あなたが
あんまりにも
潔く笑うので

わたしの胸に
轍ができた

そうしてそのうち
深い森になった
ピルキュルと
遠く鳥の飛び交うのを聞く

重ねて飼い犬らの間歇的な
へだてて呼び合う吠え声が

窓は笛の穴ともなって
聞かせるつよい南風

〈なにものでもない耳の人間〉

例 ...
にゅうどうぐもをみて
しょうじょはいった

みんな
しんでしまったんだ

なにとみまちがえたのだろう
しょうじょもまた
そらたかくきえていった

ひつじぐもがうまれるこ ...
かんぜんたいは
ありとあらゆる
条件を
かね備えて
きぜんとしている

唯一だから
さみしい
というおもいを
知らないでいる
ふかんぜんたいは
ありとあらゆる
条件が
あり ...
 そろそろ塾から帰る時間だ。
 慌ててエプロンを外し、玄関を出る。外は真っ暗だ。ついこの間まで湯
の中を泳ぐような暑気に買物も億劫だったのに、もう星光のような風がそ
よめいている。
 勤め人の ...
大阪は通り雨が激しかったけれど

折りたたみ傘を持っていた

それを微笑みながら商談していた


あなたにあんな暴言を吐いたのに

あなたからの着信を見つけると

我慢しきれない ...
夏のお空は賑やか
雲の鯨が群なして
北さしゆっくり泳いでく

夕べ摘まれた胡瓜はポリエチレンの中
萎れた黄色の花を畳んで重い体をしんなりと
むらさきの影踊る無人販売所

朝の優しい静け ...
貴女からの愛を汚したのは

俺だ

心が大切だ、

なんて大人のふりして言っておいて

心もあれもこれやも

探せなくて狂ってゆくのは

俺だ

助けて欲しかった

気づいて欲しかった

四ツ谷駅で
...
繰り返される日々の只中で 
長い間{ルビ蹲=うずくま}っていた私は立ち上がり 
澱みきった自分の姿に 
力一杯ひとつの拳を、振り下ろす。 

言葉にならない叫びが 
青い空の鏡を、震わせる ...
一日の仕事を終えて家に帰り 
コンセントの穴から 
線をつないで 
充電器に、電話を置く 

旅先の長崎で出逢った 
お爺さんがくれたマリアのメダイを 
両手に包み瞳を閉じて 
僕はソ ...
目をとじて
しずかにとじて
名前を思い出しなさい

あなたが
その目をあけたとき
そこにいてほしいひとの
名前を思い出しなさい

それが出来たら
独りぼっちはもう終わり
...
またやってしまった

自殺するしかないようなことなんて

そう滅多にあるものでもなかろうに

またやってしまった

心をください


生きていることが

夢見ていたことと
...
馬の背に乗り駆けるは姫か
囚われの君そなたはおのこ
牢獄の窓には月が射し
枷を鳴らしてうずくまる
姫は剣を携えて
光る光る蛍の様に
向かう先には地獄があるか
だが
駆け ...
... AMラジオから

夏の闇が聴こえる

海底の暗さで

肉の声をこぼしている

戦争終結の蝉しぐれに

あやしい火が灯る

幸福を蔑ろにする愉楽か

AMラジオから

夏の闇が聴こえる
俺よ、この世の汚濁よ

ビルを探せ

階段を見つけろ

屋上にたどり着け

そこから身を投げろ

コンクリートに散れ

俺よ、この宇宙から消滅しろ
神聖な書物
めくり読む君
精霊か聖母か 目に映る
ゆっくりとページを閉じた
僕にほほえみかける
恋に落ちていたことに気付いたけど
手遅れだ
熱い思いに神も人間もない
等しく悩む神聖な感 ...
どこへ行こう
あなたとはなれて
ひとり

さびしいよ  オレ 単身赴任
と、言ったら

みっちゃんも
さびしい
と、
涙をいっぱいにたたえて
うごかない体をふるわせて
白く
...
動く石ころを
温められるような気がして。

場面の一部には
通りすがりに
志が引っかかることがある。

意中に収まることであるなら
延長されるべき場面とされ
その場に長く止まろうとす ...
湿った土を
裸足で踏んだ
ご覧、雨の忘れ子は
きらきらひかる

柔らかい光は
あの夜を透かして
私までもを見つけた


 まだ朝なの
     もう、朝だよ


耳をか ...
ふと見上げたソラ

あの日と同じで
だけど違うんだね


変わらない
微笑み一つ。

ゆるやかに増す
幸せ一つ。


昨日と今日と明日と

キミと一緒にソラの下
キミと ...
辛い暗い過去を

君も思い出してごらん?

君が見なかった暗い暗口を

君も振り返ってみよう・・・

あの日、言い出せなかった言葉や・・・・

あの日、夕陽に煌めいていた小石達を・ ...
 
  
道に紙が落ちていた
人の名前が書いてあった
知らない名前だった
畳んでポケットにしまった
家に帰って紙を広げた
十分経っても知らない名前だった
ひどく蒸して
退屈な夏だっ ...
火力発電所、はんたーい!






ということは
ピントがズレている






でも、
どのピントから

ずれているんだろう








...
「18歳未満立入禁止」
のボタンを押して、そっと扉に入る
大人は誰一人いない
大人が若返っているのか
大人などはじめから入ってこないのか
大人などはじめから"いなかった" ...
君をもう…
待たせられないと…
思った…

君に理想を…
求め過ぎて…
一歩前に…
踏み出す勇気さえ…
無かった僕は…

大切なものを…
失った

ただ一緒に…
居られるだ ...
朝、6時15分に目を覚まし
冷たい水で、じゃぶじゃぶ顔を洗う
ついでに、寝癖のついた髪を濡らし
ドライヤーで乾かして、整える

コットンのシャツを身につけて
きのう買った、新しいスカートを ...
庭は
しめっている

しずかに
でも
着実に

窓際には
枯れた花が
咲いている

わたしは
濡れた戸を背に
立っている

あなたが
部屋のなかにいるのがみえる
...
食の安全
以前に
ものを食う
ということ自体に
すでにリスクあるんだよ
殺しているわけだから



食肉業者に肉を切り分けてもらい
これは安全ですと
一生を保証されるほど
人間 ...
朝顔のうつむく空にさようなら
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
はるな自由詩611/8/6 2:27
耳の人間シホ.N自由詩311/8/6 1:56
雲隠れ小川 葉自由詩311/8/6 1:44
ふかんぜんたい中川達矢自由詩7*11/8/6 0:55
待子さんsalco散文(批評...3*11/8/6 0:27
微笑み吉岡ペペロ自由詩111/8/6 0:11
ほら、salco自由詩14*11/8/6 0:00
水色のむこう吉岡ペペロ携帯写真+...111/8/5 23:56
目を開く 服部 剛自由詩311/8/5 23:43
充電器 自由詩111/8/5 23:11
かくれんぼ千波 一也自由詩3*11/8/5 22:58
夢見ていたこと吉岡ペペロ自由詩011/8/5 22:49
とある姫の物語田園自由詩2*11/8/5 22:31
イタイイタイTAT自由詩111/8/5 22:28
夏の闇吉岡ペペロ携帯写真+...111/8/5 22:06
俺様はこの世の汚濁自由詩111/8/5 22:01
聖書黒髪自由詩211/8/5 21:36
泣く光草野大悟自由詩5*11/8/5 21:30
はぶられみちでyuugao自由詩7*11/8/5 20:45
存在の事実青井とり自由詩111/8/5 20:38
シアワセ涼深自由詩411/8/5 20:33
太陽yamada...自由詩111/8/5 20:25
紙の夏たもつ自由詩911/8/5 19:55
原発について馬野ミキ自由詩611/8/5 18:37
"B", is the capital ...ピッピ自由詩411/8/5 18:07
自分勝手清風三日月自由詩011/8/5 17:28
うめバア自由詩111/8/5 15:21
致死量の幸福はるな自由詩411/8/5 15:18
食の安全馬野ミキ自由詩111/8/5 14:42
朝顔こしごえ俳句1*11/8/5 14:33

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