とん てん かん
あなたの息が
皮膜を揺らす
...
悲しみの輪郭を、そっとなぞり
この雨の行方を探してみる
黒々と光る夜空の奥深くから、
ざあざあと雨は降っていた
冷たい三月の匂いをたたえながら
指先が閉じ込めているのは
言葉を紡ぐこと ...
両瞼月の形の白い傷
露出した骨を矯正してる口
三日後に二足歩行で倒れます
初夏の朝 身体の中はまっくらけ
磨かれた床に無数の目玉落つ
...
時間がねえのに逃避して
関係ないことしてるお前
中途半端に罠へとおちた
常にはまる切ないなんて
全く思わず呆れる阿ほう
自覚してどうすんのおい
早く準備に取りかかれよ
明 ...
(春)
伝線したストッキング、国語辞書、スケッチブック、埃、先のまるまった鉛筆、花柄の布団カバー、キオスク、アルミフォイル、たまごサンド、青い軽自動車、浴室のタイル、制服、文房具屋、バス停、スー ...
お金の無い私は家路を去る。世界に存在することのないため息を繰り返している原宿を、哲学すら無く歩かされているのかもしれない。友達に取りざたされたセリフでバーゲンセールを信じてさまよい続ける、ただただ貧乏 ...
アジサイの蕾ふくらむ真昼どきふと戦争の頃思いいず
公理さえ定理もいらぬ人もいる健全に過ごさねば滅ぶ
妻ととも来年からは二人して新しき人生はじめむかな
釣り竿を捨てた
そうして 無くなったイソメを
堤防の上の私は見つめ続けることだろう
私の日記の 永遠に開かれることのない
ビルの下に 立つだろう
遠い日の夜を嘆かされ続けた
まきえさの粉塵 ...
ここで崖が崩れたことがあった
大勢が土の下に埋もれてしまい
まとめて葬式を出すことに決まった
それにはとむらいの家の数にだけ
茶碗をかけらに砕き
使者に持たせて知らせとする
各家がかけらを ...
{引用=
実在しない恋人に捧ぐ。
}
公衆便所で 首を吊る姫君
顔色ならば じゅうぶんに、わるい
たとえば 美しい女でなくても 踊れる舞台は あった。
たとえば、「もう ...
坂のてっぺん
背伸びをして
月にきすをした
照れた月は
少し赤くなって
フェードアウトしていった
僕はそれがおかしくて
チョコレートをかじりながら
鼻歌を歌った
スパンコールひとつ
頬につけたきみが好きでした
スパンコールふたつ
スパンコールみっつ―――――
やがてきみは見えなくなって
スパンコールになりました
スパンコールひとつ
頬 ...
舞台の緞帳はいよいよあがり
しかしその舞台のうちで更なる幕は開かれる
改革は合わせ鏡
今や幾重にも続く世紀の幕開けに
観客は右に左に首をかしげ
出演者達は台本を忘れ
...
お酒を飲みすぎた 翌朝
大好きな アイスコーヒーを
飲む気には なれなかった
モーニングセットにはコーヒーが
おきまりだが
きょうは オレンジジュースの気分だ
濃いめのオレ ...
なにかが襲ってくるような
想いにとらわれるとき
僕の心の中にある悲しみが
また成長する気配がする
敏感な部分に
触れると知りつつ
それがヒトのものなら
僕らは割と平気だよね
指 ...
朝、目覚める
ベッドから出て
TVをつける
もさもさした頭で
新聞に目を通し
パンをミルクで流し込む
着替えて
身支度を整え
靴をはいて
部屋のドアを閉める
バタン
無機 ...
フニフニは
双子の姉妹の姉なんだけど
妹は確か
プニプニっていったか
忘れちゃったな
まあ実を言えば僕のほうで
勝手につけたコードネームだったんだけど
でもまた不謹慎 ...
重油が雲のように流れうねる
粘液質の眠りの底に響いて届く
何色かの鐘の音色に共鳴する
筋肉繊維の無数の弦が共震し
開かれる眩暈と明晰の間の扉
甘く緩く脊髄を対流する
胸 ...
廃棄された自動車のモノトーン
雑草に埋もれ かろうじて見える車体
タイヤもなく ほとんど原型をとどめていない
昔に思いを馳せたところで
この草むらから抜け出る術を知らない
...
白と黒
浮いて沈んで転がって
押し出された僕の世界
通り過ぎて
恍惚と
視力はなくただ暗い
薄っすらとした現実で
枯れて枯れまた枯れて
何遍でも崩れて消えてゆく
ぐしゃぐしゃ ...
あなたとの消息がとだえて
3週間と1日がたってしまった
まいにち 寝る前にあなたの
名を呼ぶ ちいさな声で
たった1日
数時間の会話だったけど
あたしは
感じた
あたしと同 ...
にかいのへやで
あそんでいる
たたみのふちをせんろにして
おもちゃのきしゃを
はしらせている
たたみのかどを
もうひとつのきしゃが
うせつする
わたしもさせつして
そ ...
{引用=ほら
よく見てごらん砂浜を
ぽつんぽつんと小さな穴から
やはり小さな息がきこえてこないか
そのすぐ下でうずくまっている
口を閉ざした貝の声がきこえないか
彼らにとっては大きすぎる
...
見たくないものを
見ないようにしていても
限界がある
自分の心もわからないのに
君に向き合うなんて
やっぱり出来ないのかな
今 僕に必要なのは
君じゃないし
君が必要 ...
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない
やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる
ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ...
学校のクラス分けで 善 悪 粗野
の3クラスに分けられることになった
容姿が関連し
にきび面だと善に入れない
粗野か悪
目がつりあがっていると
善には入れない
粗野か悪
頬が出張 ...
ある朝、目が覚めて毒虫になっていたら
空を飛んでファック出来そうな虫を探しに行く事にするよ
...
うみのさけびを
おぼえているものは
だれもいない
いのちはうみから
うまれてきたと
いうのに
いまはただ
くりかえされる
うなばらのおとが
きこえるばかり
うみのさけび ...
私は私の言葉を
細く細く出し続ける
水の中で吐く呼吸のように
みえない泡になってゆく
はじけたとき
はじけぬまま
あなたはなにかを感じるでしょう
たとえ
目をそらされたとしても ...
ページをめくる
本の中にたくさんの
文字が落ちている
こんなにたくさんの文字を
いったいどこの海から拾ってきたのだろう
時刻表を見ると
海行きの最終列車はもう三分ほど前に
近 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
びーどろ
鵜飼千代子
自由詩
3*
10/5/21 19:43
悲しみの輪郭
九重ゆすら
自由詩
6*
10/5/21 19:32
まっくらけ
ふるる
川柳
5*
10/5/21 18:37
なに
ベルヤ
自由詩
2
10/5/21 18:31
季節ごとに近しくなるものもの
吉田ぐんじょ...
自由詩
8
10/5/21 18:13
思いの隅で
番田
自由詩
0
10/5/21 18:00
五月二十一日
生田 稔
短歌
5
10/5/21 16:16
エビの瞳
番田
自由詩
0
10/5/21 15:02
「五月闇」抄
春日線香
自由詩
1
10/5/21 14:39
かわいそうな 浅倉南
鈴木陽一レモ...
自由詩
4*
10/5/21 14:32
ある夜
國朗
自由詩
4
10/5/21 14:29
スパンコール
瑠王
自由詩
2*
10/5/21 14:10
緞帳はあがり
〃
自由詩
4*
10/5/21 13:01
オレンジジュース
森の猫
自由詩
2*
10/5/21 10:56
柔らかな爪
朧月
自由詩
2
10/5/21 10:53
Where Did U Go ?
寒雪
自由詩
1
10/5/21 10:19
愛の国境線
藪木二郎
自由詩
0
10/5/21 9:42
メロディ / ****'04
小野 一縷
自由詩
6
10/5/21 5:33
モノトーンの生
小川麻由美
自由詩
2*
10/5/21 4:29
ピアノ
チェザーレ
自由詩
1
10/5/21 2:02
つながっているよ
森の猫
自由詩
2*
10/5/21 1:51
汽車
小川 葉
自由詩
5
10/5/21 1:48
貝をひろう
ベンジャミン
自由詩
5*
10/5/21 1:43
本音
次元☆★
自由詩
3
10/5/21 0:56
さみしさで貧血
ふるる
短歌
26*
10/5/21 0:43
粗野か悪
a
自由詩
3
10/5/21 0:18
今ここで 【R−18】
TAT
自由詩
0
10/5/20 23:17
うみのさけび
紀ノ川つかさ
自由詩
1*
10/5/20 23:14
言葉で繋ぐ手
朧月
自由詩
2
10/5/20 23:00
会釈
たもつ
自由詩
7
10/5/20 22:45
3906
3907
3908
3909
3910
3911
3912
3913
3914
3915
3916
3917
3918
3919
3920
3921
3922
3923
3924
3925
3926
3927
3928
3929
3930
3931
3932
3933
3934
3935
3936
3937
3938
3939
3940
3941
3942
3943
3944
3945
3946
4.67sec.