すべてのおすすめ
はかりしれないほど
スィートな加速度で
ぼくたちは走っていたので
日々の円周ばかりを、何十回とまわり
あしたの記憶だけ
どこかに置いてきてしまった


クラクションが、鳴ってる

 ....
毎日が 
ずっと、遠浅だったらいいのに

って、言ったのは
あなただったか、わたしだったか、
もう わすれてしまった
うつろいやすいふたりだったから
ただ
手をつないだ

波が
 ....
疾走感 と 焦燥感 の
折り重なった狭間で、
ドライブ

車の窓から手を出して
うしろへ、うしろへ、
流れてゆく景色を
さわって、あそんだ

ときどき
指のあいだをすりぬけて
流 ....
1.

かみさまは、どこですか。



2.

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける


包み紙は、きっと
捨てない


愛してる、って
100万回叫ばれるよ ....
ああ、またここから、始まる

無意識にながれる所作に
ときどき
生まれる、感覚
蛇口をいきおいよくひねり
じょうろへと水を注ぐ
そんな、とき

朝が、
おとといよりも
昨日よりも ....
アンドロメダの人よ


時折、
喧騒が吹き過ぎた
ほんのつかの間に
あなたの姿が
淡く とどきます

ともすれば
見落としてしまいそうな
線は
星星をつなぎながら
のびて、の ....
ゆるく、なります

( ゆるく、なります )

髪の毛の先っぽ
まで
凍ったまま、に
肩までつかっては
たちのぼって消える
白、を
ひとすじ、ひとすじ、
つむいでゆく

わ ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます


あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、

ふい ....
並木道の
みえない、ずっと向こう
から
容赦なくやってきた足音

かんたんには受け入れられない、
決して受け入れちゃいけない、
と わたしは
いつまでも
スカートのすそに
砂のま ....
ところであなたは
どちらにお住まいですか

たずねると
その人は、
ビー玉沿線ですよ。
とだけ言って
ころころ笑った
笑いながら
ころころすれ違って
ふり返ったときには
もう
 ....
天窓からのながめが
この世のすべてだとしたら
世界はキャラメルだ。

でこもぼこもなく
のっぺらぼうにつづく地面には
ただただ
マス目だけがのっかっていて
人々は暇をもてあますとそこで ....
あなたはたぶん
わたしがシアワセと感じる指先や
透明になれるほんのすこしの暗号を
ちゃんと知っていて
いつだって手をひいて
この思慮深い森の出口につづく
複雑な線をといて
近道へ、
近 ....
くるくるくるくるくるくる
と、地球儀をまわして

えい、ここだ。
と、シャープペンシルの
先っぽで
刺す

刺さった国へ、あさって出発
ってゲーム


やだよ。
そこ、ヤバイ ....
朝、目をさましたら地球儀の上でした
当然ですが、びっくりしました
あんまりびっくりしたので
枕元のメガネをさがしあてるのに
2分40秒もかかってしまいました
頭の上のあたりを
何度も何度も ....
いつだってただ生きるためだけに眼をこらしているけれど
たしかにあの頃はそうして寝転んだまま泣いてさえいたら
おいしい物だとかやわらかい声だとかあたたかい手だとか
そういうものはいつもかたわらにあ ....
ストローの紙袋を
できるだけ遠く
白く、吹いて
氷の空へ飛ばす

コツンとあたった
かすかな点から
ぱきぱき、と
空はひび割れて
肝油ドロップがふりそそぐ
雪乞いの
甘い甘い、 ....
ああ
かみさまはいるのだ、と
思った
そんな夜の話をしてあげる

雲をつんざく、青
無尽に動く、光
まっすぐ、
ひたすらまっすぐな、光
それから逃れるため
走った

(まっすぐ ....
きみ
図鑑にのってるよ
知ってるかい

きみだけじゃない
ぼくも
きみの、
ぼくの、
おとうさんも
おかあさんも
きみの赤ちゃんも

さっき
赤ちゃんの手の甲をペロリとなめた ....
要るもの、
要らないもの、
要るもの、
要らないもの、

ねぇ
そこの、おにいさん

要らないものを別の誰かが
要るもの、
要らないもの、
要るもの、
要らないもの、

ね ....
ほら
きょうは もう
ひ がおちる ね


と いいながら
遊歩道ぞいの木々は
うでいっぱいの
はっぱ を
するするとみまわし
だれが いちばん
きいろいか
えらぶのに
いそ ....
笑って笑って

笑ってますか
いとしいわが子

見えてますか
いとしいわが子
の笑顔
つぎだした右手のPEACE

その指のあいだの
無邪気な笑顔
の裏側
の後頭部

そ ....
無数ともいえる
ボタン

ひとつずつ、かける
かけ終えたそのとき
もっと別の
なにか
きらりと光るような、に
心をうばわれて
せっかくかけ終えたそれ

一気にはずす
そんな ....
宵闇、
五線譜の電線 で
輪郭のぼやけた影だけの鳥たちが奏でるのは
誰かの
失くしてしまった、声
あるいは、足音
にも 似て
道しるべにするには あまりにも
不たしかな

風通しの ....
四角四面なこのぼく。


どうぞ
その 皺の波間を

どうか
存分に転がしてやって
ください。

ならば まぁるく
やがて まぁるく。
夜の手のひらに
背中を押されて
チラチラと散らばる
港の明かりを見下ろしに
いつもここへ来る


デパートの裏の階段にすわり
わたしたちは
寄り添ったり
ときどき 無口になったりし ....
ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた ....
秒針がふるえて
ぼくは ただ
青くなってゆくばかりだ


深みが光を吸収し
かわりに
無数の粒子が
まとわりつく


探してた言葉は
どこにも見えず
たえなまく


 ....
気がつくと きみは
魚になってしまっていたので
ずっと
きみを知っていたのに
はじめて見たような気さえした


望遠鏡をのぞくと いつも
波がよせては砕け
飛び散る


セロハ ....
四方の壁に
お気に入りのタペストリーを
隙間なく 
貼っつけて

自由と
孤独は
いつでも紙一重だ。
などと つぶやいている

地下室では
いつも
ひとりぼっちだ

薄い天 ....
石川和広さんの望月 ゆきさんおすすめリスト(34)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クラクションが、鳴ってる- 望月 ゆ ...自由詩13*05-6-4
とおい日の、ホライズン- 望月 ゆ ...自由詩19*05-5-23
ストライプ・ドライブ- 望月 ゆ ...自由詩12*05-5-2
かみさまについての多くを知らない- 望月 ゆ ...自由詩43*05-4-10
停電の夜に、- 望月 ゆ ...未詩・独白4*05-4-6
はじまりに耳をすます- 望月 ゆ ...自由詩12*05-3-12
アンドロメダ行き- 望月 ゆ ...自由詩7*05-2-23
微温湯の羽- 望月 ゆ ...自由詩5*05-2-9
やわらかく夜は- 望月 ゆ ...自由詩23*05-2-3
誰そ彼(たそがれ)- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-30
ビー玉沿線- 望月 ゆ ...自由詩14*05-1-22
キャラメルの日- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-19
ナビゲート- 望月 ゆ ...自由詩10*05-1-15
地球儀(Ⅱ)- 望月 ゆ ...自由詩3*05-1-11
地球儀- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-10
カラスは仰向けに- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-8
肝油ドロップ- 望月 ゆ ...自由詩16*05-1-8
夜の欄干- 望月 ゆ ...自由詩9*04-12-29
こんにちは図鑑Ⅱ- 望月 ゆ ...自由詩9*04-12-29
フリーマーケット- 望月 ゆ ...自由詩4*04-11-26
秋冬- 望月 ゆ ...自由詩8*04-11-9
裏側の、PEACE- 望月 ゆ ...自由詩2*04-11-2
カーディガン- 望月 ゆ ...自由詩4*04-11-1
地図夜- 望月 ゆ ...自由詩10*04-8-27
てのひら_- 望月 ゆ ...自由詩104-7-31
跡白波- 望月 ゆ ...自由詩15*04-6-28
そのもの- 望月 ゆ ...自由詩7*04-6-24
ブルーホール- 望月 ゆ ...自由詩5*04-6-17
飛沫- 望月 ゆ ...自由詩18*04-6-16
地下室症候群- 望月 ゆ ...自由詩2*04-6-11

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する