい
砂漠のヒキガエルのおなかにシリアルナンバーが
あったというならあったのだろう
アーティフィシャルなヒキガエル

けれども日曜日の遅い夕方
ふと目をやった河原の石に
なぜバ ...
ぼくは
暴力をふるってみよう と思う
だれにも許可を
求めないで
机の脚を
蹴ってみる
いい?
なんて聞かないで

のどのバイパスを
汗が下っていく
ときおり雲が
道を外れて光 ...
コウモリが泳いだって、
ネズミが空を飛んだって、

いつしか僕ら驚かなくなった

生きる理由は失したけれど
生きる意味なら此処にある

生きる理由は失したけれど
生きる意 ...
落ちて行く日だまりの言葉を書留ようと伸ばした指先に触れていた昔の私の頭皮
とてもさらさらとしていて、若草の香りが気高く流れていたから私は意識を手放さずに済んでいた


太陽が月にかじりつく ...
夕焼けが夕闇に変わる頃
僕のタメイキと一緒に
物憂げな三日月が昇っていく

二酸化炭素で充ちた空は
ますます息苦しくさせる

人込みから出る脂の臭い
汚水のようなまずいコーヒー
死亡 ...
  ジャングルジムのぽつんとある
  くらい公園
  ここが最後だ
  ここからこころはどこへもゆけない



  ざらついた月の下で
  気がすむまで
  煙草を吸ったら
...
 あめんばうの生み出す水の陰ひかり

 弥陀堂の板目をそむく素足かな

 だだちゃ豆和紙を透かして寄る灯かな

 風舐める{ルビ火蛾=ひが}なき夜の{ルビ虫媒花=ちゅうばいか}

 舟 ...
扉の向こうで
君は待っていたのだろう
扉の開け方が
分からないのだろう
それとも
開けないと決めてしまったのだろうか
そして俺は
諦めの悪い男なのだろう
扉を前に
向こう側の君に声を ...
  爪の
  ニオイをかぐ
  わたしがまだ
  わたしであることを
  ひそかに確かめる


   +   +


  舌で
  前歯の裏側を
  トトトと叩く
  さも大 ...
  場所前の濡れて八日の飾り哉   ま のすけ
   *「八日の飾り」…仕舞われずにいる七夕飾り


  サイコロも元は神事と拗ねている   〃



  親方も子方もありて相撲界 ...
開け放たれた窓からは
初夏の高台から望む
雨上がりの小さな街が一望出来る。

マッチ箱のような小さな家には
色とりどりの屋根が
張り絵のように
斜面にへばり付いている。

空は真っ青 ...
強くないって私は惑うけど
それでいいんだよ
強いと私にあなた
依存してしまうから

弱いなってあなたは笑うけど
それでいいんだよ
強いとあなたに私
依存してしまうから
...
墨色
窓が悲鳴をあげる

どうせ また雨さ

会いたくても会えないよ
きっとこれも誰かの策略

悲しくなって泣いたら
一層 窓が声をあげた

悔しいから
マリーアントワネットに ...
ベッドの上で背中合わせに座る
言語で相手を欲情させる
触れずにイかせる

卓球のラケットを2本用意する
ベッドの上で向き合って座り
体表を叩き合う

男の尿道に万国旗を仕掛ける
女の ...
そんなに自分の躰を切り刻まないで

鮮血がほとばしる
その朱(あか)は誰を救えるの?

傷だらけの躰
息も絶え絶えで
何を生き急ぐの?

静かに語る唇は
私がそっと塞ぐから
もう ...
君の人差し指と親指には一筋の花の茎
梔の香りが一斉に私の鼻をついた
茶色く錆びた真珠色
梔では月並みだからグロリオサにしたんだよ、と
差し出された指先と
指先からひとつづきになった花 ...
よんで こたえて

コミュニケーションと
むずかしく言わなくても

ほしいものは
みんな同じでは
ありませんか


目の前の
花にきく 風にきく

一人の私の
つぶる目に ...
気だるさに押されて足を進めた。
雪が降った道路は
ひとに轢かれ続けたから、
淀んで色を見出せなくなっている

震えた子供は一人では帰れない
しかし一人きりでも歩かなければ家には着け ...
よるのあいだ
またたくほしを見上げて
そのひとは言う

あいつらが
ここまでくるのに
どれだけのじかん
かかったかしらないけれど

ぼくらが
ここまでにくるのに
どれだけのじかん ...
オレの言葉に意味はない
オレの思想に深みはない
何か考えている
フリしてるだけさ


一日が終わる頃には
クソして寝るだけ
それだけ
全くそれだけさ


行間からは
...
夢は言う
 海に成れれば
 楽になる
その日、檻から放たれたイングランドのすべての男たちは女房から逃げるようにスタジアムへ駆け込んだ
<1966年ワールド杯決勝戦>
わたしのきおく
うすくとけてかけてゆく
おかされてゆく
いとしいひと
かつて
わたしにねつをしずめた
ほどかれて
どろのようになる
よあけ

つめたくなったひとは
きれいにわたし ...
あたしは 
しがないサラリーマン家庭の
家族

毎日の献立に数円の違いを見出し
家計を切り詰め 朗読に当てる

でも楽しい 自由だからココロは

出あったのは ひとりの人間としてのキ ...
 
 
さかみちを
くじらがおよいでいく
つきをさがしにきたのだ
きみとふたりで
みていたうみから
やくそくを
まもるために
 
 
さよならもいえないのに、

ありがとうなんて

いっていいのかな。


わたしたちのじかんは

ながかったけど、

またあいたいな。


ゆがんじゃったけど、

そばに ...
きもちきづいた
きみがさそった

きみとみたつき
ただのうそつき

かけたみかづき
ゆびがふるえて

やすいさんだる
するんとおちた

きみがとれない
からだがだるい

...
邂逅の無い思考思想
遠くのコミュニティ、恋人の身体の奥底、俺のあたしはみな各々
表面上出遭いながら圧し籠めているからして
解り合うの意味は解らない部分を認める礼儀のことであった

かしこまっ ...
夏が来れば思い出す
遥かな彼女 
青い空

澄んだ風の中に浮かびくる
優しい影 
野の少女

向日葵の花が
咲いている

夢見て咲いている田の辺り
空に向かい 
手を伸ばす
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
散在しつづけるきざはし豊島ケイトウ自由詩7*10/7/10 21:38
バーコード、河原のとある一つの石に海里自由詩2+10/7/10 21:30
ぼくの暴力オイタル自由詩1+*10/7/10 21:30
ロストワンダー秋助自由詩1*10/7/10 21:26
回顧ゆるこ自由詩210/7/10 20:43
三日月の魔うずら豆自由詩210/7/10 20:42
ジャングルジム草野春心自由詩4*10/7/10 20:07
『過夏幻影』 より抜粋 (二十句)ま のすけ俳句1*10/7/10 19:53
door黒い翼自由詩3*10/7/10 19:09
『だから身体カラカラだ』 [五行歌作品]ま のすけ自由詩2*10/7/10 16:52
『神事有情』 (川柳・辛口一献)川柳010/7/10 16:36
この街……とある蛙自由詩12+*10/7/10 15:30
非自立性依存症候群秋助自由詩010/7/10 14:04
七夕なんていらない緋月 衣瑠香自由詩3*10/7/10 13:46
愛の実践講座salco自由詩6+*10/7/10 12:58
cuttingれもん自由詩110/7/10 12:34
私以外の誰かに錯春自由詩210/7/10 12:29
微笑朧月自由詩610/7/10 11:18
雪道山岸美香自由詩310/7/10 10:56
こねくとかぜきり自由詩3*10/7/10 10:52
偶然の一致寒雪自由詩110/7/10 8:26
伝え佐和川柳310/7/10 5:07
フィッシュ&チップスマクベス自由詩210/7/10 5:04
解体自由詩010/7/10 4:06
どこにもいかない森の猫自由詩6*10/7/10 4:04
さくつきみやま小川 葉自由詩1*10/7/10 2:13
わかれ話小鳥自由詩310/7/10 1:00
さくつきみやま木屋 亞万自由詩1*10/7/10 0:12
有線願望坂井ハナ自由詩110/7/9 23:55
青空の思い出一 二自由詩310/7/9 23:52

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