とうとう一度だって
私を嫌いだと
言ってくれなかった君に

私の一部はまぎれもなく
深く、君由来だという事実の
どうしようもない申し訳なさに

あの子が初潮を迎えたときに、
心の底か ...
 
 
「ね」から
「ね」をとると
なんにもなくなってしまうから
かみさまは
「こ」をあたえて
そのどうぶつを
「ねこ」となづけた

「ね」がなくても
「こ」がのこる

もと ...
狭い空
それでも見上げて

厚い雲
それでも見上げて

僕には未来があります
{引用=


今すぐにあの憐れみが欲しいの、と わたし揺れてる 吊革みたいに



不特定多数のからだは湿ってて乾いた肌を忘れそうです



あおむけで爪先ぴんと伸ばしたらさみし ...
うしろの席の女が痴話げんかの話をしていて
ほこらしげなので
たぶん
彼女の一人もいない男は
下司だと判断しているとわかった

男が鉄道とかに執着しているのを見て
「恋すればいいのに」とい ...
言葉を叫ぼうとする祝日に
疲れた労働者の体を
不満の心の内側から
メロディとして歌う
校庭の中に集っている

サッカーの試合を
傍観していると
母校がやられた感じだった
速いシュート ...
 
 
梅雨の湿った風に吹かれいると
いつの間にかぼくと妻は
古ぼけた感じがする列車の
最後尾の座席に並んで腰掛けている
列車はカタンカタンと
紙のイメージの中を
ゆっくりとしたリズム ...
きみは ぼくの かおをして
ぼくの きらいな ことをする
毎日 付き合う こころとことば
ぼくらはきついお酒を注ぎ合って
ぼくのつくるものときみのつくるものとが
似て重なって重苦しい

...
そんなのはいや
だれかが言った通りに終わりが来て

そうじゃないの
だれかが言った言葉は無視されて

川は流れて
雨が川になって
それでも流れるしかない水の想いに

映してみるのは ...
夢にまたあれがでてきた
あれいらいだ
シンゴが洞窟を持ってしまったのは

女の子との別れならいくつも経験していた
それまで好きで別れたことなどなかった
そんなお人よしではなかった
連絡を ...
今日もまたキミとつなぐ手 昨日とは違ううるおい指のからまり

森の奥 お月さまだけ聴いている 貝をあわせるキミとの唄を

忘れたよ 花を散らせたその罪も キミの瞳の星が許した

「お腹の中 ...
父に会うといつも
私は刺身になっている
ワサビをなめると
高らかな笑いをする

母の姿を追いかけては
私はアルバムをめくり
母の顔を見つめていた
夕暮れの路地裏の影から

鳥の一羽 ...
従兄弟が浮気して
離婚した
久々の報せは
不愉快極まりないものだった
そもそも
彼と僕は反りが合わなかった
仲が悪い訳ではない
嫌いな訳ではない
大体において
意見が食い違うのだ
...
怒りと憎悪は人の世の兄弟
胸を灼く荒廃は人間を苛める

胃の腑から沸き上がる痛みは全てを呪い
何より最も強く己自身を呪い苛める

血生臭く罪悪に満ち溢れ
復讐と怨恨が全ての理の神たる人の ...


小さい頃
簡単に見つけられていた
色のない蝶々が
最近見つけられなくなってきた

視界の端で
鋭利に騒ぐ蝶々を
捕まえてはネットの中に
押し込めることを
よく していた ...
吹く風よ微笑む人の面影よネム絶え間なく船出の風情
 
朝ごとにアサガオその名に天国を青さに空を映して地上に
 
花、柘榴。タコさんウィンナ血の味を実に成す前に朱色地に散る

鬼の木は{ルビ ...
ダイエット目的にはじめたジョギングだったはずなのに
夢はホノルルマラソンなんて張り切っている

フルマラソンって42.195kmも走るんだよね

あの子の精神構造ってどうなっているんだろう
...
悪いことはしてないよ
だけどいい子じゃないよ
道案内はするけれど
その先のことは知らないよ

決まってる分 しあわせになって
決まってる分 泣くなんて
最初と最後が決まってるなんて
...
おなかがへったら たべればいいよ
そこにパンケーキがあるでしょ
あそびたいな まだ あそびたりないんだ
かえったらすぐ ふとんにダイブしちゃうくらい
それでもまだ あしたがこなくなっちゃう ...
          羅漢頭をペコリと叩きゃ 大人の漫画の声がする



        1998.04.07.     YIB01036 Tamami Moegi.
    ...
神の子の同じ神にはあらざれど
同じ神とは思わざらまし。





 
血が流れた。
血が流れた。
血が流れた。
そして川になった。 
ぴん と張った
木枠の布に
ぷすりぷすり

針を刺す
 
あなたが
毛立て器で撫でる糸面は
決して
綺麗にぼかされることは無く
千切れた
刺繍糸と
毛羽立 ...
今日、白髪を抜いてしまった。
おばあちゃんの毛のような
白い美しい白髪だった。

わたしも苦労したなと思った。

H22.4.25
 
 愛は四重奏

 愛は三重奏

 愛は二重奏

 愛は孤独奏 
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
...
ここではいつも
少しずつ違う絵が描かれている

だから
少しずつ違うことを忘れてしまう

垂れ流した絵の具が
しがみつくようにして
一つの記憶になる

曖昧な残像に縁取られて
一 ...
さよなら手を振って
ごめんね頭を下げた
おはよう手を振って
ありがと頭を下げた

言葉だけじゃ足りなくて
身振り手振りでも足りなくて

解り合ったふりをして
僕ら勘違い ...
げんこつみたいな心がね
ごろごろするから痛すぎる
ぎゅうっと ぐうっと握ってる
そおっと開けばいいのにね

つんつんとんがる手の平は
だれの心も指している
ふわっと さらっと流れるような ...
愛をもって
夥しい量のそれで溢れる
愛を口にする
受け止めきれない体は
玉の汗と息を止め
真っ白な愛に拒否反応を起こし
私を殺めてしまう

愛をもって
悍ましいほどのそれを湛えた
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
もう会わないから言うけれど因子自由詩310/7/12 23:20
小川 葉自由詩3*10/7/12 23:20
螺旋階段瑠音携帯写真+...110/7/12 23:07
everydayあぐり短歌5*10/7/12 23:06
噛み殺せコルチャックa自由詩110/7/12 22:40
労働者の主張する意味番田 自由詩210/7/12 22:31
嘘つきたもつ自由詩810/7/12 22:10
生活坂井ハナ自由詩510/7/12 21:52
こっちの水朧月自由詩310/7/12 21:46
洞窟の夢吉岡ペペロ自由詩1410/7/12 21:39
キミトノヒミツ紅林短歌3*10/7/12 21:36
アルバムの風景番田 自由詩010/7/12 21:27
浮気してOz自由詩010/7/12 21:17
唯一の救い一 二自由詩110/7/12 21:14
昆虫図鑑ゆるこ自由詩410/7/12 20:56
落とし文月小池房枝短歌7*10/7/12 20:12
道なひと恋月 ぴの自由詩21+*10/7/12 19:59
知人ゆうと自由詩1*10/7/12 19:16
はじけとぶ なつのよる自由詩1*10/7/12 19:14
文明開化の凍り豆腐鵜飼千代子自由詩4*10/7/12 19:02
神。ながぐつ長靴...短歌210/7/12 18:50
ち。 自由詩210/7/12 18:48
文化刺繍鵜飼千代子自由詩4*10/7/12 18:39
白髪。ながぐつ長靴...自由詩110/7/12 18:04
愛についての一考察。自由詩310/7/12 17:39
おじさんはガンジス河のひと粒として石川敬大自由詩1710/7/12 15:37
「記憶」ベンジャミン自由詩3*10/7/12 14:23
鏡の国秋助自由詩1*10/7/12 14:20
手遊びの今日朧月自由詩510/7/12 13:39
アレルギーひち自由詩3*10/7/12 12:30

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