「もう時は変わっているのよ」

その言葉は自動販売機で手軽に買えた
同じような味が
温かさと名前を変えて
いつも私の方へと急いで駈けてくる

わたしを
わたしのように生かし続けてい ....
保守的なフォームで癒し

好奇心と反応探している

銃声が聞こえる

聞こえたら絶命している

はずなのに

悪魔に憑かれた夢

霧のなかで

倒れてるのはだれ

そん ....
ぱしゃぱしゃと
雨が降っています

じゃぶじゃぶと
何か洗いましょうか

地球は
自分で自分に沈むことさえ出来る
降るものが詩なら
詩浸しになることさえも

スロウ硝子はまだ届き ....
 アロマキャンドルの
 蝋が尽きそうな炎を
 ただひたすら眺めている。

 ノエルの夜。
 火を少し怖がりつつ、
 キャンドルを掌で包み込む。

 匂いに鼻を啜りながら、思う。
 や ....
 
たかのり君
と呼んでしまった
生姜焼き定食のことを

もちろん
たかのり君が
生姜焼き定食であるはずはなく
けれども
一度そう呼んでしまえば
そのようにも思えてきて
こんがり ....
傷をつけると古びてしまう

古びさせるには傷をつけたらいい

ゴッホの絵のまえに立っている

ゴッホがいた距離のなかにいる

なんだか泣けてくる

あたまんなかで拳銃の炸裂音がする ....
喉に流れ込み
触れては弾ける小さな花火

光に透かして
揺らぐそこを見つめると

まるで

そのときをたゆたうような
はたまた{ルビ空=くう}を泳ぐような

淋しがり屋特有の錯覚に陥る

ひとりでも平 ....
 ━1
昼寝するあなたの枕となるような
陽射し遮る日傘となるような
本を作れたら良いと願うのです

ボロボロに擦り切れたその表紙には手垢がこびりつき、
セピアに色褪せた付箋は、いつも同じページに挟 ....
ころんで転がってこげ茶色のパウダーでくるんで
ぱしってぱしられてあったかいポタージュ握りしめて
ゆれてゆれすぎてブランコを壊して

使い慣れたノートに一行だけ
本音らしい文字を何色で
 ....
あれ?ってなって、そしたらぎゅうぅぅっと胸が締めつけられた。
それからドキドキがしばらく止まらなかった。


駅のホームで好きな人を見た。


…というのは少々語弊があって。本当は前に好 ....
覚悟なき身の恨めしき

堪へ難き痛み抑へむと

声を限りに叫びたるも

なほつらく

覚悟なき身の口惜しき

やるせなく すべなく

さけび叫びて惑ひたるを

ただ一人 
 ....
公園は

緑深く

雲間から

覗く太陽

降り注ぐ

雨の中

僕達は

キスをした

君の髪には

雨の滴

きらきらと

光ってた

降り注ぐ
 ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
ビートルズ礼讃は止めようと思っているが、どうしてもやってしまう。

解散後、各メンバーが自身のソロ活動で行ったビートルズナンバーのライブ演奏で、オリジナルレコードでの演奏を上回るものは無いという ....
あの上り電車で何本見送ったことになるのだろう
別に数えている訳では無いし
有り余った時間を費やせればとストールの毛玉など毟りながら
外界と隔絶された待合室の硬いベンチに腰掛け
あの夜の顛末でも ....
やましさに
ついて、
きみに頬ずりした、量を
増していく、雪の
なかに
埋もれていくように、夜に、きみに

ついて、話していた
電話は
途切れた、雪に覆われている、潜みで
 ....
青空を飛行機雲が矢となって貫いている
おれの可愛い人はキッドマンのように笑っている
こんにちは
あなたを迎えにきました
でも、この部屋は暗すぎますね
どこにいるのでしょうか
あなた

電気のスイッチはどこでしょう
窓はどこでしょう
壁に手を伸ばしたら何もなかったり
 ....
 
緑の絨毯で仰向け
 
大の字描いて
 
 「飛びたいなぁ」
 
なんて
呟いてみたり
 
 もっくもく
 
  もく もっく
 
しちゃっても
いいかな?
 
風 ....
とある真夜中、の事
 
 
苦味薫る、珈琲缶を片手に、握りしめ
渋さを漂わす、煙草は片手に、塞がった左右
 
(煙草、吸いながら、飲み物を口に、含む人っているでしょ?)
 
それでも唇 ....
 
調律が合わなくて
ピアノが港を発ってゆく

小さな港で
すばらしい音楽を奏でていた
そんなピアノが

指先から音がした
触れてはいけなかった
白と黒の鍵盤に
わたしの小さな罪 ....
ひこうきが雲にとけてゆく

ひこうきの中
人が座っているのね
お茶をのんでいるのね
テレビをみてるのね
家の中のわたしとおんなじね

わたしは
まいにちまいにち
しっぱいや
べん ....
胸の隙間に悪魔は住まう

銀色の透いた髪をなびかせて

くるりとした眼を緩ませて

ただたおやかに笑っている


狡猾な悪魔は隙を狙う

優しさを振りまいて

甘 ....
寒い寒い しんと冷えるね 今夜は雨か霙(みぞれ)になるらしいよ

肩が冷えて 体がカチカチだよ まいったな つま先はチリチリしているよ

だけどマッチの火みたいに私の心臓は燃えているよ 

 ....
雲まで黒くて
月にはみえない

霧の畑に古いデミオが
案山子の山を見てまして
ワイパーもまあ静かです

株価がどうとかラジオが煩い
国道横の欅ちかく
電信柱がくすんでる

そろそ ....
一昨日の朝食で
僕の耳に
ピーナツバターを
こびりつかせたまま
サニーレタスと一緒に
皿の隅っこに追いやったのは
誰だ

昨日の朝食で
僕の耳を
ホットミルクに
浸しこんだま ....
風に乗り運ばれる香りに
鈍感なわたしは気付かず
考えているようなフリをしながら
本当は何も考えていなかった


下校している小学生が
ランドセルをかたかたと鳴らしながら
跳ねるように歩 ....
初めて恋をした。それは今から8年前の秋のこと。
私の初めて好きになった人は、友達の恋人だった。

その人がある日突然、言った。「お前の方が好きになっちゃった」
彼は私に生まれて初めてのキスをく ....
 ほこりをかぶったA4の紙に
 メールの文章が綴られている。

 もう十年も前のもので
 「たーいへんそーう」
 と書かれている。

 同じ所を繰り返し
 何度も読んでいる。
 当時 ....
黒い淀みが溢れている川に
銀、色の 腹が ぴちぴちと打たされている
もはや人として生きていこうー、と
河原の木ではなく、枝にされ

「平面」、だ
パネルのようになめされて
空は やけに水 ....
BOOKENDさんのおすすめリスト(1178)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
賞味期限- 伏樹自由詩2*09-3-3
好奇心と反応- 吉岡ペペ ...自由詩209-3-3
色鉛筆のためのパレット/懐かしい既詩感- 海里自由詩209-3-3
ノエルの夜に- 前澤 薫自由詩109-3-3
とおい水- 小川 葉自由詩15+*09-3-3
傷をつけると古びてしまう- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-2
溺れたウサギ- 愛心携帯写真+ ...12*09-3-2
一冊の本- 遊佐自由詩8*09-3-2
セピア2- ひとあめ自由詩609-3-2
人違い- つゆ自由詩2*09-3-2
覚悟- 柊 恵自由詩4*09-3-2
通り雨- ネット詩 ...自由詩309-3-2
OUTSIDER- 渡 ひろ ...自由詩17*09-3-2
鬼に金棒、ヘフナーにコンプレッサー- A-29散文(批評 ...1*09-3-2
臙脂色のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*09-3-1
やましさについて、きみに- こもん自由詩709-3-1
キッドマンのように- 草野大悟自由詩3*09-3-1
迎えにきたよ- 壺内モモ ...自由詩109-3-1
カエルの歌- 琥霙ふう ...自由詩1*09-3-1
【恋しいだけ】- 琥霙ふう ...自由詩2*09-2-28
航海- 小川 葉自由詩1009-2-28
旅人の景色- 昼寝ヒル ...自由詩509-2-27
悪魔- ほしのみ ...自由詩5*09-2-27
こころ- 小野カオ ...自由詩5*09-2-27
常夜灯- しべ自由詩309-2-26
王様の耳はパンの耳- nonya自由詩16*09-2-26
花言葉は「永遠」- あ。自由詩3*09-2-26
- まりも散文(批評 ...409-2-25
メールについたほこり- 前澤 薫自由詩309-2-25
15時ぐらいに- K.SATO自由詩1*09-2-25

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40