急に寒くなったから
カロオチノイドはさらに加速する
銀河鉄道に乗って
木枯らしを追いかけて
ここまでおいでよ
猫猫しい彼女
罪悪感のほとりで
レースの黒と踊る

隙もない
目を離すことができない
成す術もない
空白は皿の上に在る
私はパンを籠から取り
ナイフで割る
そして
硬く焼きあがった皮を千切り
ワインを飲む

空白はやはり空白のままで
給仕が皿を下げ
新しい皿を私の前に据えた

...
良い詩が書けないから自殺がしたい



















...
忘れられず脳の底に溜る

 の声
 の指
 の頬
 の髪
 の癖
 の仕草
 の香り
 の夢

無意識に象った

 が消えずに

何時までも 何時までも

忘れられず ...

女に頼る男ほど不甲斐ないものはない。
女に甘える女ほど不細工なものはない。


暖房の効きすぎた車内に長居することは
濃厚なガトーショコラをワンホール食べることに似ている。
もたれ ...
無防備な網膜を焼き尽くすように
太陽が全力で燃え盛るなら
私は夏の夜になろう

草いきれの温もりと一番星の子守歌
小さな背中をくすぐる風で
零れた涙を何度でも拭こう

私の祈りは雲にな ...
 
 
本の索引をめくる
たくさんの指紋がついている
たどって行くと
エスカレーターがある
エスカレーターに乗って
植物の茎を昇っていく
やがて一枚の葉が終点となる
葉の先端には小さ ...
{引用=早馬と女}

 南の国から女がやって来たのはそれから十日も経った頃だった。
 早馬は本当だったが陸続きではなかったので、元侍医長が旅程から若干
の紺碧と波頭を割愛したのは、恐懼のあまり ...
 マヨルカ島にふきよせる地中海の青い風をすくいとる
 ピアニストの手のひらは白い
 葉叢を束ねる小鳥のさえずりに頬ずりをして
 月光にきらめく細い爪をみつめていた

 風の家にあ ...
へらへらと
笑ってみせる
塹壕で
『次は俺かよ?ツイてねぇなぁw』
日曜の朝早く 
研修に出かける君が 
遅刻しないか心配になり 

僕も6時にセットした 
目覚まし時計の鳴る音に 
寝ぼけ{ルビ眼=まなこ}で身を起こし 

モーニングコール代わりの  ...
今日はいつになく忙しい日で 
不器用な自分にもくたびれ果て 
痩せた野良犬の姿になって 
帰りの夜道をふらついていたが 

「おはよう」と「おやすみ」の 
メールを毎日のように交わす 
...
アルペジオ踏んで
流れる海を見る
果てしない水平線
船が出る。

ノウゼンカズラ
蝉の声
子供の声
もう今はない

君はデイゴの花を
髪に飾り笑っていた
野良猫が笑っていた
...
ボールペン貸して
手ぬぐい借りて
お金返して
時間を共有する

情報を流し
情報を受け
情報を変え
情報を産む

情報を楽しみ
情報を糧にして
情報を整理する
情報を決定する ...
今日も元気に
いってみよう!
楽しく可笑しく
美しくカッコ良く

高く低く斜めに
本は高く
ベットは低く
音は斜めに

歌麿
彦麻呂
英麿
まろは幸せでごじゃる!
「あ」

貴方が最初に発した音が
悲鳴だったか
歓声だったか
知らないが

「あ」

貴方が最初に発した音は
今頃ちょうど
さそりのしんぞうに
突き刺さる



… ...
仕事帰りの道で雨に降られ 
ずぶ濡れで家に帰ると 
台所に立つ初老の母はふりかえり 

「 谷川先生のご紹介で 
  原稿依頼の電話があったわよ 」 

と、不思議そうに言った。 

...
ビートルズの未発表音源の中でも、
1966年のいわゆる「フーダニット・セッション」の媚惑的な輝きに、
迫るものがあるとしても、
ジミヘンドリックスがエレクトリックベースで弾き語る「君が代 ...
やがて晩秋というのに夜中のしじま
身を寄せ合う恋人達の姿もない
灰色のロミオは塀の上
ソネットをひとくさり
オウ、ムォウ、マオ、アオー
猫が、まるで狼族の遠吠えのよう


{引用=出て ...
テンションが上がってくると
ヂっとしていられなくなって
後先見ずに飛び出してしまう
僕のやんちゃな意識は

行き当たりばったりに
モノやヒトにぶつかって
喜怒哀楽を撒き散らしながら
僕の内側を言葉 ...
見えないものを交わしていた

きおん20度

しつど50%

そんな粒子につつまれていた


愛の数だけ矛盾はあるけれど


見えないものを交わしていた

きおん20度
...
せつなくて

やらしい気持ちにならなければ



遠いこころはつかまえにゆけない


もうなにに触っても

なにを見つめていても



アイツいがいで勃つことはない
...
もうすぐ4時だ

バニラビーンズのようなあごになっている

営業担当エリアの空に

輪郭のない太陽がかがやいている

からだには塵芥がつまっている

こころには水滴がおちている
...
ストレスと
前立腺肥大のため
頻尿になっていた
一時間に5回は
トイレに行きたかった

冬に桜の咲いたある日
地下街を歩いていると
いつもの尿意を感じ
感じるとともに
すでに我慢で ...
建物や地面や活字はちがうけれど

月はきょう満月で

それは変わらないもののように思えた

変わらないものを思えることが

私にとっての旅であった

知らないことも知りたい

だが

変わらないものな ...
彼女はたぶん人魚なんだ

水色のなかにいる

まばたきひとつせず

見つめている空を見つめている

彼女はたぶん海のなかにいる

かたくて獰猛なペニスが

くしゅんと

萎えるまで受け入れてくれる

...
花の降る午後に

かぞえているのは

きっと子守唄のようなものだろう


彼女たちは

男を知らなくて

自慰のためにゆびを遊ばせる

貝殻をさわるように

花びらをかぞえるように


花の降る午後に ...
この橋の下 工事中
柳の根もと 猫の死体
あなたの足に釘を打つ
銀鼠の雨 おちょこ傘

真っ暗がりが落ちてくる
重機の沈黙 橋の下
ねんねこねんね 濡れ鼠
たんたとたんた 雨の音

...
『お兄ちゃん
世界ってなあに?』

こちらを真摯に見つめる
つぶらな瞳
その瞳を見つめ返し
私は答えた

「ごめんね私は知らないよ」

『じゃあお兄ちゃんは
なにを知っているの? ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ドライブしよう西日 茜携帯写真+...410/10/26 23:33
シロとクロ瀬崎 虎彦自由詩310/10/26 23:32
空白 Ⅰ曲がり屋レオ...自由詩510/10/26 23:29
死とエカテリーナのためにTAT自由詩3+*10/10/26 23:17
思人徘徊メガネ自由詩410/10/26 23:09
女とチョコと秋の空さつき自由詩2*10/10/26 22:53
眠るひまわり自由詩5*10/10/26 22:46
索引たもつ自由詩510/10/26 22:30
Queeeeeeensalco散文(批評...2+*10/10/26 22:29
ショパンの手石川敬大自由詩1810/10/26 22:18
君等が見るのは颯爽とした俺の後ろ姿だけでいいんだよTAT短歌010/10/26 21:50
君に贈るテレパシー 服部 剛自由詩210/10/26 21:31
炎のひと 自由詩110/10/26 21:24
海岸沿いの木の下でペポパンプ自由詩4*10/10/26 21:17
take&give自由詩3*10/10/26 21:17
コーヒー自由詩2*10/10/26 21:16
亜樹自由詩210/10/26 21:07
歓びの花 服部 剛自由詩110/10/26 21:00
The Beatles/Why not me?はだいろ自由詩210/10/26 20:41
Calling ❤ Julietsalco自由詩6*10/10/26 20:26
蛍光灯nonya携帯写真+...9*10/10/26 20:16
20度50%吉岡ペペロ自由詩010/10/26 19:21
Gの歌自由詩210/10/26 19:19
フェルメールの恍惚自由詩010/10/26 19:18
マーキング イエローハイドパーク自由詩4*10/10/26 19:02
異国の月吉岡ペペロ携帯写真+...510/10/26 18:59
水色の妖精携帯写真+...110/10/26 18:57
人魚たちのララバイ携帯写真+...010/10/26 18:55
橋の下、工事中テシノ自由詩010/10/26 18:03
いつか云ってみたい一 二自由詩110/10/26 17:39

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