止まらなく、吹きつける。
強い風は。
私に何を云ってるのでしょう。
ただただ、強く。
吹き続ける風を。
私は避けるように。
行きました。
風は、今、どうなって ....
昨日もまた
日めくりの暦が一枚消え
昨日を生きた
言葉たちが静かに眠る
昨日一番生きた言葉は
虹だった
雨が止む間際の
ほんのわずかな時間だけ
光の芸術は空へ浮かび
心に架かる
....
またどこか 頼りなくて
足元が おぼつかない
そんなときは
ふと
青く霞む空に
あなたを みつける
遠いあなたに 手を 伸ばす
あなたは いつも優しい
誰にも ....
消えた小龍包
せいろの中に こじんまりと佇んでいたはずなのに
蓋を開けたらいなかった
一日の疲れを癒すあの甘い肉汁も無くなった
れんげの中で慎ましやかにしながらも誇りを持ったあ ....
向かい風の浮力
あたしの長い髪が揺れて
光がこぼれた瞬間
空はパーフェクトなブルー
世界がいいものに思えたんだ
こんな日なら
優しくなれそうな気がして
もう隣 ....
さよならは青い背もたれ始発にて四月の夢を温めにいく
アンニュイな晴間が秘める春雷に片目をとじて君を待つ午後
ないしょです。星くず燃える屋根裏で子猫と愛し合った日々など
....
大切なもの 見えなくなること ときどきあって
失ってから 気づいてしまって 泣くこともある
悲しい想いは したくないの
寂しい瞳は 見せたくないの
どこまでも空 ....
ポイントなんていらない。
ポイントなんて、いらねぇよ、初夏。
ポイントなんて どうでもよくない? よくなくなくなくなくセイ イェーッ!
、、、嘘です!
ポイント欲しいです!
ポイント入れ ....
小さな部屋に閉じ込められたくはない
それは風のように空を飛び
時間も
国も
すべてを飛び越え
嵐のように
誰にも邪魔されない
そんな自由がほしい
あの人が、幸せそうだった。
ううん。
幸せなんだ。
僕はまだまだ一人だけど。
何だか、許された気がしたんだ。
少し、ほんの少しだけど。
携帯はコンパクトに似ている
電車のなかで
そして街角にたたずみ
見つめる先に映っているのは
わたしであったり
わたしの知らないわたしだったり
お気に入りに登録した
サイトを巡る
....
いつもの時間に起きて
いつもの電車に乗って
いつもの決められた勉強をして
いつもの電車に乗って帰る
いつもの時間に
いつものことをする
何の変化もないように見えて
これは大変なことを ....
疑ってごめんねと遠くで囁く
私は耳元に感じて 一人狭い部屋でうなずく
関係はあまりに脆くて
関係はあまりに不確かなもので
二人一緒に苦しんでいたのかしら
終わるかと思ったそのときに
不思議 ....
遠足のお弁当に
いつも入ってた
タコさんウインナーと
ほんのり甘い玉子焼き
とくべつじゃないけど
手が込んでるわけじゃないけど
「すごく美味しかったよ
おかぁさん ....
高いところは嫌いなんだ
でも負けるのはもっと嫌いなんだ――
ジョン・マクレーンは
確かこう言っていた
それを真似て言わせてもらうなら
人に殴られるのは嫌なんだ
でも人を殴るのは同じぐら ....
あの人に嫌われたあたしの涙は
どこに捨てればいいのかしら
何も見えない表通り
あたしを包み降りしきる 牡丹雪
飛び出したのはいいけれど
行く当ても見当たらないあたしに
思えば
あの人はい ....
あなたが気に入っていた髪形
今日思い切って変えてみた
あんなにひどい事言われたのに
あんなに外で待たされたのに
あんなに心配してたのに
今でも あなた好みの女でいたよ
....
一喜一憂してる自分がいる
たった一言
されど一言
その言葉で幸せにもなれ
その言葉で不幸にもなる
誰かの一言
こんなにも重いとは思わなかった
....
最後に降った
雪の日のことを
思い出そうとして
思い出せなくて
そこからようやく
なつかしさが
訪れました
うしなったわけではなく
戻りたいわけでもない
いつだっ ....
春も もうすぎた
ワタボウズは幻のように浮かんでいる
綺麗で流れるような文章は
心にすんなりと受け入れられるけど
ありきたりで不器用だけど
それでも気持ちがこもってる
そんな手作り言葉が微笑ましい
規格化された文字体では
伝わりづらくて
他 ....
そういえば、春をずっと待っていたのです。春らしからぬ、風に身をよせ
いつのまに桜は散ってしまったの?桜のように私も消えたい
その月を明るくなるまで探してた。君も見ている青い月です
一 ....
吹きぬける冷たい風の空高く
ひかりの鼓動は
静かにそそぐ
雪解けをあつめて川は哭いている
生まれたばかりのわたしの春に
ひとひらの可憐な花は弓使い
瞳砕けて曇りをうるむ ....
人の ぬくもりに うまれた
人の やさしさに 育てられ
人の よわさに 試され
人の おろかさに 堕ち
人の つめたさに 知り
人の かなしみに 歩きつづけ
あなたはよく 言ってい ....
いつまでも
私は貴女の
子でいたい
そう思うのは
我が儘ですか?
いつの間に
貴女の背丈
追い抜いた
疲れた肩を
そっと抱き寄せ
これからは
貴女のことを
支えたい ....
夕陽がしぼんでゆきます砂時計
冷凍庫いつかの恋がフリーズドライ
夜景はね化粧が下手ねとすっぴんで
片恋はまた雲となり俄雨
言いそびれし言葉のジュラ紀の地層調査
またあした ....
あの頃の
二人に捧ぐ
カスミソウ
無邪気なままの
君は遠くて
歩き出す
二人の旅に
タンポポを
また逢える日を
祈りて贈る
きっと見つかるよ。
だから、
焦らないで。
空回りするくらいなら
どっしりと腰をおろしてさ
のんびり
見つけていこうよ。
ね。
木々は揺れてざわめき
雲は流れて、太陽が見え隠れしていた
放り投げたボールは
狙った所とは全く違った方向へ飛んで行った
花びらが舞い散り
砂っぽい空気で汚れていた
鳥はどうだろう
僕 ....
地獄の沙汰どころか
こうやって生きているときから
と
あの人は言った
ひとと獣の違い
それは
困ったときに
頼れるものがあるかないか
思いとか信じるとかのことなの
そう尋 ....
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