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音もなく
扉を開けて
君はどこへ行こうとしているのか
山の谷間にひっそりと
古桜
君は黙って立っていた
浅い夜に着替えるため
うつろに沈んだ夕闇に
青と ....
誕生日の朝に
君から贈られたプレゼントは
手のひらに乗るほど小さな
砂時計だった
君は透き通った瞳を向けて
僕にこう告げた
僕はこれから眠ることになる
僕は僕の夢のなかで
タイ ....
野球場のフェンス越しに
鈍く湿った風
予感の匂いに満ちたアスファルト
屋上と屋根の向こう側
午後の光を遮断して
雨粒いっぱい雲が来る
金網をつかみ取り
いちもくさんに飛び降りる
私の制 ....