出雲はいずこ、雲{ルビ出=いず}る側
日の出る向きとは反対です

長月{ルビ晦=つごもり}三十日には
神さま帰省ラッシュです

神さま神さま今月は
ここの土地にはいなさらぬ

神さま ...
赤と黄と朝焼け雲とくちびるを二人前ずつ欲しいのですが


こころもとなくなったから異国語を呟いてみる(気付かないでね)


ため息の量が午後だけ足りません枯葉の側に落ちてませんか

...
松の木で作られた
防風林を抜けてゆく
秋風

旅立ちの日なのですね

鞄の中を
何度見直しても
なにかをあすこに
置き忘れてきたような
十月は
指先に感じる
わづかな冷たさに
...
アスファルト
通りすぎた
西風に

砂は覚えている

眠る
この夏の足跡

輝いた
ピーチパラソル

君がひとつ大人になれば
またおいでよ

ささやきながら

...
きみが紫露草のようなんだ

青色がとても似合うからか

そもそもきみが青だからか

地べたの緑の小さな宇宙に

散らばる青い星々だからか

この可憐な草花のあまくて

涼やかな香がきみだからか

きみ ...
 道無き道も やがて道 思えば人は すべて道 違えぬ意志を かくと抱き どの道この道 歩む道

            *

 ぼ く を ひ と り だ ち さ せ た ち ち よ

  ...
彼らにも自由はあってないのだろう 高層ビルの窓を拭く人

観覧車がいつか頭上に落ちてくる不安ではなく希望を抱く
絶望的な奴って

絶望的な奴と何かを食べることは出来ない。
栄養を取る必要がないからです。

絶望的な奴と勝負事は出来ない。
失うものが何も無いからです。

絶望的な奴と酒を飲めない。 ...
空は悲しみ色に染まり
やがて激しく泣き出した

あえて僕はそれを浴びよう

僕の錆びついた鉛の心
純粋な悲しみ色で塗り替えて

きっとその方が
素直に泣けると思うから

水銀みた ...
ぼくは世界で一番暗い夜を見たかったのです
歩くこともできないほどの
真っ暗な漆黒の闇が欲しかったのです

街の灯を映した空は中途半端で
あまりも汚たなくて
たぶん星など見る人もいないのでし ...
鈍い痛みは
その日もつづいていた

昼を過ぎてから
にわかに痛みは強くなってきた

主治医に電話する
すぐ 来るように

あたしは
幼いふたりの子供と
タクシーに乗り

二駅 ...
太陽からこぼれる光りを
端から拾った/両手で
まぶしい気持ちになりたかった

車が並ぶ駐車場
主のいない胴体は
ぴかりぴかり光っていた

夏ではない
冬でもない
今の季節の憂い
...
かすかに聞こえる
闇の向こうの
川の音

降り始めた
雨の中を
渡る 向こう側に

もっと聞こえるはずだ
 その音

霧雨の遠くに
滲む地平と
遠退く雨の

絹のような層 ...
紺碧の空が覗けない
陽気な窓が遁走した部屋
くすんで白いしめやかなリノリウムが
乾いたのどを締め上げる
がらんどうな空気の真ん中に
位置を決められたパイプ椅子
腰掛けながら一人
...
背中合わせ
逆さまの世界
苦しまずに
逝けたらいい
パパはお魚釣りに行ったよ!
君はカエルのような平べったい声で言うと
真っ直ぐ僕を見て、おしっこおしっこと喚いた
汲み取り式の便器が怖くて一人で行けないから
君のママが居るのに僕を便所に連れて行 ...
天の使いに呼び出されるのを待った
今日は私の中の悪魔に 呼び止められた
昨日の 明日に向かった 未来だ
私は過去の物語を 私の人生に作り上げる
ああ 私は そして 今日も語る
 
 
一人暮らしするのだと言って
秋が家を出ていった
おかげで夏が終わると
すぐに雪が降るので困ったけれど
お盆とお正月だけは帰ってくれるので
夏は涼しく冬は少し暖かかった
一人暮ら ...
僕は躊躇い
私は希望
俺は破滅
君はいつも優しくて
貴方は時々つめたくて
全てで一つ
本当は一つ

僕は未練
私は明日
俺は衝動
君はいつも暖かくて
貴方は時々つめたくて
全 ...



あ どもども 見知らぬ皆さん こんちくわ

えっと ヨルノテガムと申します てへ

この頃 何か映画批評のようなものを書きたい と思ってまして
何か ズボラ ...
   .
何度試みても詩にできないあなた
あなたには散文がふさわしい
あなたの詩のような生涯あなたの詩のすがた
それを心に描くことができない
   .
なぜならいつもあなたを探しているぼく ...
{引用=
唐突な出張でもないのに久しぶりに
夕暮れの新神戸駅に一人
立っていた
こじ開けられたまぶたのような
雲の向こうに
夕陽がぎらり
虹は見えない
天使も見えない

救命器具を ...
ぼくらは最初のよる

息をひそめていたのだ

もうだめだよと

この街路樹たちのしたで

ぼくらは息をひそめていたのだ


街道に向いたベンチに座って

ぼくの煙草をわけあいながら

変わらなかった、 ...
一昨年の冬

中学生はミニスカカーディガンで
統一される季節。  



一個下の女子たちは
やけに便所にたまりたがる。



便所にあんのは、屋根が潰れた
ゴキブリホイホイ ...
昨日の返事を損じた去年の暮れに耽る
湯、が沸かない に
籠って不逞 泥あそび

理解してる
理解してる
美しい
期限切れの缶を空けて





わたくし

透明なら ...
私は全へ帰る

それが

淘汰と呼ばれるものでも構わない

柵よ左様なら

私は全へ帰る
 
{引用=犬女}

 この国では乳首が三つとか乳房が一対以上ある女はイヌメと呼ばれ、豊
穣神に遣わされた乳母として少女の内に取り立てられた。
 次代の国王と王位継承者をその乳で扶育仕るという名誉 ...
いろいろなひとがいるから
いろいろなきもちになる
ろうそくのような 虎のような かみくずのような 長靴のような かみどめのような 列車のような 自動販売機のような 鶏のような
そんなきもちに ...
めぐちゃんは
やりまんと言われてたけど
自由だった
やりまんと呼ぶわたしたちよりは
ずっとずっと自由だった

べつにうらやましくはなかったけど
おとこを抱こうと
きめるとき
こころは安らかだった
耳元で
お札がさらさら鳴るような
そんな安らかさだ
すぐに吹き飛んでしまうような
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
さて十月は神無月海里自由詩110/10/7 20:51
秋のうた・三首あ。短歌4*10/10/7 19:57
旅愁塩崎みあき自由詩3*10/10/7 18:54
夏の面影アラガイs携帯写真+...8*10/10/7 18:52
紫露草吉岡ペペロ携帯写真+...3+10/10/7 18:22
War Guilt Information Program呉汁±短歌110/10/7 17:53
大人の事情きらく短歌110/10/7 17:02
絶望的な奴……とある蛙自由詩13*10/10/7 16:35
泣かせてうずら豆自由詩4*10/10/7 16:00
はなのみやこ紅糸自由詩4*10/10/7 15:55
そうは森の猫自由詩4*10/10/7 14:06
工場の昼休み朧月自由詩310/10/7 12:36
その音フクスケ自由詩210/10/7 7:38
不調和寒雪自由詩210/10/7 7:32
斜陽自由詩110/10/7 6:48
カエルちゃん山人自由詩2*10/10/7 5:56
物、語番田 自由詩210/10/7 2:54
一人暮らし小川 葉自由詩2*10/10/7 2:11
佐々木 禄徘徊メガネ自由詩210/10/7 1:32
映画 北野武監督作 『Dolls』 の黄色い車〜〜〜ヨルノテガム散文(批評...210/10/7 1:30
リート風にGiton自由詩2*10/10/7 1:29
夕暮れに似合う歌真島正人自由詩4*10/10/7 1:19
もうだめだ吉岡ペペロ携帯写真+...010/10/7 1:18
反抗期女子便所サワメ自由詩210/10/7 1:11
呼子自由詩110/10/7 0:24
処分徘徊メガネ自由詩110/10/7 0:18
Queeeeensalco散文(批評...0*10/10/7 0:01
はるな自由詩010/10/6 23:43
めぐちゃん自由詩0+10/10/6 23:40
安らかさ自由詩110/10/6 23:39

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