すべてのおすすめ
くらけれど東の小屋は日をうけて
トカゲ手に乗せるほどに達成す
リザードや王が一日見入るもの
蜥蜴入る脳髄の古層じっと動かぬ
我感ず昔トカゲであった事
夏蚕ヒタヒタと夢の白い
遠雷の遠く歩みて雨匂う
開けた戸にそよ風忍ぶ夜深し
蛍光に魂遊ばせて窓明かり
笑えばいいじゃない!他人じゃなくて自分のことを!
帰宅したら猫がまとわりつく以下、
猫しかまとわりつかない
愛されコーデを選ぶ時点で愛されている
咥え煙草と言葉遣い、ギャル見てあら ....
菜の花や周りの空気黄に染める
春嵐受ける身体は冬仕様
撃て 撃て 浄化の雨眠りの中で
暴風雨 窓たたく音が心放つ
しんみりと更けた夜に点る霊
吹く風に神想起して聖書揺る
春行きて肉体は啓く霊は閉じる
天空の秘かなひみつ街の風
がなりたてる
ファズでも聴くか
毒の華
水雲の秘めたる力都市襲う
辞書をひく紙の音さえ懐かしむ
遠くまで春宣言し我あゆむ
有線でイマジン聞くは春日なり
老松に話しかけるは夕日暮
ほころんで梅の香微笑はにかんで
めづらしき冬なりオバマ大統領
正月や生まれ変はっても日本人
そこだけは春のやうなり猫ハウス
ポジティブなアクビをひとつ猫の冬
通学路に凍れる猫の骸かな
香箱を組む ....
初空や猫の匂ひの懐かしき
お愛想もちう位なりねこが春
初夢はせつなきものぞ恋の病み
年立つもかはることなし恋あはれ
祖母恋しおせち料理の塩からさ
家のなき人もをる ....
コオロギの 声につつまれ いい湯だな
コオロギの 声につつまれ ポッカポカ
コオロギの 声につつまれ 夢心地
草の原 生命かがやく 虫の声
虫の声 生命みちゆく 草の原
秋雲も 晴 ....
決まるまで 時間の経過苦痛なり
いくらかな 財布の中身うそさむく
女の目 輝き増して宝石に
幸せの 対価を計る指輪かな
雨あがり風の履歴の騒がしさ
煙ゆく光を原に削る冬
ふたつ膝ふたつの光だきよせる
見えぬ背の見えぬ行方を描く鳥
器からしずく持ち去 ....
外眺めサクラサクラと口ずさむ
寒い朝布団の中はパラダイス
凛として咲き誇るのは寒あやめ
ジャズ時雨
マウント・フジにも
日の染みて