ぶどうの実みたいにていねいにしてね 薄い皮膚のしたは滲んで
ひとりで生きてきたわけではないけれど
あなたがあんまり 自分のことばかり話すものだから
なんだかほとほと嫌気がさしてしまうのです
あなたが昔をほじくればほじくるほど
責められているよう ...
ためらいを波打ちぎわでうけとめて こぼれる前に飲み干す二人
えりあしに新しい香をしのばせて 季節のように抱き合う初秋
組んだ手を解いては笑いまた組んで ほろりと落ちる金木犀
フォルム
カント・フロイト・エピキュロス
それは遅れてやって来る口唇期
いや十数年を隔てて再発現する恣意的口唇期
恋人達はみなジークムント・フロイトの愛弟子
今や心理学では眉を吊り上げ ...
知らぬ間に
今日と明日の境目の
白線を越えていた
部屋にメイプルの香り
焼きたてのパンを置いて
朝にこそふさわしいと
あなたは横向くけど
このままいればもう
朝なのですよ
...
雨。
ソープ通いも濡れる街角。
五千円札を大切にね、って、
ずっと前に遊んだソープ嬢に別れ際に言った。
吉原まで歩いて行くと、
途中に樋口一葉の記念館がある。
「たけくらべ」を思いっき ...
今まで吐いてきた嘘は数知れず
自分を護る為についた何て言い訳に過ぎない。
お前は嘘が上手だから、振る舞いだけでも良くなさい。
誰かが言った言葉。
嘘に嘘を塗っていたら、真実 ...
どんなにお金が有ろうとも
どんなに貯金が有ろうとも
お金何てシュレッダーにかけて見るも無惨な姿になったならば
それはただの
紙屑だ。
そんな紙切れ一枚の為に人はどれだけ働 ...
理髪店に備え付けられた
平方根の中で眠る犬
その耳に形のようなものがある
店主はただ黙々と
軟水で精製されたハサミを用いて
僕の髪を切り分けていく
その間、僕は不慣れな手つき ...
寒くなる前に大掃除を済ませましょう
さぁ、{ルビ掃晴娘=サオチンニャン}空を掃いて
スターダストトレイルはそのままそのまま
こまやかなそれらは流れ星のタネ
飛行機雲もそのままそのまま
...
ドラえもんノーサンキュー
どこでもドアはいらない
いつでも一組みポケットに
折りたたみの窓を持っているから
ほら見てご覧
ここは風衝草原
ほらあの夕陽に光る水面
あれは街跡湖
...
ぼくがいなかった夜と
ぼくがいなくなる夜の間に
とてもきれいな夜がある
素敵に暗くて、静かな夜がある
ポチャン、と魚が一匹跳ねて
それきりのような
夜がある
今千年の眠りから
獣達が蘇る。
古から伝わる太鼓の音
焚き木の光
僕達にも生きる権利があるんだ
よそ者に乗っ取られたくない。
アボリジニはそう呟いた
羊なんかに土地は譲れない!
...
外の芝生で
ダンボール片手に
滑って転んで
でんぐり返し
楽しいぞ!
嬉しいぞ!
カッコいいぞ!
頭いいぞ!
タメが必要だ。
あせらずに
じっくり
ゆっくり
可愛くタンツェン
小さなお嬢さんも
小柄なお婆さんも
愉快にタンツェン
早く、そして
ゆっくりと回る。
そして軽快に
決める。
額が汗でシットリ
イケメンにうっとり
勝負で ...
讃美歌をうたわんとして妻見ればニッコリ笑っていましたっけ
気分良く目覚めると
家は見慣れない感じで
人声が隙間を隔てた向こう側に聞こえ
その隙間を抜けて
ある女の子が近づいて立ち止まり
私に手を差しのべた――
そこでさっきの
夢を思いだし ...
そんなにも歩き疲れたのならばお前は夕暮れの街角に屹立して空を見上げ落涙してないで一刻も早くタクシーを拾い道中寝て帰れ
田舎の町でイベントを打った
告知を全然やらなかった
お客はひとりも来なかった
鰻料理屋の座敷を借りて
夕方六時から丸々三時間
十七人前の鰻料理を前にして
私はひとりで呆然と来客を待ち
そ ...
どこで見られていたんだろうか(笑)
自分のこと言われてるみたいでした(爆)
なるほど私のことですねよくわかります(核爆)
フフフフ......ボクのことよくご存知ですね(暗黒微笑)
どこで見ら ...
どこからともなく
やってくる 小
鳥 たち
微睡む 夢 遥か
う
つ
つ
月桂樹の午後
翻したマントを縫う
からこるむ ...
けばけばしい色いろを携えて
雨が降ってきた
潤んだ瞳に入り込んで
世界は泡になる
足元に忍び寄る水面に
闇を感じるのはなぜ
濡れた靴先にさえ
嫌悪するのはなぜ
車が通って水しぶ ...
夜の路地裏に
立っている君
薄明かりの下
メンソールをくゆらせ
男どもに
色目を使う
今日も30ドル払って
彼女とホテル
一時間の逢瀬
肉欲は満たせた
だが
精神 ...
親分が死んだ
翌日は
空がどんよりしずみこんでいて
さかんに落ちる公園の黄葉たちをみていた
車内の
十月
か。
なやまされていた
か。
...
汗ばんだシャツを背負い
夕暮れを歩く
橙色の入道雲が
薄闇に沈みかけた蒼い空に黄昏ている
少しむっとしたアスファルト
鬱血した時が、俄かに開放されようとしていた
沈静が流れはじめる
...
じぶんをたもつために
だれかをひつようとする
そしてこわす
なにもかも
そのくるしさにたえかねながら
それでもすがりつかないと
じぶんでいられないあなたが
ときどきひどくかなしい ...
明日食えなくなれば
君、きみは白く
きちがいになればいい
記憶の在処を忘れた痴呆老人のように
惚けた役者を演じてやればいい
そうすればきっと誰かの目に止まり
こちらから
施しの言 ...
掌に海がある
水平線のむこうから
海賊船がやってくる
わたしから大切な記憶を盗み
それで得た金で
毎晩酒を飲み騒いでるのだ
わたしは海に飛びこみたいけれど
この体から出ること ...
秋の高い空
少女が
羊占いをしている
すき、きらい
すき、きらい
一頭ずつ
羊をころしていく
日がくれるまで
やがて空は血に染まり
はじめから
すきなものもきら ...
絶望的だと、貴方はよく口にする
でも、それはあなたが持って来た結果でしょ?
それに巻き込まれてる私の方が『絶望的』
暗闇は嫌いだと、あんたはよく口にする
でも、寝るときは真 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ぶどうの実
はるな
短歌
1
10/10/9 23:35
相似する遺伝子
涙(ルイ)
自由詩
0
10/10/9 23:29
二人
はるな
短歌
1
10/10/9 23:28
長編詩 陰茎 (審美学的観察と考察の試み)
salco
自由詩
9*
10/10/9 21:58
夜の茶会
朧月
自由詩
2
10/10/9 21:54
台東区の女
はだいろ
自由詩
1+
10/10/9 21:38
嘘
雪乃
自由詩
1
10/10/9 21:25
お金
〃
自由詩
0
10/10/9 21:12
海峡
たもつ
自由詩
8
10/10/9 21:06
ほうき星掃天プロジェクト
海里
自由詩
1*
10/10/9 21:02
ひとりぼっちスイッチ
〃
自由詩
1
10/10/9 21:02
夜
つむら
自由詩
3
10/10/9 20:44
タスマニアアイランド(タスマニア島)
ペポパンプ
自由詩
3*
10/10/9 20:17
ターフ(芝生)
〃
自由詩
2*
10/10/9 20:16
タンツェン(踊り)
〃
自由詩
3*
10/10/9 20:16
讃美歌
生田 稔
短歌
1
10/10/9 17:37
明晰夢
一 二
自由詩
2
10/10/9 16:36
アフター5
セガール、ご...
自由詩
3
10/10/9 14:52
平常
〃
自由詩
2
10/10/9 14:51
お止しなさい
〃
自由詩
0+
10/10/9 14:51
彩 ‥‥序
アラガイs
自由詩
5*
10/10/9 14:25
多色の雨
朧月
自由詩
2
10/10/9 14:22
売春婦
寒雪
自由詩
0
10/10/9 10:01
赦されるの蚊、この殺戮は。
石川敬大
自由詩
18
10/10/9 9:33
一番星
山人
自由詩
2*
10/10/9 7:08
あさにちかいよる
水中原動機
自由詩
1
10/10/9 4:49
似非者たち
アラガイs
自由詩
5*
10/10/9 4:08
記憶の海
小川 葉
自由詩
6
10/10/9 3:36
羊占い
〃
自由詩
3
10/10/9 2:56
相対性理論
ala
自由詩
1*
10/10/9 2:20
3720
3721
3722
3723
3724
3725
3726
3727
3728
3729
3730
3731
3732
3733
3734
3735
3736
3737
3738
3739
3740
3741
3742
3743
3744
3745
3746
3747
3748
3749
3750
3751
3752
3753
3754
3755
3756
3757
3758
3759
3760
加筆訂正:
やまぐりごはん
/
黒い翼
[10/10/9 10:15]
ひらがなのほうがいいかな
魔女
/
黒い翼
[10/10/9 10:13]
欲しい言葉がみつかりました
なきごと
/
水中原動機
[10/10/9 4:08]
第一連四行目を訂正
4.51sec.