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夕だちが風をおこす
わたしの中にはわたしを包むたくさんの気泡があって
ひしめき合い、じぶんのかたまりをばらばらにしている
夕だちのあとにふく風は、プリズムの階段に繋がっている
そんな寓話を ....
時とは寂しい
この地面に落ちていった葉っぱも
さわさわと生きていた
黄金色の頬を
なびかせているあの草むらも
あおくあおい雲を柔らかに包んでいた
てのひらもそうさ
結び合うことでかた ....
この樹にとって僕は何であり
僕にとってこの樹は何であるのか
と
ポケットの中で問いつめたくなる季節がやってきた
僕が立ち去っても
鳥たちを集め
僕がゼロになっても
無の中で
散り続ける ....
私は白い風の一切れの布
陽に織られた交差のひとつ
あるいは帆として光りの波を漕ぐ
私は白い風の一切れの布
織り込まれた出会いの中に
これからゆく海の広さを知らない
だが私
人に羽織られ
....
mizunomadokaさんのT.Lさんおすすめリスト
(4)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
プリズム浸透膜細胞
-
T.L
自由詩
4
12-5-5
てのひら
-
T.L
自由詩
4
12-1-9
樹
-
T.L
自由詩
1
11-11-3
布
-
T.L
自由詩
5
06-7-31
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