見えないものを交わしていた

きおん20度

しつど50%

そんな粒子につつまれていた


愛の数だけ矛盾はあるけれど


見えないものを交わしていた

きおん20度
...
せつなくて

やらしい気持ちにならなければ



遠いこころはつかまえにゆけない


もうなにに触っても

なにを見つめていても



アイツいがいで勃つことはない
...
もうすぐ4時だ

バニラビーンズのようなあごになっている

営業担当エリアの空に

輪郭のない太陽がかがやいている

からだには塵芥がつまっている

こころには水滴がおちている
...
ストレスと
前立腺肥大のため
頻尿になっていた
一時間に5回は
トイレに行きたかった

冬に桜の咲いたある日
地下街を歩いていると
いつもの尿意を感じ
感じるとともに
すでに我慢で ...
建物や地面や活字はちがうけれど

月はきょう満月で

それは変わらないもののように思えた

変わらないものを思えることが

私にとっての旅であった

知らないことも知りたい

だが

変わらないものな ...
彼女はたぶん人魚なんだ

水色のなかにいる

まばたきひとつせず

見つめている空を見つめている

彼女はたぶん海のなかにいる

かたくて獰猛なペニスが

くしゅんと

萎えるまで受け入れてくれる

...
花の降る午後に

かぞえているのは

きっと子守唄のようなものだろう


彼女たちは

男を知らなくて

自慰のためにゆびを遊ばせる

貝殻をさわるように

花びらをかぞえるように


花の降る午後に ...
この橋の下 工事中
柳の根もと 猫の死体
あなたの足に釘を打つ
銀鼠の雨 おちょこ傘

真っ暗がりが落ちてくる
重機の沈黙 橋の下
ねんねこねんね 濡れ鼠
たんたとたんた 雨の音

...
『お兄ちゃん
世界ってなあに?』

こちらを真摯に見つめる
つぶらな瞳
その瞳を見つめ返し
私は答えた

「ごめんね私は知らないよ」

『じゃあお兄ちゃんは
なにを知っているの? ...
疲れた眼を開けると

目の前の街路にわさわさと
夥しい数の奴凧が
尻尾を引き摺ったまま
蠢いている。

大きいのやら小さいの
赤いのやら黒いのや
斑模様やら縞模様の
真丸のやら楕円 ...
猫の死体につづく道は下水道
たいせつな宝物たちはぜんぶ捨てて歩いていくことにした
わたしとても自由だわ
愛するあの人も今じゃもう思い出せない星屑
人のいない水族館みたい
うろこの冷たさや動物 ...
 「泣き腫らした家」

 その家は号泣する
 時間を失った丘陵にたたずみ
 家主の帰りを待ちわびながら

 その家はときどき夢想する
 彼女が門扉を開き
 飛び石伝いにやって来るさ ...
涼しい風に乗って
赤トンボが行く

僕たちを見つめながら
スイスイと行く

何となく僕は照れて
紅い夕日を眺めてみたり

夕暮れどきの君は
ほんのり朱くて
可愛くて
心の病に泣く君の
病とはなにで
どんなことで取り除けるの

震える肩を
前にしてなす術のない
自分が小さくて

生まれる前の
私たちにならきっと
この朝は素敵だろう

それほど ...
気がつきて妻を呼べど姿なく勤めに行きたとうなづきにけり

父も死し母もみまかり今日の日は一人見守るわが行く手かも

立ち上がりス-パーの椅子によりて久方の書を読まむかな
逃げ出していった幸福は
例えるなら手の平ですくった水
いつまでもそばに
いてくれる幸福が欲しい
幸福は自らの手でつかむものだ
ありもしない幻想に
洗脳されて這い回る人たちが
とて ...
わからない。
何がわからないのかわからない。
周囲の目に困惑し、ただ震えている。
涙が出てきて笑おうとしたが上手く笑えなかった。
周囲にさらされないように被り慣れない帽子などを被ってみる。似合 ...
成田へあれも
弧を描き
うつむき加減に
落ちてって

果肉むさぼる

木々や
倉庫や

薄暗い濁りが
街路まで

漂っては灯火を運ぶ

星を食う


彼は
季節外 ...
屋根の上から
青い靴が
滑って
滑り落ちていく 青い海のなかに

なにも 見えなくなったって
いいジャないですか

シャツも
ざぶざぶ濡れて
泳いでいく

薬指は
気取って
...
溺れかけたのですか
ありもしない愛
などと/暗く
底のないつぶやきを
ぶくぶくと、泡と海藻だけが纏わりついて
よく見れば
そこに近づいてきたのは海蛇で
あなたは必死に藻掻 ...
浮浪者: 「俺は今日に至ってもひどく酔いつぶれている路上暮らしで、あんたにどうすればいいのかを教えてもらいたいのだけれど。」
おじさん:「そんなことお前自身の問題だと思うけれどな。」
浮浪者: 「 ...
俺は 今夜もひどく
酔いつぶれた 路上で
希望も 夢も ないのだと
  歌えや 歌えと
  時代の中を 走り回り
歌い 飛び 泣き 笑い
今日も一体私はどこに行くべきなのかと
思う そん ...
 
 
生まれた家をさがしに
旅をしていると
雨が降ってきた

私は寂れた商店街の
農業用品店に
傘を買うために立ち寄った

ごめんください
というと
見覚えのある人が
店に ...
 白いアパートメントが、町の大通りとはいえない、
中くらいな通りに面して建っている。5階建ての上に
は、無人駅のような空があって、雲はあまりなくって
陽射しが眩しくて、時刻は午後の2時を少し過ぎ ...
あなたを、きみを、好きな甘ったれで、弱くて、かわいいわたし。


大好きなきみを。

きづつけていきてゴメンね。


さゃなら。
本当に終わってしまったのか






少しだけ残った期待の欠片が






私を惑わす







右に行けば正解?





左にい ...
じぶんが
やさしいのかつめたいのか
わからない

でも あたしは
ひと をののしる
ことばは もちあわせていない

なぜなら
それは
じぶんにもどってきて
けっきょく
じぶんを ...
母さんが
土鍋出したら
冬支度
古ぼけた
駅の路線図にある
黄 赤 青 緑のライン
一番先っぽのほうは
背伸びをしても
よく見えないが
「とりまる」
と書いてあるように思えたから
「とりまる」「とりまる ...
延髄の隙間に滑落した俺の意識
頭頂から降りてくる存在の微かな明かりを
頼りに
七つの難敵をクライミングした
考えていたより途方もない…
時間を、費やした
頑丈な窓が伝達 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
20度50%吉岡ペペロ自由詩010/10/26 19:21
Gの歌自由詩210/10/26 19:19
フェルメールの恍惚自由詩010/10/26 19:18
マーキング イエローハイドパーク自由詩4*10/10/26 19:02
異国の月吉岡ペペロ携帯写真+...510/10/26 18:59
水色の妖精携帯写真+...110/10/26 18:57
人魚たちのララバイ携帯写真+...010/10/26 18:55
橋の下、工事中テシノ自由詩010/10/26 18:03
いつか云ってみたい一 二自由詩110/10/26 17:39
襤褸凧……とある蛙自由詩8*10/10/26 17:00
道連れai自由詩310/10/26 13:20
泣き腫らした家/泣くまでの経緯豊島ケイトウ自由詩14*10/10/26 12:04
Redうずら豆自由詩6*10/10/26 11:39
もう泣かないでほしいから朧月自由詩210/10/26 10:33
姿生田 稔短歌110/10/26 8:07
幸せ貧乏寒雪自由詩010/10/26 7:49
ヒヤシンス自由詩010/10/26 6:21
無伴奏しべ自由詩110/10/26 4:42
薬指いてゆう自由詩210/10/26 4:30
君がみる死海アラガイs自由詩4*10/10/26 3:27
街角にて番田 自由詩110/10/26 3:07
浮浪者の唄自由詩110/10/26 3:04
生まれた家小川 葉自由詩210/10/26 2:50
カメラチック・ワーズ #5 - アパートメント佐倉 潮自由詩210/10/26 2:32
最後に。自由詩110/10/26 0:42
みれんくゆら自由詩110/10/26 0:38
ことば森の猫自由詩8*10/10/26 0:31
衣替え北村 守通川柳510/10/26 0:23
「とりまる」yumeky...自由詩510/10/26 0:21
確かな過去なら昨日すれ違った誰かに聞きなよホロウ・シカ...自由詩1*10/10/26 0:09

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