ある日 旅に死んだら
風よ雲よ 伝えてくれ
どこかで しあわせに
暮らしているから
さがしたりするな と
永遠に続くのではないかと思う
言葉の咲く道で
彼はずっと歩き続けて
ついに道の上に座り込んだ
そこから見上げる空も
言葉がたくさん見えていた
ほんの少し
ほんの少しだけ休もうか
つ ....
ただそらだけがある
ひとも
たてものも
どうしょくぶつも
わすれて
すみずみまで
ひろがっている
きおくのそとがわから
ことりがいちわきて
はばたこうとすると
そらはきように
み ....
私は光に祈る
明日が平和に過ごせることを
明日も本物の笑顔が出せることを
明日こそ君のそばにいることを
街に 星に 月に
それぞれの願いを込めて
明日、あなたは ....
理由など欲しいとはおもわない
おちてゆく桜の色が、なにいろであってもいいように
いつかきえていく、わたしたちに理由はいらない
別段、理由でもない
あなたへ向けた顔と、あなたとは違う ....
このお守り買ってから
勉強するようになって
あんたと同じ高校にも入れた。
んで
告って
今にいたる。
だからこのお守りが
あたしの縁結び。
白い桜花のあいだから
かいまみた 貴女のくちびる
いつ どこで そうなったのか
わたしの記憶はさかのぼる
赤い花は嫌いです まして
白い花が降りそそぐその中で
貴女の白い指先がこぼれおちた ....
よくできてるね
問題を解けばほとんど正解だった
よくできてるね
この言葉が嫌いだった
よくできる生徒で終わってしまうのが
納得できなかった
私は何もしていない
私は何もできていな ....
会いたくて、会いたくて。
君へ想いを飛ばします。
けれど、だけれど。
遠すぎて、多分どこかで迷います。
会いたくて、会いたくて。
君を想っています。
会いたくて、た ....
4月10日に投稿した自由詩「interview」で、ひとつの区切りをつけてます。
現代詩フォーラムでの
"北大路京介劇場 第壱幕終了"
です。
これから、第 ....
恋をしたその帰り道
商店街で見つけたコロッケパン
食べながら歩いて家に着く
どんな味だったのか忘れたけれど
胸がいっぱいだったと思う
デートをしたその帰り道
またコロッケパンを買って
....
私は私なので
私にしかつくれない詩があるはず
けれども
その言葉が見つからなくて
いつもずっと探してる
私は私なのだから
私にしか歩けない道があるはず
けれども
その道に辿りつけな ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
世の中には春が訪れたというのに
一人だけ取り残されたかのように
生活に冬が続いている
わずかな陽だまりにその温かさを
見つめるしかない生活
小さな机の上には
灰皿と百五円の使い捨てライター ....
久しぶりにどきどきします。
自然と口角があがります。
4つ年上のあのひと。少し恥ずかしがりや。
先輩から可愛がられていて
バカがつくほど真面目らしくて
好みの顔ではなかったんだけど、 ....
嫁の腹が日に日に膨らんでゆく。
検診に行くたびに倍の生命力で大きくなってゆく。
嫁は四六時中続く気持ち悪さを懸命に我慢している。
風邪を引いてもなるべく薬を飲みたくないという。
嫌いなニンジン ....
知り合いが流産しました
私にはかける言葉が
見つかりませんでした
明るく振舞う笑顔が
痛くて痛くて
こんな時にかける言葉を持っている人なんて
いるのですか?
その人なら痛みを ....
祖父が昨年末に亡くなった。
それから、祖母はひとり暮らし。
正確には、ひとりと犬一匹と暮らし。
僕の身内で詩なんて書く人はいないと思ってたのですが、
祖母が昔から短歌を書いていたことを最近 ....
桜の花が散り始め
新たな春の姿見え
時の移りに風が舞い
生まれる夢も空に浮く
梢の先が萌え始め
出てくる春の命見え
時の香りに風が飛び
羽ばたく夢も空をゆく
緑と白のこの色は
....
私は彼女のことを友達だと思ってる。
彼女は私のこと仲の良い知り合いくらいの立場でしか見てくれてないと思ってた。
でも違った。
彼女は私のことをちゃんと友達として見てくれてた。
....
大丈夫?なんて
声をかけないでください
恥ずかしくも
涙をこらえていますから
今は
大丈夫です
と
言葉を返す事は出来ません
電車は容赦なく
....
はらりはらりと
川面に亡骸を落としながら
咲急ぎ
散り急ぎ
噎せる程の緑に溢れる
木漏れ日に遊べば
また巡り来る
時を思い
木肌に祈る
桜はまだ蕾を閉じたまま
残雪があちこちに
でも
あなたの詩が届く
あなたの笑顔が見える
ここは
もう春満開
声を聞かせて
何も言えず
全てが見えなくなる前に
あなたが見ている
感じているものが
すべてじゃないと
早く気付き
....
於錦帯橋
天に伸び届けし思い花をつけいつぞや散りても枝は結びつ
のぼる、のぼる。
風船。
ふわっと、すっと。
見上げる子供。
怒る母親。
子供は泣く。
風船を手放したのは。
息苦しそうだったから。
『バイバイ』は、
....
夜空に見える、という
星座ってやつが
点在する星をつないで
こころでみる絵画だった
とは、しらなかったころ
僕は君の名前を
まだしらなかった
君の名前を
まだしらなかったころ 僕は ....
メガネをはずした
わたしの素顔
おとこのひとにはじめて見せた
胸ボタンの間にネクタイを押し込め
腕まくりした。あなたは
同僚を叱咤激励して
そんな。あなたに恋焦がれていた
それで ....
たかがメールで一喜一憂してる自分。
たった1通のメールで。
送ったメールに返事が来るだけで心が躍る。
電話なんて掛かってこようもんなら嬉しすぎて無言になってしまう。
何て不器用 ....
ゆきどけの朝日へさえずる小鳥たち
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