階段の電気が切れた
行く先の足元が照らされていない
少し、自分の足がたよりなくなる
人が光を欲しいと思うのは
どんなときだろうか
もしも、もしもだよ
詩に学校みたいな”決まり”があったら、いまごろ
私はどんな詩を作っていただろうね
きっと作り方が”決められ”ていても
僕は作りたいのを止められないからさ ...
「梅干し」がそこにあるということは
「梅干した人」が居るということ
灰色の石ころと
黒い土の上に
色鮮やかな黄緑色の落ち葉
鮮やかさの下にある
黒や灰色
ではない
そこにあるのは
鮮やかな
黒と
灰色と
黄緑色だ
誰に問うでもなく
何を問うでもなく
それでいて ...
チョコレート・ONE
ボクがくわえているのは
うんこじゃなくてチョコレートだよ
こんな物を食べていれば
餓死はしないが虫歯と成人病で
遠からず腐蝕死だ
歯に応えて舌にとろけ口蓋に甘く ...
この暖かな光の歓びは
どこから来るのか
胸は甘やかな感覚に包まれ
御魂が天上の舞を踊る
美しき一面の花のなか
幼女が喜びのステップを踏む
私の探し求めていた
この憩いの ...
考える 考える
君のことを考える
君について考える
油断していた
...
こずえとこずえをむすんだ線で空を区切ってください
右側にあるのが悪い雲
左側にあるのが良い雲です
どちらにも雲がなかったら
そこが天国です
今年の梅雨は
ながく暗く
何もかも腐らせてしまうまで
終わらないようだった
水道の蛇口をひねると
締める直前に
白いクラゲのようなものが
ぬるりと出てきて
コップの中に浮かんだ
...
ぽつりぽつりぽつり
ひとり部屋にたたずみ
いくつもの雨音に呼び起こされる色々
色鉛筆で
一番最初に減ってしまうのは青色でした
空の色なんてわからないけれど
白い画用紙に ...
名前がある生き物だからつらい
名前遺棄致死罪で逮捕されたい
本当はもうとっくの昔に名前はなくて
わたしは記号になって
集団にとけておちて消えてしまいたかった
何年か前に個人は自殺して ...
Aに憧れて
少し大きなことを言ったら
身の丈をわきまえろ、と言われてしまった
Aは感心されたのに
Bに憧れて
少し過激な冗談を言ったら
何をいうんだ、と言われてしまった
Bは笑って貰 ...
61.
半規管の殺風景
宇宙を感じ
宇宙に感じられること
62.
包帯を巻かれたマイクロフォンで
肋骨にヒビが入った空気を震わす
...
僕は夕べ夢を見た
君とキスする夢を
でも唇が触れる寸前
呆気なく目が覚めた
きっと君は恥ずかし過ぎて
自分の夢に逃げ込んだんだね
今夜は夕べの続きをしよう
僕は君の夢の中へ
...
明るい空から
さわさわと緑の雨が降るから
おまえの誕生日は
いつも濡れている
水色の
ローラーブレード
畳の上で
肘あてや膝あての
具合を確かめている
それは
おまえを守るため ...
あなたの過去にはあまり興味ない
だけど過去を語るあなたの瞳は好き
たいして聞いていないのに
よく聞いているフリをするのは悪い癖
どうして夏は
私たちを過去へ引き戻そうとするんだろう
陽 ...
街に雨が降りしきる
人影もない寂れた風景を
ぼくは飽きもせず眺めてる
となりには
ぼくの彼女が
寝息を立てている
彼女の横顔は
とても穏やかで
つい
腕時計を描きたくなる
...
故
ゆえ
故に
いない
水中サーカス
気泡
あわ
酸素を吸って
グッドモーニング
感度も良好
ジャズ
ロック
クラシック
レゲエにテクノ
君の望むままに
頭の中で反復すれ ...
ごめんね
わたしの値打ちがわからないひとに
わたしをあげるわけには
いかなかったの
眠れない夜の
睡眠薬よりも
あなたの温もりが
いいって言ったのは
うそ
離れるね
わたしから
さよな ...
そういうことは
もう
しないほうが
いいと思うの
私たち
だって
さよならしたんでしょ
桜の咲く頃
握手して
さよならって
いくらきれいな日陰があっても
もう
ふたりで涼むことは
...
真っ白な壁にくるまれて
身じろぎ一つしない 彼女の
静かな寝息が こんこんと響く
そこは いつも
扉に囲まれていた
円い扉、四角い扉、
ぶ厚い扉、簡素 ...
眠っていたい。
もう 少し だけ……
目覚めると いつもと同じ。
また、朝を迎えた 自分ニ気ヅク
ご飯を食べて、
歯を磨いて、
顔を洗って、
髪をセットし、
着替えて 出かける ...
別にこれと言って不満などないさと
本性をポケットに突っ込んで歩いてく
巡り巡る日々が負担となって
逃げ腰の僕に重たくのしかかる
伏せ字で書いたヘルプミー
気付かれる間もなく日が暮れる
...
晴れている日には
晴れた 澄み切っている 色をしている
健康である 体になっていく 澄み切った
湖のそばにて ラーメンで 健康になる
恋人であることを思いうかべる
文庫本のページを閉 ...
タクシー運転手の吉川さんが、こちらに向かって歩きながら
「昨日の夜、見たこともない美人を乗せたんだぜ!」と大声で話しかけて
きたものだから、窓を開けていた他のタクシーの運転手連中が
どこで乗せた ...
朝練後の先輩は
太陽さえも離さない
水道で
顔を洗う時など
もちろん
私のほうなど
見ちゃいない
先輩
先輩
水しぶきがとても
冷たいですね
ほら こ ...
【沈黙のサリー】
サリーは耳が聴こえない。
それは先天的な病によるものではなく、
ある静かな夜の床で無常にも爆音に襲われたからだ。
それ以来、サリーは耳が ...
自然には矛盾がない
人の心が矛盾を作り出している
三回忌法要で坊さんが話された
訓話の言葉を噛み締める
語る言葉が圧倒的に足りない僕は
何を書き残そうとしているのだろうか
語る ...
ベットソファ
枕元のくずかごに
ティッシュを捨ててしまったので
熱射病気味のわたしは
ひと晩中、このかおりの
林をさまよう夢の中でした
不器用に明るい下草を踏みしめると
やわらか ...
将来、遠い未来
アスファルトはとても良い示準化石になるそうです
三葉虫なら古生代
アンモナイトは中生代
アスファルトなら今ぐらい
日々降り積もる詩の数々はどんな化石になるでしょう
日々降り ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
光
くろきた
自由詩
1
10/7/2 20:45
”決まり”
〃
自由詩
3
10/7/2 20:43
梅干した人
ミサイル・ク...
自由詩
3
10/7/2 20:03
手
〃
携帯写真+...
1
10/7/2 19:49
チョコレート
salco
自由詩
4*
10/7/2 19:30
楽園からの娘
一 二
自由詩
1
10/7/2 18:44
考える
鵜飼千代子
自由詩
13*
10/7/2 18:19
真夏未満
あまね
携帯写真+...
11
10/7/2 16:15
梅雨
ryou
自由詩
4
10/7/2 14:33
「ふるえるように雨がふる」
ベンジャミン
自由詩
1*
10/7/2 13:04
今度の日曜日に捨てるもの
池田実緒
自由詩
1
10/7/2 12:34
憧れて
靜ト
自由詩
1
10/7/2 11:56
都市風景(61〜80)
草野春心
自由詩
3
10/7/2 11:00
Little dream
うずら豆
自由詩
1
10/7/2 9:56
水色の車輪
佐野権太
自由詩
21*
10/7/2 9:46
眩しさの中で
れもん
自由詩
4
10/7/2 9:36
Falling Rain
寒雪
自由詩
2
10/7/2 6:33
寂刻
秋也
自由詩
2
10/7/2 2:43
睡眠薬
風音
携帯写真+...
1
10/7/2 2:27
夏が来る
〃
携帯写真+...
2
10/7/2 2:05
虹の扉
結城 希
自由詩
7*
10/7/2 1:52
眠っていたい
〃
自由詩
1
10/7/2 1:41
煙
1486 1...
自由詩
2*
10/7/2 1:15
アメリカ人か
番田
自由詩
2
10/7/2 1:11
駅で分別されずに捨てられたゴミのエピソード
プテラノドン
自由詩
5
10/7/2 0:32
ワカメスープ
s
自由詩
1*
10/7/2 0:23
沈黙のサリー
綾瀬たかし
自由詩
3
10/7/2 0:13
矛盾
kauzak
自由詩
6*
10/7/1 23:59
ねむれたか あさまで
たりぽん(大...
自由詩
5
10/7/1 23:17
詩々累々
海里
自由詩
3
10/7/1 23:08
3912
3913
3914
3915
3916
3917
3918
3919
3920
3921
3922
3923
3924
3925
3926
3927
3928
3929
3930
3931
3932
3933
3934
3935
3936
3937
3938
3939
3940
3941
3942
3943
3944
3945
3946
3947
3948
3949
3950
3951
3952
加筆訂正:
事件
/
A-29
[10/7/2 0:35]
2010.7.2 一部改稿す。
4.87sec.