骨を飲み込んだ壁の絵は
歩けるようになった
かすかに影をいだいて
陽をひきずり
音を避けて
草の渡れぬ反対側へ
道に線をのせた

ぽとり と雨が
さほど濡れない
ひさしのついた壁の ....
ピカピカに磨き上げられた車に
妻(きみ)の笑顔がステキ
春三月の
青空の下


 こんなに喜んでくれるなんて


思えば
妻のささやかな願いや喜びを
奪うばかりで
苦労ばかりか ....
どうも長生きしたいらしい
こんな家の猫なのに

あそこの猫は野良だから
こないだ急に死んだらしい
犬の野良はさいきん見ないが
どこかで食われているのか知らない

お前は家の ....
浜辺から逃げたあの日に、あわてておとしたサンダルが一隻、いま、海にこぎだす、チベットに高跳びするのだと、空と海が双子みたいにみえたので、飛行できる気がしていた午後。

公園のゾウの遊戯具のした ....
 詩が、思いから生まれること、その思いがことばとしてあるところに、詩というものがあることをもう一度考えたい。

 思いとは、広い意味での、人の内面と捉えておきたい。偶然、手にちからがこもった、と ....
ハートがいっぱいで

あなたへの想いが
わからなくなりました。

あなたからの想いも
わからなくなって。

すっきり整理したくて、
でもそれも虚しくて。

それでも
明日を迎えるために
きちんと整理し ....
例えば

絡まった糸を

丁寧にほどいていくように


例えば

築かれた壁を

一つ一つ壊していくように


話して、泣いて、理解して

受け止めて、笑って


 ....
日はでても見えぬ季節と
なり タワァ排煙をのぼせ
葱嶺{ルビ=パミール}いよいよひかり

    ☆

むねをつく はばたきの音
夢ときえ
夜半{ルビ=よわ}の水面{ルビ=みなも}に  ....
「いい人」とガードの堅い君が言う
(俺も守りに入ってしまう)
 空から
 風のなみだが
 叫びとなって
 堕ちてくる
 
 わたしは
 部屋の片隅で
 目を閉じ
 風に語りかける
 
 もう少し、
 もう少し、
 待っていてね

 あ ....
(地下の喫茶店ではジャズが流れ)
しかし、あれですな。
どうしました?
最近の禁煙推進運動にはほとほと困り果てております。
そうですね。
我々喫煙者の肩身がとんどん狭くなっておりますよ。 ....
いったい誰が誰に言った
言葉だろう

清よく 正しく 美しく
繰り返し 繰り返し
つぶやいてみるのだ

清よく 正しく 美しく

これこそ真の言葉 真言

時代は
産業廃棄物を ....
{引用=
その不在については
まだ追求しないで欲しいんだ
空箱を隅隅まで覗き見て
何も入っていないのか、なんて
わざわざ言わなくてもいいじゃないか

責めているんじゃないと言うけれど
 ....
サイコロを振った数は
いつもプラスなのに
行ったり来たり
進んだ先に何かある
カラのなかに割り込んで 食い尽くした
まだ残る冷たさを感じた空洞で
考える 思い

あなたがいないといきていけないよ
あなたがいるといきていけないよ

たった一つはもういらないから

 ....
 
石になると
夢を見ている
霧の生地になって
触れることしか出来ない
君の海が溢れ出すところ
水の世界は壊されて
生まれることを繰り返している
蛍だった頃
わたしは声を聞いていた ....
デージー (無邪気)


他愛ない君の言葉がそよいで

僕の唇の端に小さな花を咲かせた

飾り気のない君の笑顔がとろけて

僕の胸の奥の陽だまりになった





 ....
がなりたてる
ファズでも聴くか
毒の華
心を無くして生きてた頃の

空を憶えていない

現実との繋がりを感じたくて

頬に雨を受けて歩いた


あなたの心に映る空は優しい?


嵐の夜は目をとじて

暖かさを ....
雨音ちりちり
夜風に揺れて

不思議な傷を
道にバラまく

白線縫われた東関道を
削りながら
鳴きながら

明日も同じ帰り道
水泡が曲がれば
いいんだろうが
バスがかわりに
 ....
 神奈川県横浜市、みなとみらいにある大きな観覧車の中央に、電光の時計がついている。まだ、大学を卒業する前の頃だった。友人の知り合いの女の子が、モノクロの写真を大量に持ってきて見せてくれた時があった。そ .... 「 トキニハアメニモマケル 」


とうめいなせいじゃくにつつまれたひかりよ

くいしばるほどひたむきないのちよ

そらをうつすあさつゆにぬれたわかばよ

なぜに

そこ ....
あの現場の写真を見た
瓦礫はすべて撤去され
金網や柵に囲まれたそこは
グラウンド・ゼロと呼ばれていた

そして現在 私が住む街の駅前に
デパートを取り壊した後
再開発計画が頓挫して
 ....
言葉の温度が
わかればいいのに

温かい言葉が
必要だというとこは
わかっているのに

どの言葉を
差し出していいのか
わからなくて

たくさんの言葉を
抱えたまま立ちすくむ
 ....
なのはな (快活)


山裾に噴き出したいくつもの黄色い掌が

緩やかな風にくすぐられて歓声をあげた

思わず駆け出しそうになる鼓動の先で

君の後ろ姿が弾みながら春になった ....
キミがわたしのこと
「旅してるみたい。」
そう言ってくれたから


キミと一緒に
キミの言葉たちと一緒に
一夜の旅に出かけたんだ。

わたしが風景をめくりながら
「遠くへ。この世界の一番 ....
濡れる、まぶたにおいては
10年前のささやかな嘘だって
すこやかに息づいているのだ

腫れている、のどの奥のほうでは
君に贈りそこねてた嘘が
あばれて、あばれて、夜も眠れません

指輪 ....
この世の何処かにある空間の一点を
ただそれのみを 一心に求めてみたんだ

汗ばむ喜びだとか 骨の抜けそうな落胆
崖っぷちの戦慄だとか 常なる先行きの不安
そういうもののたぶん向こうにある
 ....
もうすぐ春が

来るのが怖い

桜の花が

咲くのが怖い

今年の桜は

綺麗だろうか

あたしは桜を

見られるだろうか

桜は許してくれるだろうか

花霞に ....
フリーズ、
見たことのない、遠い地で
顔のない男がつぶやいて 直後に 
先端が、わたしの中心を穿つ


貫かれた体内へと
ぬるい、分泌物の侵蝕が始まるのを
指折りかぞえるあいだ、ずっと ....
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