せかせかと
生きてみたいと思う
今の私は
ただただ血液を垂れ流すがごとく
飛躍したい
どこまでも翼を広げて飛んでいきたい
そしてあの
あの白くもなく黒くもない
あの清ら ....
湧き上がる言の葉に
燃えさかるあの空を
再び
目にすることは叶わず
私の空は
静かに暮れてゆく

悲しみは
声にならずに
もう雨も降らない



あの日私が
太陽だと信じた ....
何を嘆くか、かよわき少女
陽はまた昇ると、うそぶく輩

周りの風景 見慣れぬ風景。

健気な体はここに置き。

隠された腕、引き抜く井戸
たちどころに消え失せる有象無象のやかましさ ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
ゴツゴツ落ちつかないバランスの崩れた車
その中で聴く二十歳のためのロック
その青臭さが自分のものではなくなって久しい

十年前に書いた詩を読み返しながら
失ったもの表現できなくなったものを知 ....
               090310




くたばりぞこないが
へっついにもたれて
大あくびをしている
家の前を通りすぎる
死に神のような男に
会釈をしてから
次の男を品 ....


私はなんのために生きているの?
なんのために、こんな苦しい気持ちにならないといけないの?
なんのために笑わないといけないの?


もう、自由になったっていいでしょ!
私の人生なん ....
繋がって
また
諦めた
歯がゆさで
ワンマン電車が走っていく

わたしの
肯定を知りたい

たくさんの競争心を
おぼえたふりをしていたらしい
甘やかされている時間にはふと
だれ ....
 *
世間は三連休で、海へと続く国道は、何処もかしこも車が溢れていて、どんなに急いでみても渋滞に阻まれ君の元に上手く辿り着けない
募る苛立ちは煙草の煙となって空に溶け込んで行き、延びて行く車の列と ....
おまえが売春婦なら

と思ったことがある

失礼な話だから

おまえに言わなかった

こんな関係なら

おまえが売春婦で

オレが客であるほうが

だれも苦しんだり

 ....
たのしいことを
たくさん
かわした

むねのひょうめんの
さかげが
なめらか

ほらこんなことばたちが
わたしを支えている
こえにだしてみても
書いても
つたわらないことが ....
 
春になると
わたしは
似顔絵描きになります

小さな腰掛けに
ベレー帽
お金はいりません

四十枚目の春
似顔絵はやはり
ちっとも似てませんでした
妻のやさしさ以外は

 ....
物語を失ったとあなたがいい

足を組んだ瞬間に春色のスカートの裾が膝のうえまで捲くれ
気づくまでの17分間

『夜のシャボン玉をすべて打ち落とすには
鳩が3万羽必要よ、きっと

あなた ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた

母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た

ぱりっとした背広を着 ....
水雲の秘めたる力都市襲う


辞書をひく紙の音さえ懐かしむ


遠くまで春宣言し我あゆむ
誕生日の朝に
君から贈られたプレゼントは 
手のひらに乗るほど小さな
砂時計だった
君は透き通った瞳を向けて
僕にこう告げた

僕はこれから眠ることになる
僕は僕の夢のなかで 
タイ ....
目覚めると輪郭だけが残っていた はまって遊んだあとで、笑った


ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と


いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る

 ....
闇よりも暗い海の底で
そっと 約束を喰い千切った

悲しい とか 苦しい とか
そんな言葉 もうひとつとして
聞きたくない 言いたくない

僕たちふたり
悲しみ以外のものを共有したかっ ....
四角い四角い箱の中
あの子は皆に殺された



ジリジリジリ

あれは何の音ですか
あれはあの子を焦がす音


ガシャガシャガシャ

あれは何の音ですか
あれはあの子を壊す ....
誰かが誰かに語りかけている。これは、詩だ。詩的表現という言葉が僕はあまり好きではないことのお話。はじまりはじまり。

大体において、詩的というからには固体、単体として「詩」って奴があって欲しい ....
沈丁花の、
高音域の匂いがした

夜半から降り出した雨に
気づくものはなく
ひたひたと地面に染み
羊水となって桜を産む

  きっと
  そこには寂しい幽霊がいる

咲いてしまっ ....
この世で1番大切なものは何だと聞かれたら

きっと僕は何も答えられない
保つ?
波は平行
沖の・淡い・暈し
取り舵
様になって
狭間まで行って
飛んで
回って
波の上
薄めのサングラス
遠い目にはバラライカ
ジャマイカでは近いか
矢張りバラライカ
 ....
プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ


月を浴びて淡く首筋に穿たれる窓の格子の十字架の影


切れかけの単三電池の瞬きをそっとつつんだきみのてのひ ....
東京で傘を買った
気温が高くて雪にはならなかったから
雨なんて何ヵ月ぶりだろうと思いながら
コンビニで傘を買った

とことん後悔してへこんだ日だった
少し早めの時間の空港で電話をかけた
 ....
あなたが私のことを子供みたいだといふものだから、私は内心腹が立つた。
だが、少し経つと、成る程いい当てている処もあると感じた。
子供。
私は感情が細密な管を通して、妄りにだだ漏れしてしまうことが ....
狭くても
遠くでも
学生の賑やかが同じ

産み出そうとしたひとに
海がそうっと手助けをするから
不断の惰性が同じ

回転し続ける
日の出、日の入、コンビナート、
資源が好きなきみの ....
有線でイマジン聞くは春日なり


老松に話しかけるは夕日暮


ほころんで梅の香微笑はにかんで
電車の窓に映る姿
流れる瞳や鼻に心の形を委ねていた
地下鉄は暗いので
ガラスに特によく見て取れる

プシュっと、
扉が開く度に
人が出ていくヘッドフォン

つり革につかまる自分の前の ....
男は声をはりあげる

もう何も言わせないようにと


しかし女は声を潜める


男に聴きとってもらえるようにと


ささやかな願いをこめて
BOOKENDさんのおすすめリスト(1178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つばさ- 麻生ゆり自由詩2*09-3-13
虚ろな空へ祈るのは- 曳舟自由詩309-3-13
何を嘆くか、かよわき少女- 雨野六也自由詩109-3-13
彼は空を飛びたかった- 亜久津歩自由詩21*09-3-11
成熟した空虚_二〇〇九- kauz ...自由詩6*09-3-11
表現の自由- あおば自由詩7*09-3-10
- とわ自由詩209-3-10
黒潮鉄道- 伊月りさ自由詩35*09-3-9
冷たい戦争- 遊佐自由詩5*09-3-9
おまえが- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-8
いちじかん- 唐草フウ自由詩3*09-3-8
四十枚目の春- 小川 葉自由詩209-3-8
(無題)- キキ自由詩709-3-8
- 壮佑自由詩19*09-3-7
昨日・今日- アハウ俳句209-3-7
朝の砂時計- 楽恵自由詩5*09-3-7
独りごとにすら、できない- 石畑由紀 ...短歌12*09-3-7
闇よりも暗い海の底で- セシル自由詩109-3-6
徘回する音- 青井とり自由詩409-3-6
誰かが喋っている- 竜門勇気散文(批評 ...3*09-3-6
さびしい幽霊- 銀猫自由詩24*09-3-5
クエスチョン- セルフレ ...自由詩209-3-5
バラライカ- aidanico自由詩309-3-5
空き瓶- しろいろ短歌909-3-4
傘一本で- chick自由詩209-3-4
私が子供だと- 前澤 薫自由詩109-3-4
回帰- 伊月りさ自由詩4*09-3-4
小田原にて- アハウ俳句109-3-4
プシュっと- K.SATO自由詩409-3-4
囁く- 瑠王自由詩3*09-3-4

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