祖父は
海軍士官学校の先生だった
手を合わせる横顔に
平和を祈っているのかと訊ねたら
そうではないと小さく呟いた

悔やんでいるのだと
小さく呟いて、そして
祈りは何も変えないのだと
 ....
いつかやってくる 目の前に迫った
小さいけど 確実な別れを
気付かないように 気付かないように

僕らは不自然なまでに 日々を電子の上で共有する

別れの その先に起こる 当たり前の変化を ....
犠牲者の上に
平和など無い

あるとすれば
報復の意思である

もしも平和が
もたらされたのなら

それは
忘却を許された
者達である
月光に貫かれたる冬の恋 月明かりの眩しい夜
少年は天使に出会った
天使は白いワンピースを着た少女で
淡い空色の瞳に純白の翼が生えていた

少年は天使に尋ねる
「どうして翼が生えているの。」
「神様のお使いをする ....
私の中にある
“詩”という不思議な空間

言葉があるのではない
気持ちがそこにあるのだ
アナタと初めて来た場所は。

アナタの想い出の場所で。

それを塗り替えて。

幸せでした。

もう、船が沖へ出ることはなく。

船着場で、じっと揺られてました。
繰返してはいけないと思っていても
繰返してしまう
それはちょうど悪戯っ子が
すぐにばれてしまう悪戯を繰返すのに
似ているのかも知れない
かまって欲しいわけでもないし
誰かに判って欲しいわけ ....
世界が終わる
何も言わずに
世界が終わる
全て隠して
世界が終わる
嘲笑うかの様に
世界が終わる
祈りを溶かして

だのに あぁ
見よこの世界の美しさを
果てしなき地平を
何と ....
あなたの夢は遠くとも
歩み歩めば辿りつく
前へ前へと進みゆき
自ずと見える日々の道

あなたの夢は高くとも
続き続けば届きつく
上へ上へと積み重ね
自ずと気づく日々の徳

あなたの ....
お盆になると
実家には
離れて暮らしている兄弟たちが
一斉に集まり
昔を懐かしむ蚊取り線香の匂いが
きしむ床や汚れた壁から
おもむろに流れている

帰郷する度に
夕飯に並べられる
 ....
黄昏に季節外れのお花見を 浴衣姿の君に一献


記念日に飲もうと言ってた幼き日 開かずの洋酒 明日嫁ぎます


ぅんまいねぇ 
   ジョッキがからりと音たてるラムネもころりと笑って ....
ペルシヤの青い陶器がひとかけら我を誘え千夜一夜に

アラベスク文様煌めく異国(とつくに)の薔薇の女の微笑み妖し

ダマスクス鋼(はがね)のように煌めいた瞳美しムスリムの君

ヴェスピオの灰 ....
ふしあわせな こころに
にじを かけそこなった
せつなさの はてを はなで
かざれなかった きみの
ためだけに いきられなかった
いいかい
君がいくら誰かに不満をもっていても
君が何も言わなければ
君の不満はどんどん膨らんでいき
頭の中がぜんぷ不満だらけになってしまうよ
君の頭の中だけが不満なんだよ
みんなが満足して ....
‥もう終わりだね

呟いたのは
あなただったか
わたしだったか

照らし出された
顔だけが
暗闇に蒼く浮かんで
すぐ消えた
思い出をありがとう
他愛なく笑える仲間
同じ夢をみて
ひたむきに走る
くったくのない笑顔
ひろがる
ひろがる
音が触れあうこの場所で
「おばあちゃん元気にしていた?」
わたしの大好きなおばあちゃん
共稼ぎの両親はいつも家にいなくて
学校から走って家に帰ると
おばあちゃんが出迎えてくれて
手作りのおやつがとても美味しかった
 ....
蝉時雨耳ふさぐ君愛しけり あなたのためにできること
それは心の中で
反省を繰り返すこと

あなたのためにできること
それは心の中で
何度も何度も頭を下げること

あなたのためにできること
それは心の中で
幸 ....
朝顔の 浴衣着せられ すましても
{ルビ囃子=はやし}の誘いに 鳥のはばたき

色具合 綺麗じゃないかと なだめても
姉のお古に チョーさん唇

何故わかる 金魚の匂い ぐいぐいと
群れ ....
6歳の頃
初めてりんご飴を買ってもらった
食べるまで
りんご飴は
ケン玉の赤玉でできている と思ってたので
甘くて柔らかいから吃驚した


7歳の頃
初めて金魚すくいに成功した
ふ ....
最初に出遭った時は全く気にも留めてなかったのに
冗談半分か本気でかスキと言われ続けていたら
いつのまにか自分はその人のことを好きになってるではないか
今ではこんなにも胸を締め付けて離さない想いが ....
悲しいことばかり
思っている自分が
なんだかつまらなくなってきた

苦しいとばかり
考えている自分が
なんだか無駄になってきた

朝陽が昇る
今日という日が始まる

この光に負け ....
我が家独特。

テレビでゴン中山が「テレビのリモコンをチャンチェと言う」
と言ったのを見てから、我が家でも言うようになった。
ちなみに我が家では炭酸飲料を「しゅわっぷす」と言う。

ウチは ....
木かげに つむじ風の
セーブポイントが ひらいている
冒険のつづきを おもいだしたが
もうしばらく 汗にまみれて
働いてからにしよう と思う
門脇の菊の日向や中尊寺 わたしがサミーラと知り合ったのは
見知らぬ国への好奇心と
ちょっとした向学心
辞書を引き引き書いた拙い手紙を
赤と青の縁飾りも可愛い封筒に入れて
生まれてはじめての海外文通
切手一枚でつな ....
わたしは
夏を追いかけて
川辺に花火を見に来たはずなのに
自分を満たしに来た事に気づいた


{引用=
 父は昔
 子供と出かけるより
 自分のお店で働く事に熱心だった。
 うちの ....
太陽が沈んで昼が終わるっていうことは
月が昇って夜が始まるっていうこと


今日が終わるっていうことは
今日が始まるっていうこと


そうやって

最後と最初は一緒にやってきて
 ....
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