たくさん約束してきたよ
色んな人の想い
たくさん背負ってきたよ
君のくれた自信を僕は絶対に無駄にしない
あの時、本当に僕はうれしかったから
だから絶対にあなたとの出会いを無駄にしない
....
山を見た
富士山ではなく
世界一高いエベレスト
鷲を見た
鷹ではなく
とてもとても大きな鷲
じゃがいもを見た
なすびではなく
大好物のじゃがいも
....
年をとるにつれ、誕生日が
めでたくなくなるなんて言うもんじゃないよ。
なぜって
今こうしてあなたが生きていることが奇跡で、
そしてすばたらしいことだから。
あなたも知っているだろう? ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
ほら手をつなご
これから暫くふたりして
同じ水脈を流れ行くのだから
ふたりのささ舟は
透き通る冬の気象 ....
(下記の文章中には話の流れ上、性的な表現が多数含まれます。18歳未満の方はご遠慮頂いた方がいいかもしれません。)
今から15年も前の話である。
私はその頃、大阪の堺市にある大病院の研修医を ....
冷えた夜が
低地を這っている
これもまたもうひとつの
忘れられた夜であろうか
――あの人は
貴重な生を召し上がりました
何ひとつ 言い残すことはなく
混沌の角度で経験は薄まってゆく
....
なっちゃんだって
辛いこと、悲しいことあると思うよ
みんなが寝静まった頃
こっそり泣いてるのかもしれないな
それでも朝には
こんなに笑顔
自分も頑張ろうと思う
{引用=赤い木の実の瞳から
流れる涙は止まりませんでした}
身体の悪い妹に
この冬はどうにも寒すぎて
コンコン、コンコンと
咳を繰り返すたびに
雪が降り積もります
それでも妹 ....
色の無い 僕のココロを鮮やかに
彩って行く キミのコトノハ
ひだりの小指がなくなった
寒かったから
すこしだけ
ウォッカを飲んで
それから
アヴァンギャルドなんて
もう死んだよって
だれかが云う
いつかレコード屋で
聴いたような
....
人肌が恋しいなら
僕の懐で温めてあげよう
涙が止まらないのなら
いっそ
新しい海でも作ろう
人生に疲れたら
額に手を当てて囁いてあげよう
君の寂しさで
僕のポッケが破れても ....
例えばこの世界に きみとぼくしかいないとして
そしたらぼくは すべての愛をきみに捧げるけど
きみは違うんだね 多分そういうことなんだよね
「あげる」
キミはそう言って僕に両手を差し出した
けれどその掌には何も載っていない
僕はキミの顔と掌に交互に目をやった
「いらないの、」
微笑みながら両手を差し出したまま
キミはその ....
食後のデザートはいかがいたしましょうか?
「ポエムを、とびきり甘いやつをたのむよ、あとはパティシエに任せる」
かしこまりました
夢のような激しい恋
それは夢のままだから美しい
それが身を持って分かったのだから
あるいは私は幸せになれるかもしれない
勤勉で誠実な若者が
年をとってから
偉大なる賢者になるとは限らな ....
知らず 知らずのうちに
離れていくのでしょ
手の届かない彼方へと
身を引くことしか
逃げ出すことしか
残された道は無いでしょか
そんな気持ちを露とも知らず
貴方は笑顔 ....
あなたの為に言葉を捜す
あなたが言えない想いを言葉に託す
少しだけ
私の心もそれに乗っけて
台詞になる言葉は私の心
音になる言葉はあなたと私の魂
....
言葉など、要らない。
凛とした、外気に映える朝に。
生きてる意味なんてあるの
全てがあの日の雪みたいに
真っ白になって隠れればいい
全てがあの日の血の海みたいに
真っ赤になって泣き叫んだ事を思い出す
嘘吐いてばっかりだったね
騙 ....
初めから独りだったら感じない寂しいだとか恋しいだとか
恋なんて爪を切るのと同じなの残しすぎても切り過ぎても駄目
夕陽のなか
あなたが言った言葉
新雪におおわれた道を歩くと
冷たさに耐えかねたような
声が聞こえる
きゅっ きゅっ
きゅっ きゅっ
粉雪は互いの隙間を埋めながら
その度に小さな声で鳴く
きゅっ きゅっ
き ....
日溜まりが好きなこの手の願いはただひとつ
あなたの笑顔を見ることだった
この世界自分の為に在るものと信じていたね十代の夏
渋柿を吊るしそろそろ食べ時と変える寒風頬張る君よ
今日の空をおぼえておこう
胸ポケットのさみしさは
空のむこうに飛ばしてしまおう
いつの日か
同じような雲のした
この空 この風 この匂い
ほほえむときがきっと来る
今日の川をおぼえて ....
でもね
ショッカーにもママがいるのよ
って教えてくれた
幼稚園のさゆり先生が
交通事故でびっこになってしまったと
ママが教えてくれた
ボーイフレンドのバイクで事故ったのだ
ランドセル ....
鱗粉を 撒く蝶々を 姉が追い「もう帰ろうよ」「行かないでよ」 ねぇ
死してなほ国歌と定めし売女を罵った兄 頬の引き攣れ
抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす 書くこと以上の理由を ....
古里の小高き丘の菩提寺に
雪をかむりて立ちあらむ
{ルビ墓石=いし}に刻まれし名のありて
生きた証の名のありて
香華の絶ゆるなかれとぞ
過ぎし時をぞ思いたり
....
1.
かみさまはいるよ、
って
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた
だって、あいしてるんだ
2.
きのう、かみさまを見か ....
さ
望んでごらん
何でも手に入るよ
君が望むなら
君は夢にある小川を望む
切ないほど優しく流れる子守唄のように
たゆたう小川
君は永遠の花火を望む
黒い貴婦人の胸に輝く ....
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